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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?
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VS恋心砕けた氷将軍

「アイスブレード!」


氷将軍が巨大な氷の大剣を作り出して、斬りかかってくる!


「火光!」


お互いに同じ体格だが相手の方が力強いのか、受け止めようとしたら、大きく吹き飛ばされる…一応ガードとして機能していたみたいでHPは殆ど削れていない。


「な、なんで…オールアップ!リジェネレート!ブレイブハート!エレメントブースト!」


フェルが困惑しながら強化魔法を使ってくれる。


さっきの発言で氷将軍の恋心を砕くとは思ってなかったらしい…というかフェルが氷将軍の恋慕に気づいているかはわかんないけど!


「氷の雨!」

「マジックリフレクト!」


空に大量の氷が生成され、氷の雨が自分に降り掛かってくる、フェルの魔法反射のバリアが展開されるが…魔法反射バリアは何一つ反射出来ずに容易く砕かれる!つまり…。


「物理攻撃かよ!火の刃!ヒートウィング!」


火光と自分の羽に火を纏わせて氷の雨を相殺、迎撃する!


羽から放たれた火の弾丸と火の刃でなんとか氷の雨を迎撃できたが不味い、このままではフェルを守れない!吹き飛ばされた影響で確実にアースキーの庇う範囲外まで距離が離された!


「フェル無事か!」

「はい、こちらにはなにも飛んできませんでした!」


こちらの叫びに応えてくれるフェル…どうやら氷の雨がフェルに当たらないように氷将軍は範囲を調整したみたいだ、雨と言うくらいだからフェルも巻き込めたはずだ。


これは氷将軍はフェルを攻撃しないと思っていいのか?恋慕を抱いた相手を攻撃出来ない…?


「フェル!サポートに専念してほしい!こちらが言うまで攻撃は一切しなくて良い!」

「わ、わかりました!」


フェルに指示を飛ばす、フェルが攻撃したら氷将軍も反撃するだろう、フェルを胸ポケットに入れられない妖精状態の現状だと守りきれる自信がない!


「風氷花!」


氷将軍が地面に氷の大剣を突き刺すと地面から氷の花が生えたと思ったら、花弁がこちらを捕縛、もしくは攻撃しようとまるでゴムのように伸びてきた!


「あぶねぇ!?」


ヒートウィングで得た加速力で伸びてきた花弁を回避する、氷の花は一度伸び切ると電子の粒子になって消えていった。


「大氷斬!」

「エンチャントブースト、日暮れ斬!」


氷将軍が氷の大剣を上段に構えた際にチャンスと思い、全力の日暮れ斬を放つ、火柱の目眩ましを放つ、氷将軍はそれごと叩き切らんと氷の大剣を振り下ろす!


火柱は簡単に消え失せたが氷の大剣が自分を斬ることはなかった!


「だりゃあぁ!!」


氷将軍の背中に深々とフルパワーの火光を叩きつけて斬る!


「ぐう!」


氷将軍が苦痛の声をあげると同時に体は元の位置に戻ったのだが…。


「いっ!?」

「レンナさん!?」


どうやら大氷斬は氷の大剣を叩きつけた地点に氷の爆発を起こす技だったみたいで体が戻った直後に氷の爆発に巻き込まれたのだ!


あっという間にHPが4割削られる…称号の効果で、妖精状態かつHP最大時、ダメージ半減されてる事込みで考えると、これ大剣の部分も食らってたら確実に耐えられない攻撃だ。


HPが低いから、比較的早くフェルのリジェネレートの持続回復で満タン出来るが油断が出来ないな。


「痛み分けだが…体力ではこっちに分があるみたいだな…」

「もうやめてください!えっと、えっと!知り合いと大切な相棒の戦いは勘弁ですよ!」


ニヤリとする氷将軍に止まるように声を掛けるフェル…知り合いとか火に油を注ぐような…いやこの場合氷に塩か…?


「……やはりレンナ、貴様は1度斬り殺す、安心しろ貴様が死んでも愛しのフェルは守る、氷の檻にいれて守ってあげるね」

「…うわ、それは嫌です」


氷将軍の言葉にフェルがドン引きする。

うん、こっちも殺意が増えてる気がする…だけどちょっとこっちも怒りが湧いてきた、なんか守れないと言われているみたいで。


「フェルを守るのは自分だ…」

「レンナさん!私も戦います!氷の檻に入れられるなんて嫌です!」

「………わかった!力を貸してくれ!」


フェルの戦闘参加の意思を発したのでその意思を尊重する、ここで戦わせないのは氷将軍と同じになってしまう気がしてしまったから。


「へえ、1人だと勝てない、守れないと悟って愛しのフェルに頼ることにしたのか、それでもフェルを傷つけずに貴様を斬ることなど造作でもない!」


勝ち誇ったようにいう氷将軍。


「違うよ、フェルは自分の相棒だ、相棒だから一緒に戦うんだよ、さっきまではフェルに嫌なことしないと思っていたからタイマンしていただけだ、それにフェルは…檻に入れないと駄目に成る程弱くはない!」


アースキーと火光を構える、頭の片隅では氷将軍がまだこちらだけを狙っている事に安堵する。


「ふん、ならば…その攻撃を受け止めてやろう!大氷壁!!この氷の壁を破れぬのならばか弱い存在だ!この壁を妖精が砕けるはずがない!」


氷将軍が分厚い氷の壁を展開する…車が全速力でぶつかっても突っ込んでも耐えれそうな厚さだ。


氷将軍の声からして絶対に防げるという自信を感じる、それと同時にHPバーの下に刀のアイコンが現れる…これは攻撃力が大幅に上がる刀神の加護か…成る程妖精をバカにしたからか…うん、あの壁は絶対にぶっ壊す。


「レンナさん!全力で門を開きましょう!」

「ああ、あいつは妖精の力をバカにしたならば妖精の力を見せるだけだ」


フェルはネージュフラワーを構え、自分はアースキーを地面に、火光を天に掲げる。


「「ダブルアーツ!」キャスト!」


「妖精火門、妖精地門!」

「妖精氷門、妖精風門!」


「「アクティベーション!」」

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