妹とクリスマスイベント
「へーお兄ちゃん刀神に刀献上したんだ…」
今日は両親不在でお昼ご飯(刺し身の盛り合わせと悟飯とお味噌汁)を妹と2人で食事中にファンタジーフリーダムの話をする、行儀は良くないが、たまにしかしてないから良いだろう。
「それでお兄ちゃんはフェルにプレゼントは用意してないの…?」
「え?」
え?といった自分の顔は多分考えなしに発言した顔だろうが、その時友奈はしかめっ面をしていた。
「お兄ちゃん…クリスマスでは大切な人には贈り物をする行事でもあるんだよ、フェルにプレゼントの1つ渡したら?」
「そういう物なのか…?」
なんというかクリスマスてあんまり祝ったこと無いから知識が朧げ何だよな、一応クリスマスの食卓はチキンとシャケが出て来て、美味しく食べるが…。
クリスマスプレゼント云々て子供の頃限定て聞いたことがあるからフェルにクリスマスプレゼントするのはへんかなーと思っていた。
ナナサカさんにプレゼントしたのは、イベント関係と日頃世話になっているというのがあったからな…。
「そういう物だよ、羽を綺麗にする道具とかの消耗品でもいいからフェルにプレゼントしなさい、ついでに世話になったフレンドにもね」
「わかった、フェルを最優先にリーダーさんやウランさんとついでにTTの分のプレゼントを作るか」
「………」
友奈はキュッとこっちをあんまり怖くないけど、睨みつけてから、箸を握りしめて…。
「あの?友奈?なんでこっちのマグロを掴んだ…あー食ったな!?」
「…今のはお兄ちゃんが悪い…代わりにイカあげる…」
「それはただ友奈が食えなくはないけどあんまり好かないやつじゃないか!まあ、こっちは好きだからいいけどさ…」
もしかして自分はプレゼント貰えないと思って拗ねたのか?妹のプレゼントは現実で渡すから除外したんだが、ファンタジーフリーダム内の方が良かったのかな?
そんな事考えつつ、強制的にイカとマグロをトレードされてお昼ご飯が終わるのだった。
「レンナさんおかえりなさい、ユリこんにちはー」
お昼ご飯を食べ終えて、ユリと共に再びログインすると、ユリのマイホームでフェルが出迎えてくれた、ほっぺたにクッキーの粉のような物がついているが、クッキーでも食べたのだろうか?
「フェル、頬にクッキーの粉がついているぞ」
「あ、すみません、今拭きます!」
ほっぺたのクッキーを拭くフェル。
「フェルの準備が良いなら早速クリスマスイベントを開始するわよ、あ!お兄ちゃんパーティー組むよ」
こっちの準備は考慮しないのかとツッコミ入れたいが、別にこっちの準備は出来ているので問題ない。
ひとまずパーティーを組んでお互いのHPが確認できるようにする。
「はい、問題ないです!行きましょう!」
フェルはすっぽりと自分の胸ポケットに収まる。
そのまま自分達はワンの街の入口へ向かう。
ワンの街は雪とかは積もるどころか降っておらず、今までと同じ感じでクリスマス感はない。
「そう言えば今回のイベントは何処かに飛ばされるという感じではないんだな」
「え?今回も飛ばされるわよ」
自分の言葉になに言っているの?と反応するユリ、まって、イベント内容は街中でプレゼントボックスを集めるだったから飛ばされないんじゃ?もしかして別の街なのか?
そう思っていると、サンタさんの所まで来た。
「おや、もしや君達もプレゼントボックスの回収を手伝ってくれるのかない?」
「はい!3人で手伝います!」
ユリの言葉に反応してか眼の前にシステム画面が現れる。
『クリスマスイベントモードを開始しますか?』
ひとまずはいのボタンを押してみる、すると視界は真っ白になる、更に肌寒さを感じたと思ったら視界が元に戻る、すると眼の前にもワンの街そのままに、夜の雪景色が広がっていた。