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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?
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《夢幻》の試練開始。

ユリのマイホームに戻った自分は何時もの防具に着替えた後、フェルにお願いをした。


「フェルの羅針盤を先に使わせて欲しいけどいいか?」

「うーん…一緒に使うじゃ駄目ですか?」

「…安全とは言っても危険は未知数だよ?」

「でも…」


出来れば1回安全確認の為に1人で使いたかったが、フェルは不満の声をあげる。


多分強くお願いをすれば1人で使わせてくれるだろうが…フェルの顔が凄く嫌そうだ…なんと言えば良いんだろうか、置いて行かないでと顔に書いてある気がする………。


思い返せばフェルは対等でありたがっている…ここで1人で羅針盤を使うのは対等じゃないか…多少の危険は承知で2人で行ったほうが良いな…というか今の表情のフェルに無理な願いはしにくかった。


「わかったよ、2人で使おうか…人化解除」


人化を解いて妖精になる……今更だがこれ2人で使えるのか?


「フェル、羅針盤て2人で使えるの?」

「……ふ、2人で持てば多分いけます!」


どうやら2人で使う方法は考えてなかったみたいだ、2人で試練の妖精羅針盤《夢幻》を持ってみると、眼の前にシステム画面が現れる。


『レンナ、フェルの2人の試練を検索…』

『虫の夢幻を感知しました。』

『龍と歌の夢幻を感知しました。』

『妖精の夢幻を感知しました。』

『双極の夢幻を感知しました。』


「お?お?お?」

「レンナさんの周りに何か出てきました!?」


周りを囲うように現れるシステム画面、どうやらフェルにも見えているみたいだ。


ひとまず妖精の文字に釣られて妖精の夢幻を選ぶ、すると一旦システム画面が全部消えて大きな画面が1つ出て来た。


『夢幻の試練『妖精の夢幻』を開始しますか?


注意事項

2人で参加した際、片方が夢から覚めた場合、もう片方も夢から覚める事になります。


死亡時に夢から覚めます、NPCも同様です、夢幻の試練内ではHP0=夢から覚める事になるので、どんなキャラでも死ぬことはありませんが、夢幻の試練の間は体は眠り、完全に無防備になります、寝ている間に他者から攻撃されたら目覚めずに死ぬので、必ずセーフティーエリアで試練を開始してください。


因みに普通の試練は1人で試練の妖精羅針盤《夢幻》を使用してください。』


ふむ、要約すると試練中は夢を見ている扱いで、試練内で死んでも夢オチとして処理されて死ぬ事は無いが、寝ている間に攻撃されたら死ぬと…まあ、今は完全な安全エリアにいるから寝ている間は問題ない。


これならフェルに倒れても安心かな…それでもフェルが倒れるのは見たくないが…。


「フェル、夢幻の試練というを受けられるみたいだ、乗り越えたらどうなるかわからないけどやってみるか?後試練受ける際はベッドの上に居たほうが良いみたいだ」

「ベッド?わかりました、やってみましょう!」


ひとまずフェルが何時も寝ているベッドに移動してから妖精の夢幻に挑戦しますか?というシステム画面にある『はい』のボタンを押すと、意識は一気に遠くなり…。




はっと気付いた時にはフェアリーガーデンの城の屋上にいた。


「ここはフェアリーガーデン!?」


側には自分と同じ大きさのフェルがいる。


「多分だけど記憶の中のフェアリーガーデンが夢として再現されているんだと思う」


辺りを見渡していると、眼の前に歪みと言えば良いのか、風景に歪みに歪んだと思ったら、それが黒くなり、人の…いや、2人の妖精の形をとって現れた…全身影のように真っ黒で識別がほぼ出来ないけど、よく見ると片方の妖精は見慣れた形の武器を持っていた…形からしてシャベルとファルシオン…アースキーと火光に見える。


そう認識するともう片方の真っ黒だが杖を持っている妖精も誰だか想像がつく。

フェルも驚いたように影と自分を見比べる。


「もしかしてあれって…私とレンナさん?」

「これは自分達のコピーを倒せという事かな…?」


そう呟いたら、正解だと言わんばかりに火の刃と風の刃による火の斬撃波とアイスランスが飛んできた!!

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