アッシュルの実力
秘密を話し終えた自分達は、ステータスの情報を教えた、その結果驚かれた。
「レベル15ー!?どうしてそんな低レベルでここに来たんですかー?」
「えーと、ネットで調べた感じいけるかなーと思って…」
「生き返れる貴方一人ならともかく、そんな低レベルでNPCのフェルさんと一緒に行くなんて無謀ですよー!」
ああ、そうかフェルをマイホームに留守番させて、一人で風の渓谷に挑むという方法もあったのか…フェルと一緒に行動が当たり前になってて、思い浮かばなかった。
「すまない、フェル…考えなしに危険に晒してた…」
「いえ、気にしてないので、そんなに落ち込まないでください、レンナさん」
フェルに謝る、回復薬があると慢心して、危険な橋を渡りすぎていたか…。
「でも今は私が居ますから任せてくださいー、取り敢えずステータスお見せしますねー」
そう言って、アッシュルはステータス画面を出して見せてくれた。
アッシュル レベル23 性別:女性
クラス:大斧使い/錬金術師
ステータス
HP250 MP187
力:126
防御:90
器用:63
敏捷:51
知力:79
運:38
アッシュルはまさにパワータイプのステータスだった。
スキルレベルは非表示だったが頼もしいのは間違いない。
というかHPがこっちの3倍もあるし、妹と同じくクラスが2つ記されている…それが大きくステータスを上げてる要因なのかな?
レベルを上げれば2つのクラスになれるとはユリに聞いているから、自分も早くレベルを上げたいものだ。
「それでは私が先頭で歩きますので、レンナさんは後方警戒をお願いします、しっかり敵を倒して守りますので、任せてくださいー」
「分かった、気をつけていこう」
風の渓谷を歩きだして、一分もしないうちにフェルが声を上げた。
「川から魚とゾンビが来ます!」
「わかったーショックーウェーブーインパクトー!」
アッシュルがのんびり伸びた声をだしつつ、力強く斧を地面に叩きつけたと思ったら黄色い衝撃波が発生して、ゾンビと魚を吹き飛ばした。
「ゾンビはやりますので、魚の調理はお願いしますー」
「了解!フェル、雷の力を!」
「分かりました!」
共鳴の効果で雷の力を宿したアースキーで魚に全力の突きを放つ!
衝撃波に吹き飛ばされて動けなくなってる所に、弱点属性で突かれた魚は一撃で消し飛んだ。
「えいやー」
アッシュルの方はのんびり声と裏腹に、強烈な一撃でゾンビを真っ二つにする…あれ?見た感じ属性無しで一刀両断…?
「………力の差ありすぎない?」
「斧使いの上位になる戦闘クラスと、見習いの取れた初期生産クラスを比較するのはだめですよーレンナさんもサブクラス獲得や上位クラスになれるようになったら、もっと強くなりますよー」
そうだといいんだが…現状戦闘スキルすら覚えていなし…結構道具術のスキルレベルが上がったのに、なんで攻撃スキルを覚えないのやら…。
その後何度か戦闘が発生するが、アッシュルの体の大きさと斧の大きさを生かした、周囲を薙ぎ払うタイフーンというスキル、衝撃波で相手を痺れさせるショックウェーブインパクトで動きを封じたり、吹き飛ばした敵に共鳴で属性を宿したアースキーでトドメを刺す。
時折敵の数が多くて、被弾してしまうがアッシュルがいたお陰でヘイトが分散出来て、安全に回復することが出来た…。
「ありがとうアッシュルさん、あなたの範囲攻撃のお陰でかなり戦闘が楽です…」
「アッシュルさんかっこいいです!斧で敵を蹴散らしてすごいです!」
「力になれたのなら良かったよーそろそろボス戦だけど、落ち着いて行けば勝てるはずだよー」
どうやら出口が近いようだ。
アッシュルに教えたレンナのステータス
レンナ レベル15 性別:男性
クラス:鍛冶屋
ステータス
HP81 MP184
力:38
防御:35
器用:71
敏捷:48
知力:50
運:64
スキルレベル
鍛冶:7、呪鍛冶:4、裁縫:2、細工:3、逃走術:2、投擲術:2、道具術:5、鑑定眼:3、即死耐性:1、共鳴:5、献身:2、不屈:2、採掘:3 、妖精加護
獲得称号:1つ