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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?
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夢幻への作戦会議

さて1度ログアウトしたのだが…。


「夢幻の話しをしたいけど…誰に相談しようかな…」


出来れば対人戦闘が得意な人が良いなと思ったが…妹のユリ(リオア)とウランさんは他のことしているし、ナナサカさんとリーダーさんはきっとプレイヤーをキルする人をキルしに行っているだろうし…出来れば邪魔をしたくない。


というか1度ログアウトしたのにすぐログインする気にもなれなかった、負けて悔しいからなのかな?

そんな中思い浮かんだのはリアルの友達でもある高田、TTだった。


「高田暇かな?」


時刻はそろそろ夕方に近い、もしかしたら早い夕ご飯を食べている可能性があるが、試しにスマホで連絡をかけてみる。


「もしもし錬那?なんかあったか?」


連絡はアッサリ繋がった、声からして凄く暇そうな感じがする。


「うーん、ちょっとファンタジーフリーダムで自分自身のコピーに殺られたから相談をね」

「自分のコピーに殺られた!?フェルは無事なのか!?」


真っ当な反応が返ってくる、まあ自分が死ぬということはフェルの死亡確率が跳ね上がっている状況でもあるからな。


「あ、そこは大丈夫だ、夢というか特殊なフィールドだったから仮にフェルが死んでも夢オチとしてリセットされる場所だったから死んでないよ」

「なんだそれ?もしかしてナンバークエストか?」


「いや、ナンバークエストじゃない 夢幻の試練という…クエストのようなものだ」

「へーじゃあ俺の力が必要なのか!」

「あ、物理的に助力を借りるのは無理だ、2人用だし、妖精必須だから」


そう言うと高田はがっかりしたかのような声になった。


「ちぇー話からしてまた自分のコピーと戦えるかと思ったのに」

「また?え!?自分のコピーと戦った事あるのか!?」


「あーコピーとは言っても中身は全くもっての別人で攻撃手段も俺の格闘術を加えながらも俺が使えない邪法拳を使ってたからあんまり参考にならないかもよ」


む、そうか…てっきりなんか参考になるかと思ったんだが…。


「そうか、こっちはアッサリ負けちゃったから相手の実力はつかめきれてないけど、自分のコピーなのは間違いないんだよな…同じスキル使っていたし、フェルのコピーを守るような立ち回りをしていたし」

「へぇ、行動原理までコピーした敵なのか…というかフェルのコピーもいるならフェルのコピーを先に倒せば良いんじゃないか?」


「そんな事したら自分のコピーああ、コピー射手には夢幻とつけて呼んでるから夢幻のレンナと呼ぶよ、奴が黙ってみている訳じゃないし、アースキーの効果で庇われると思うぞ」

「武器までコピーされるのか…こっちではそんなのなかったからお前に作ってもらった、バトルレッグで一方的に状態異常にして倒したけど…ああ、コピーされるなら最初何も装備せずに突入して、コピーが現れてから装備一式一括装備すればどうだ?」


名案!と言わんばかりに案を出す高田。


「それはどうなんだ?かっこ悪くないか…」

「ええー」


不満の声をあげる高田、そもそもアイテム一覧にあった火光やアースキーを夢幻のレンナが先に取り出してたあたり、装備そのものをアイテム一覧から取り除かないといけないと思うから、どちらにせよ高田の作戦は使えなさそうだ…。


まあ、アースキーな一刀流で戦う事にして火光を置いていく…とかならありかもしれないが…出来れば火光も持っていきたい。


「まあ、後はフェルとの連携を高めて連携力でなんとかするしかないんじゃないか?結局の所ステータスや装備が一緒なら後はプレイヤーの腕次第になるし」


確かにAI操作のナナサカさんとナナサカさん本人だと強さにかなり差があった…つまりAI操作の夢幻のレンナよりもレンナの使い方を熟知すれば勝てる可能性が高い…けど。


「口で言うのは簡単だけど、実行するとなると大変だな…ナナサカさんに修行つけてもらうしかないか…流石に何度も体当たりで夢幻の試練挑むわけには行かないからな…」


流石にもうフェルが死ぬ所は見たくない。


「PVP最強の人から戦術教わるのか…大丈夫か?その人だって暇じゃないだろう…」


「う、確かに…あーでもあの人のリアルジョブ的に冬の今は暇かもしれない」

「リアルジョブて相当仲良くなったんだな…」


高田の言葉にそんな返答をする…というか暇じゃなければリーダーさんと一緒に緑星の試し斬りしに行かないと思う。


「まあ、それなら俺に出来ることはないな、ファンタジーフリーダム楽しめよー」

「おう、相談にのってくれてありがとうなー」


高田と連絡を終えてスマホを置く。


「夕飯食べたらナナサカさんに相談してみるか…まあ、フレンドじゃないからリーダーさんにお願いする感じになるかもしれないが…」


そう思いながらも晩御飯の時間までの少しの間に冬休みの宿題をするのだった。

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