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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?
521/626

鍵を使ってたどり着いた先は…

『解析開始

名前:レンナ

基礎戦闘力:C+

爆発力:A

耐久性:E+

世界知識:F

ユニーク性:A

カルマ値:善

信仰:刀神

PLスキル使用率:中

戦闘勝率:低(決闘での敗戦が特に多い)

ナンバークエストクリア数:3

同行可能友好NPC:あり』


視界が真っ白の中、目の前に自己データと思われる物が短時間だけ現れて消えていった。


全部が全部見ることは出来なかったが、耐久性はともかく知識Fと評されているのはバカと言われているようでちょっとム…とした。


『友好NPC解析開始

名前:フェル

基礎戦闘力:C

爆発力:A

耐久性:D

世界知識:C

異界知識:D

ユニーク性:A

カルマ値:善

信仰:刀神』


なんと次はフェルの解析データが出て来た、待ってくれ、耐久性が自分より上て嘘だろ…。


他にも気になる所があったが、解析画面はすぐに消えていった。


声をあげる間もなく真っ白な世界が切り替わったかと思えば自分達は…多数の大きな歯車が浮かぶ湖…のような場所に立っていた。


「ここは…何処だ?」


地面ありますし、空があるということは地底や天界ではないのは確かだが…。


「人気はありませんね…」


フェルは警戒するように辺りを見渡している。


同じように辺りを見渡していると、背後に山がある事が確認できた、前方には大きな歯車が浮かぶ湖、後方はただの山…この状況に説明もなく放り出されて、なにをすればいいのか良く分からない。


「しかしでかい歯車だな…」

「そうですね…何なんでしょうかあれ?」


「わかんない、仮に空から落ちてきた物だったら、落下の衝撃で湖なんて消し飛びそうだし…何なんだろうな?」


何かしら世界観の理由があったりするのかな?それともただ見た目だけのやつなのかな?

そんな事を考えていると…。


「えー!?なんでこんな所にプレイヤーがいるの!?」


大きな叫び声が聞こえた、声のする方向を見ると、そこには大人のお姉さんがいた、自分の事をプレイヤーと呼ぶと言うことは同じプレイヤーなのか?


見た目は赤髪赤目で、ギラギラと光を反射して光るレオタードを着ていて、装飾からしてダンサーみたいな感じがする。


頭に疑問符を浮かべていると、話しかけられた。

フェルは大声にびっくりしたのか胸ポケットの中に隠れている。


「あの、どうやってここに来たのかしら!?」

「え、そりゃあクリスマスイベントでサンタから貰ったクリスマスプレゼントの鍵を使ったからだが…貴女もじゃないのか…?」


「え?え、ええ!そうそう私も鍵を使ったけど、変な所に放り込まれて途方に暮れてたの!敵もいないし、まるで未完成のデータみたいな感じがするわ」


なんだ今の?こっちの会話に合わせたような感じがしたが…悪い人ではないよな?


さっき見渡した時に地面に魔法陣があったが、多分あそこに乗れば、ユリのマイホームに帰れるよな?一応すぐに逃げれるように注意しておこう、ひとまず会話を続けよう。


「未完成なデータて、そんな事あるのか?」

「まあ、今どきのゲームだと特典でアーリーアクセスをプレイさせる事なんてよくあるからこのフィールドも似たような物かもね」


「アーリーアクセス?すまんアーリーアクセスの意味が分からない」

「え、あー…ゲーム初心者…?いや、装備的には準前線組?なんでアーリーアクセスを知らないの?」


そう言われてまた少しム…となる、まるで常識だよと言われているみたいでなんか少しバカにされているみたいだ。


そう思っていたら顔に出ていたのか、お姉さんは焦ったように喋りだした。


「ご、ごめんなさい、別に悪いことじゃないわ、私も専門用語ばかり話てごめんなさい、ともかくここは後日きっと一般向けに開放される新エリアであると思うわ」


「え、待ってくれ新エリアと言うことは高レベルの敵が出てくるて事だよな!?流石にそんなの出てきたらやばくないか!」


もしかしてセブンの街周辺とかなのかな?そう思っていたらお姉さんは首を横に振った。


「流石にクリスマスプレゼントの特典で運営が殺しに来たりはしないはずよ、ある程度各個人に調整されて、鍵を使ったプレイヤーが頑張ればクリア出来るレベルの敵が出てくると思うわ?敵がいるとしたらの話だけど…ともかく絶対に勝てない敵が出てくるということは…ないと思いたいわ…」


それを聞いて少し安心した。


「うーん、ここであったのもなんだし、一緒に辺りを散策してみない?」

「え、あー…すみません、知らない人にはついていかないほうがいいと学んだので、自分はこれで失礼します…」


流石に良く分からない所で知らない人と一緒に行動する勇気は無く、断った。


「そっか…それならさようなら」


断られたお姉さんは少し疲れたような顔をして、湖の方へ去っていった。


「いいんですか、レンナさん、断っちゃって?」

「良いんだよ、あの人と居たらフェルと話しにくくなるからな…取り敢えず山の方へ行ってみないか?」


そう言って、提案するとフェルが行きましょうと乗ってきたので自分達は山に向かって移動し始めた。

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