現実のクリスマス
数日後、現実ではクリスマスになる。
「はい、友奈クリスマスプレゼント」
リビングで友奈にクリスマスプレゼントとして、チョコのお菓子の詰め合わせとアルミで作った腕輪をあげる。
因みに両親は買い出しに出かけている。
「お兄ちゃんありがとうーはい、これ私からのプレゼント」
友奈が笑顔でチョコを受け取る、そして友奈は自分に向けてクリスマスプレゼントを渡してくれたので受け取る。
中身を見てみると毎年もらっているモンブラン3つセットとなにか数字と英語が羅列したコードが入っていた、シリアスコードというやつだっけ?
「というかなんやかんや毎年やってるよな、兄妹でのプレゼント交換」
「年単位のルーティンになってるからね、止めたら止めたでなんかクリスマスぽくなくなるからね」
そういう友奈にモンブランを1つ渡す、これもクリスマスでの当然の流れなっている。
一回やめる?という話はあったがなんだかんだで続いている。
「いつもありがとう、お兄ちゃん」
「一人だと食いきれないからな…」
2人でモンブランを食べる、残りの1つは今日の夜食として食べる予定だ、口に含むと栗の風味が口に広がり美味い毎年食べているが普段モンブランは食べることはほぼ無いのでなぜか自分の中ではクリスマス限定の食べ物に近い感じになっている、別に季節関係なく食べようと思えば食べれるのだが…。
「そう言えばクリスマスプレゼントにあったシリアスコードはなんなの?」
「シリアルコードね、ファンタジーフリーダムやる前にいつも選択画面あるよね、そこからショップに飛んでシリアルコード入力画面にいって、入力すれば特典がもらえるわよ、ランダムな高級アイテムが手に入るよ」
「口で説明されてもわからないから後で詳しく教えて…」
口頭で説明されても把握しきれない…。
「お兄ちゃんVR装置の他の機能使ってないの?」
「ああ、変な所触って面倒になったら大変だからな」
「色々と触らないから機械に詳しくならないんだよ?まあ、後で教えるよ」
「ああ、頼む…」
その後自分達は無言でモンブランを食べる。
「「ご馳走様」」
二人してモンブランを食べ終わる。
「そう言えば最近ユリでなにやっているの?」
「最近は別ゲーにちょっと行ってたりする」
「そんな事出来るのか?」
「うん、互換性のあるゲームだけになるけどコンバートすればある程度力を持ち越して別のゲームに参戦できるのよ、お兄ちゃんも別ゲーやる?」
別のゲームか………余り興味持てないな、フェル居ないし…あれもこれもやり始めると時間がいくらあっても足りなくなりそうだ。
「いや、別ゲーはやらないで置くよ、あれもこれも手を広げられるほど自分は器用な事出来る気がしない」
「まあ、そうだねー別のゲームの世界に行ったら銃で戦うことになったり、拳で戦うことになったりと、基本的に戦い方もガラリと変わるから、お兄ちゃんだとファンタジーフリーダムの腕が落ちちゃいそうだね」
「拳はともかく銃か…使いこなせる自信がないな」
高田に誘われてやらされたテレビゲームで銃使った時は本当に当たらないからな…ショットガンとグレネードランチャー、マシンガンじゃないとまともに当てられない…。
「お兄ちゃんて銃あんまり向いてなさそうだね」
「向いてないと思うよ、そう言えばファンタジーフリーダムで銃てあるのか?」
「あるし、クラスもあるけどかなりレアジョブだね、かなり強いけどかなり金食いジャブ、手入れも大変だからかなり上級者向けだね」
まあ、銃弾とか考えたらかなりお金かかりそうだな…。
そんな事を考えていると、家の入口が開く音が鳴る
「ただいまー」
「「おかえりー」」
両親が帰ってきた、ファンタジーフリーダムの話しを打ち切り、両親を迎えに行く。
その後、自分達はクリスマスパーティーを楽しむのだった。
その後自分は自室の机に友奈から貰ったシリアルコードを収納したが…それによって、長い間シリアルコードの事を忘れてしまうのだった。