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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?
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森のキメラ

門番さんの言葉に従い移動すると、森にたどり着いた。


「黄色かったり赤い葉っぱが多いですね…」

「紅葉しているな…」


現実は年末年始の時期、紅葉なんて既に過ぎ去っていて雪が降っているのでなんだか不思議な感じだ…。


「ひとまず歩き回ってみよう、キメラ…見た目はわからないけどきっと見ればわかるよな?」


「なんで疑問形なんですか?」

「実際に見たことは無いからな…」


高田と友奈のやってたゲームでキメラを姿を見たことあるが、ゲーム作品によって姿が違っていたからな…。


フェルと話をしながら歩いていると相変わらずエンカウントするのはこちらに突撃してくる謎の歯車がメインで後は他は植物系のモンスターが相手だった。


しかも植物系のモンスターと歯車は敵対関係なのか、お互いに攻撃し合っている…お陰で戦闘は比較的簡単に倒せる…まあ、油断したら両方から攻撃されるから油断は出来ないが。


「キメラいませんね…」

「もっと奥かもしれないな…早く終わらせて森から出たいな」


今の所虫系のモンスターは出てないけど、出てきたら逃げ出すかもしれないな…そう思いながら探索していると、撃破した歯車から歯車の破片というアイテムをゲットした。


もしかしてウェルダンさんみたいに、歯車を作る際の素材になるのかなと思い、アイテム一覧に収納していると…ガサガサと近くの茂みが動く。

敵かとアースキーと火光を構えると、出てきたのは…。


巨大なムカデだった、すぐにバックステップして逃げようとするが、ムカデ以外の存在が出てきたことで止まる。


顔はライオン、胴体は…馬?手足は…熊?そして…尻尾が先程見たムカデの……そう、キメラだった。


「悪趣味が過ぎるぜ!フェル!あいつがキメラだ!」

「あれがキメラですか!?気持ち悪いです!に、逃げませんか?」


今まで見たことない組み合わせのキメラが目の前に現れた、当然だが敵意むき出してこちらを見ている。


どう足掻いても虫嫌いな自分的には逃げ出したいし、フェルも逃走を提案しているのでクエストを受けてなかったら逃走していたが…。


「あれを倒さないとキメラの血は手に入らない…やるしかないぞ!フェル!」

「そ、そうですよね、気持ち悪いですが火光が刺さっていたムカデより小さいから大丈夫です!オールアップ!ブレイブハート!」


ネージュフラワーを掲げて、自分に補助魔法をかけるフェル。


「風の刃!」


補助を受けた風の刃がキメラに向かって飛んでいくが、キメラが咆哮すると風の刃が掻き消される。

更にキメラが突撃してきた!


「アイスランス!」


フェルが氷の槍を放つが、それを食らってもキメラは突撃の勢いは劣らない!


キメラの体格は大きく突進中も目はこちらを捉えている、回避は出来ない!そう判断してアースキーと火光で少しでもダメージを減らすように守りを固める。


すぐに腕に強い衝撃が来ると共に体が吹き飛ばされる!


防御を固めたのに、HPが4割消し飛ぶ!怪力すぎないか!?体は木々にぶつかり止まる…叩きつけられたダメージで1割削られてHPは半分だ。


「リジェネレート!歪な体でなんであんな速度が出るんですか!?」


悲鳴をあげるフェル、何とか体勢を整えていると、するとムカデがうねうね激しく動いたと思ったら毒物みたいな液体を飛ばしてきた!


「ひい!?」


条件反射で飛ぶように回避する。


「ライトニング!」


フェルの雷魔法が迸り、キメラを痺れさせて怯ませる!


「地門!火の刃!風の刃!」


大地の針で足止めして火の斬撃波でムカデの尻尾を切断しようと攻撃をする!


火の斬撃波はムカデに当たるが、切断までには至らない!


「一気に決める!妖精地門!」


アースキーを地面に突き刺して、全てのMPを支払い必殺技を放つ!妖精火門の同時発動も考えたが火事が怖いので避けた。


大地が変化して大量の地面の杭がキメラを串刺しにしていく!

キメラは体を貫かれて苦しむが、倒しきれない!


「やば、ゲートルーラーの方が良かったか?」


「任せてくださいエレメントブースト!ダブルキャスト、アイスランス!ライトニング!アクティベーション!」


フェルが雷を纏った氷の槍をキメラの頭に突き刺さり炸裂する!

それがトドメになり、キメラは電子の粒子になり消えていった。

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