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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?
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錬金術用のフラスコを作ろう

「むぅ、なんで止めるんだよ!」


再び錬金術をしようとしたペタンを止めるとペタンは嫌そうな顔をする。


「少しでも錬金の成功率を上げる為に道具を新調しよう」

「新調するてそんな金も作れる人脈もないよ!」

「自分が作るからそこは安心してくれ」


先程手に入ったレシピを見る、やはり鍛冶でも作れるみたいだ…本来は錬金術で作るみたいだが…難易度が1段階上昇する事と引き換えに鍛冶でも作れると書いてある。


ペタンが持つ道具をみたが、ボロボロの錬金術用フラスコと出てきたので新調したほうが絶対成功率が上がるだろう。


「なんでそこまでしてくれるんだよ、俺に何を求めているんだよ!ま、まさかお母さんが治ったら俺の魂を奪ったりする悪魔だったりするのか!?」

「悪魔じゃねーよ、失礼だな…そう助けるように言われただけなんだよ」


まあ、ペタンからしたら無償で何でもしてくれる存在に見えるから悪魔に見えても仕方ないのかな?こっちはクエスト報酬が気になるから手伝っているだけだが…。


「………わかった、暫く手を止める…でも早く帰ってきてくれよな!」

「ああ、ちょっと待ってろ、すぐに戻るからな」


そう言って自分達は道具屋の外に出る。


「レンナさん、錬金術のフラスコを作るのはわかりましたが…チームゼロオーダーの工房でやるんですか?」


「え、そうだよ、どちらにせよユリから間借りしている倉庫にある素材とかを使うから一旦マイホームに戻るよ」


「………工房で作っている間に数日とか経ちませんよね?」


不安そうに言うフェル……そう言えばは未解決の謎だが、昨日ログアウトしてからログインしたら、約2年位この特殊フィールド内で時間が流れたんだよな…もしかしたらこのフィールドは時間の流れが違う可能性はゼロではない。


錬金術の道具をゼロオーダーの工房で作っている間に浦島太郎みたいに時間が高速で流れて、手遅れ…なんてあり得るかもしれない。


「……うーん、多分だけど大丈夫だとおもう根拠がほぼない勘だけど」


考えてから口にする、明確な根拠は無いがそんな数十分このフィールドから離れてたから、クエスト失敗はかなり理不尽な気がするし、ゲームバランスが崩壊している気がする…高難易度ならどうなるかわからないけど、多分だけどこのクエストは高難易度ではないと思うんだよな。


「わかりました…レンナさんの直感を信じて1度工房に向かいましょう!」


こうして村を出て、このフィールドに入った入口まで戻り、ユリのマイホームに戻り、倉庫から今まで手に入れた素材を手にして、チームゼロオーダーの工房に向かった。


工房には誰も居らず、代わりにテーブルに薬瓶が6本位置かれて、手紙が置かれていた。


『リーダーかレンナへ

試作品だけど、作業時に作業効率にプラス補正が生じるバフ薬を作ってみたよ、ただで自由に使って良いけど、使ったらどんな感じだったかこの紙に書いてほしい。


赤いラベルが鍛冶用、青いラベルが裁縫用の薬、黄色いラベルが細工用だから好きに使って欲しいよ。

ウランより』


どうやらウランさんの差し入れみたいだ。


「ウランさんがいれば、変人病を治す薬を作ってもらう事が出来たのかな?」


「いや、流石にレシピ知らなさそうだし、無理だと思うよ」


せっかくだし、この薬はありがたく使わせてもらおう。


レシピ:錬金術用フラスコをみて鍛冶に必要な素材を確認する。

金属素材1つと神秘的な素材3つという曖昧な表現がされていた。


金属素材は…銀鉱石を使おう、どこで手に入れたか分からず、もしかしたら妹の物かもしれないが、最悪再び取ってくればいい。


問題は神秘的な素材だ、ファンタジーぽいものならいいのかな?

ひとまず試しもあるからそれっぽい物を使おう…。


まずは邪神像、ナナサカさんと一緒に雪山に相談した際に手に入れた物だ邪神なんてファンタジー感溢れるから神秘のはず?。


2つ目はキメラの牙、キメラはファンタジー生物だろうから神秘判定でもおかしくない?


3つ目はサンダーバードの羽!なかなか苦戦したからちょっと勿体ないかもしれないけど、雷鳥の羽とかめっちゃ神秘的だな!


「なんというかこれからフラスコを作る材料とは思えませんね…」

「まあ叩けば綺麗なフラスコになるから…どうゆう原理か具体的に説明は出来ないけど」


慣れた手つきでレシピと素材をセットすると開始ボタンが出てくる、どうやら3つとも神秘的な素材だったみたいだ。


レシピを見た感じはそんな難易度が高いようには見えないが、ウランさんから差し入れで置いてあった鍛冶の強化薬を飲む。


青汁のような苦みがあったが、頑張って飲みきってから、自分はスタートボタンをおした。

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