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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?
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頑丈な刀の完成

『メテオグラビティの刀

属性:風

ステータス:攻撃力+1、魔法力+1、防御+40

特殊効果:1日1回武器破壊無効、武器の耐久増加(特大)

特殊スキル:グラビティコントロール

レンナとフェルが共同作成した刀神へと捧げる予定の刀、とにかく頑丈さを追求した刀で攻撃性能は度外視している、素人が見たら祭儀用の刀だと思われるだろう、エメラルドが使われており、風の力が宿っている』


完成した刀を鑑定眼…ああ、もう採掘眼だ、なんかずっと鑑定眼と認識して使ってるから名称が変わるとややこしくなる!以後も鑑定眼と言おう。


ともかく刀の詳細を確認する、ステータスは完全に鉄の剣以下だ、切れ味ないのか?いや、それにしても酷いなと思えてくる、少なくとも採掘から製造まで全て手作りだから鉄の剣よりは強くなってもいいだろ…。


だが特殊効果は武器破壊無効と武器の耐久増加がついている、武器の耐久増加てもしかしたら武器破壊の効果が適用されにくくなるのかな?仮に適用されたら1日1回の武器破壊無効で防ぐといった感じかな?


特殊スキルのグラビティコントロールは武器の重量を変更するスキルだ、多分攻撃直前に重量を重くして敵を叩き斬るというのがスキルとしての使い方だろうが…MP消費するみたいで、ナナサカさんて刀神の影響でMPが壊れた的なこと言ってたが、ナナサカさんは使えるのか?


因みに刀の外見は黒色がベースでサブにエメラルドを連想する綺麗な緑のラインが入った細くてスマートな刀だ。


「細くてナナサカさんが全力で振ったら折れそうですね…」

「いや、耐久性に全力注いだからナナサカさんでもそうそう折れないはず?というかこれで折れるなら殆どの刀が使い物にならなくなるだろう」


フェルとそんな会話をしていたらタタンさんが刀を覗き見るように顔を突っ込んでくる。


「ほほう、随分とまあ見た目と頑丈さに振り切った武器を作ったね…儀式用にしては頑丈だな」


そうかタタンさんは自分と同じ鍛冶屋だし、武器の性能を見れるのは朝飯前か。


「知り合いからの要望で攻撃力度外視でいいから、格好良くて頑丈な刀を作ったんです」

「ほう…それならきっと知り合いも満足するだろう、これだけの物を壊すレベルとなると戦い方を見直したほうがいいと言うレベルだ」


タタンさんからお墨付きを貰った、タタンさんの技量がどのくらいかはここの鍛冶設備を見れば何となく分かる、かなり大型な設備でしっかりと手入れされている、周辺に置かれてある鍛冶道具も古さは感じるが、それ以上にピカピカに手入れされていて、道具を長くしっかり使っているあたり凄腕なのは間違いないだろう。


凄腕の鍛冶屋ほど道具はしっかり手入れするからな!


「これでナナサカさんにプレゼントが出来ましたね、次はどうしますか?」

「今日はもう疲れたし…帰ろうかな…」


今日は採掘で疲れたし、鍛冶もインゴット作ってから刀の作成でたっぷりしたし満足だ。


それに冬休みの宿題も進めたい、あんまりぶっ通しでファンタジーフリーダムやってたら親に怒られてしまいそうだしな。


「む、そうかもういくのか」

「はい、今日は鍛冶設備を借りさせてもらったり、インゴットのレシピを教えてくれたり、色々とお世話になりました」


「いいてことよ、こっちも普段見ない物がみれて楽しかったし、また見せてくれ、あ、あともしも珍しい鉱石が手に入って余っているならこっちに売って欲しい、高値で買い取るぞ」

「わかった」


タタンさんと握手交わしてユリのマイホームに帰宅する。


「刀はいつ渡すんですか?」

「えーと、イベント期間内なら何時でもいいし、明日にでも渡そうかな…でもどうやって渡せばいいんだろう?普通に渡せばいいのか?」


自分はかなりイレギュラーな感じなんだよな、イベント説明見た感じ祭壇で捧げ物を捧げるという感じだったし、でも刀神の祭壇なんてわからないし、本人に渡したほうが早くね?と感じる。


ひとまずリーダーさんに明日ナナサカさんと会えないかと連絡しようとメッセージを入力しているとユリからメッセージが飛んできた。


『お兄ちゃん、明日は暇だよね?明日クリスマスイベントを一緒にプレイしない?』


む、妹から明日の誘いか…。


『ナナサカさんに刀プレゼントした後で良いなら行けるよ』

『あの人に刀?ああ、クリスマスの神様イベントね、わかった、リーダーさんに伝えたら刀神の祭壇に案内してもらえるよ、じゃあ午後から遊ぼう』


妹と連絡を終えて、リーダーさんに連絡を送ると明日の午前に工房に来て欲しいと連絡が返ってきた。


明日の予定を組んだ後、自分はログアウトして、冬休みの宿題をやって、眠るのだった。

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