表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?
493/626

プレゼントボックスを収集開始!

街中に入ると定番であるクリスマスソングが流れ始める、大半の人がクリスマスを連想させる曲だ、人によっては虚しくなるとか負の感情が増幅されるとか言われている。


「ゲットー!」


頭上で声が聞こえる、上を見ると屋根の上にて両手でプレゼントボックスを抱えた青い防寒着を着た女性プレイヤーがいた。


「次々ー!」


女性プレイヤーは屋根を蹴り、軽やかに建物の屋根から屋根へ飛び移り、何処かに飛んでいった。


「屋根の上にもプレゼントボックスがあるんだな」

「説明によればプレゼントボックスはパーティー事にばら撒かれていて、他パーティのプレゼントボックスはゲット時以外見えなくて、奪うという事は出来ないみたいだね、まあ、奪わないから私達には関係ないけどね」


「でもプレイヤーを倒せばプレゼント奪えるとかあるんじゃないのか?」

「確かに今回もそういったシステムはあるけど、今回はカルマ値によるエリアの振り分けがあるから基本的にPKは起こらないと思って良いよ、お兄ちゃん」

「なにそれ?」


思わずメニューからイベント説明画面を取り出して確認しようとしたらユリが説明してくれた。


「カルマ値というのは見えないステータスで善性悪性を数値化したものだよ、今回は善人フィールドと悪人フィールドの2種類があって、私達は比較的にいい人しか居ない善人フィールドでプレゼントボックス集めをすることになるね、まあ絶対にPKが起こらないという保証はないけどね、因みにリーダー達はPK戦が豊富かつ善人…というよりかは中立の場合任意で選べるよ、多分だけどあの2人は悪人フィールドの方にいると思うよ、あっちはPKにペナルティないし存分に戦えるし」


あー緑星の試し切りをしたいナナサカさん的には悪人フィールドが最適なのか…。


「えーとつまりさっきのワープで善人と悪人が別々に仕分けされて違う空間にワープしたということですか?」

「そういうことだよフェル」


フェルの纏めに同意するユリ、そんな中近くにポンとプレゼントボックスが現れた。


「あ、プレゼントボックス…お!?」


プレゼントボックスとぶつかるように他の男性プレイヤーが走ってきたが、男性プレイヤーはプレゼントボックスを貫通して通り過ぎた、完全にプレゼントボックスなんてなかったのように動いてる、プレゼントボックスは何事もなかったように鎮座している。


「あ、あのすみません、ちょっと退いて欲しいんですけど」

「え、す、すみません…」


見ていた男性プレイヤーにおずおずと話しかけられて、言われた通りに退くと、男性プレイヤーはさっきまで自分が立っていた所に手を伸ばす、するとそこからプレゼントボックスが現れた。


「ありがとうございます、それでは……プレゼントボックスで見えなかったけど可愛い服着てるな…」


男性プレイヤーはプレゼントボックスを収納すると走って去っていった、去る間際にボソリと言葉が聞こえた、言葉的にこちらの服をじっと見ていたような気がする…。


「不思議な感じですね…」

「そうだな」


多分だけどさっきの男性プレイヤーからしたらプレゼントボックスから自分の頭だけ出ていた感じに見えていたと思われる。


ひとまずフェルに同意しつつ、近くにあったプレゼントボックスを1つ回収する。


「目標は500個見つけるよお兄ちゃん!」

「500個!?かなり歩き回る事になりそうだな…」


「もしかしてフィールドに落ちているのを1つ1つちまちま集めると思っているの?そんな事してたら300辺りで日が暮れちゃうよ、クエスト受けないと!」


ユリはそう言って走り出す、自分はユリの背後を追うように駆け足で追うのだった。

因みに余談だが手に入れたプレゼントボックスは収集アイテム故開けることは出来ないみたいだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 女性アバターだもんね。可愛いは言われる。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ