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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?
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水銀の歯車の報酬と成長したペタン

『水銀の歯車を捧げた報酬を獲得しました』

『スリップガードピアス

特殊効果:持続的にHP、MPが減る効果を無効化する。

水銀が組み込まれた歯車の形のピアス、装備すると徐々に減る状態異常等を無効化出来る、毒になった後でも効果あり』


うーん、無効化装備だから強いのはわかるんだが…下位互換とはいえフェルの魔法でスリップガードという持続ダメージを減少させる魔法があるからな…あんまり有用性は感じないな。


初期の自分なら鍛冶している最中のダメージがバカにならなかったし、装備していただろうが…今は上級クラスになって、最低限のHPは確保出来ている。


毒になった後でも使えるみたいなので状況によっては使わせて貰おう、装備一覧を見た感じ、プレイヤーはアクセサリーは1つしか装備できないからな…指輪の方が現状ありがたい。


取り敢えず取り出して眺めてみる、銀細工のように見えるが、水銀が使われている…現実なら身につけて大丈夫か?と思ってしまう…まあ、そもそも水銀を装飾品にすることは出来ないから無駄な思考だが。


「何か手に入れたんですか?」

「ああ、場合によっては有用なピアスが出たんだ」


「ピアスて、耳にわざわざ穴を開けないと身に付けられないアクセサリーですよね?着けるんですか?」

「いや、そんな常時つけるほどの効果は無いから今は装備しないよ」


現実だと鍛冶作業をする為、熱をもったりする、金属製の指輪もピアスも身につけたりしないな…というかそもそも現実の自分は平均的よりちょっと筋肉質な男性だからそういうおしゃれとかあんまりしない、興味もあんまりない。


今のレンナ状態ならまあ、多少着飾っても良いかな…?と思うことはある。


「フェルはピアス装着したことあるのか?」

「友達がしようとして、耳を開ける際に大怪我してから絶対にピアスはつけないと決めました、因みに大怪我した友達はメーチャによって完治しました」

「そうなのか…確かにそんなの見たら付けたくなくなるな」


そんな会話をしながら道具屋へ向かうと、そこには昨日と殆ど変わっていない道具屋があった。


「すみませーん」


ドアを開けて中に入るとペタンの父親がレジにいた。


「いらっしゃい……うん?君はどこかで…?」


ペタンの父親はこちらをみて頭をかしげる、接点があんまりなかった&時間経過で忘れられているみたいだ。


「あの、ペタンに会いたいんですが」

「え?息子に何かようですか?」


「あー…知り合いで近くに来たので挨拶を」

「わかった、今呼ぶ…ペタン!!可愛い子が来ているぞ!」


父親の声にドタドタと音が鳴り、ドアが開いたと思ったら昨日より1回り…いや2回りほど大きくなったペタンがいた、ゴーグルを装備している。


ゴーグル越しでもわかるくらいにペタンの目が大きく開いた。


「き、君はあの時の……えっと…!えっと!」

「あー、リオアだ…」


そう言えば名乗ってなかったけ?どちらにせよペタンからしたら半年以上時間が経っているみたいなので、名前をなのる。


「なんで成長してないんだ!?」

「そこ気にするか!?」


予想外の言葉に驚く、確かにこっちは時間経ってないし、そもそもそういう姿だから成長なんてありえ…いや、夏イベントの時に老化という状態異常で逆に成長したから成長する余地はある…のか?


「ともかく久しぶりだなペタン何年ぶりだ?」


ひとまずペタンの感覚に合わせる、こっちからしたら昨日降りだが、ペタンからしたら下手したら年単位ぶりだろう。


「えーと、1年位だ!今までどこ行っていたんだ?近くで活動していた訳じゃないよな?」

「まあ、えーと、天界行って偽りの神様を切っていたよ?」

「…まともに話す気はないのか、天界て天国だろ?天国行ったら戻ってこれないだろ」


行動自体は嘘言ってないのに嘘言った扱いにされた…。


「まあ、沢山冒険してきたの」


ペタンと会話をしていると、ペタンが出てきたドアから更に人が出てくる、ペタンの母親だ。


「あら、何時ぞやの鍛冶屋さん!」

「こんにちは、お久しぶりです体の方は元気そうですね」

「お陰様でね、さて買い物かしら?とってもサービスするわよ」


ペタンの母親がそういうと目の前にはショップ機能のシステム画面が現れる…どれもこれも格安だ説明文に初回の買い物だけ大幅値引きと書いてある。


「いいんですか?」

「命を救ってもらったお礼よ、このくらい安い御用よ」


これはありがたい、今使っている薬より性能が良いものもある、ぜひ買わせてもらおう。

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