表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

482/626

未知の素材を求めて

魔本の図書館にある転移魔法陣から地底に転移すると、真っ暗な世界にたどり着く。


「ライト!」


早速フェルが自分の頭上に光の玉を作り出して、辺りを照らしてくれる。


「サンキューフェル、フェルが居ないと松明とか持つ必要が出てくるからありがたい」

「どういたしまして…でもどうしますか?ナナサカさんが全力出しても壊れない素材てなんですかね?」


「うーん、ひとまずドワーフが住む街に行ってみるか、ドワーフならここらへんの鉱石とかの素材に詳しくても変じゃないし」

「そうですね、こういうのは現地の人に聞くのが一番ですね」


フェルと相談をしてドワーフの街へ向かう。

特になにかに襲われること無くドワーフの街へたどり着く、相変わらず暗いが要所要所に明かりがあり、ライトがなくても歩き回れる小さな街だ。


ドワーフ達が珍妙な物を見るかのような目つきでこちらを見てくる。

まあ、ドワーフの街で人間がいたら何事かと見てくるよな…。


「取り敢えずエアデに会いに行くか?最初から知らない人に聞くのはハードルが高いからな」

「そうですね…エアデさんに会いに行きましょう」


そそくさとエアデの家に行こうとすると、とあるドワーフに呼び止められた。


「お前は妖精と鍛冶屋ではないか」

「貴方は………あ!バトルエンチャントを教えてくれた鍛冶屋のドワーフ!」


ヤバい、名前が思い出せない!


「レンナさんどうしましょう、私達この人の名前聞いてません…」


フェルが小声で言う、そりゃあ名前聞いてないなら思い出せないわ!


「ふむ…少しは修理の腕が立つようになったみたいだな…だが肝心の鍛冶は頭打ちか?」


鍛冶屋のドワーフはこちらを品定めするかのように見つめてくる。


鍛冶が頭打ち…そういえば呪血鍛冶がレベル10になったけど何かしら上位になってないんだよな…多分他のスキルが育ってないせいだろう…。


「まあ、今は頭打ちかもしれないけど、いずれ限界を超えるよ」


ひとまずそう返事した…そうだ、この鍛冶屋のドワーフならばとにかく頑丈な素材を知っているかもしれない!


「あの!すみません、知り合いから凄く頑丈な刀を作って欲しいと言われたんですが…頑丈な刀…刃物が作れる素材に心当たりはありませんか?」

「頑丈な刀……それならメテオグラビティ鉱石を使うといい、地図はあるか?」


「いや持ってないです」

「ならすこし待っていろ」


鍛冶屋のドワーフはそう言うとゴソゴソとなにかを取り出した。


「これをやる、古いが地底はあんまり変わってないはずだ」


そう言って鍛冶屋のドワーフから地図を貰った…開けば自分の位置も表示されるファンタジーな地図だ、しっかりメテオグラビティ鉱石の採掘場所も書かれている。


「いいのか?お金とか…」

「前に良い物見せて貰ったからいらん、それに古いしこんな物で金を取るのは俺のプライドが許さん、頑張りなよ」


鍛冶屋のドワーフはそう言うとスタスタと去っていった。


「…あ、名前!」

「そ、そうだ!名前聞いてない!」


フェルと同時に声をあげる、聞きそこねた…。

だが声を上げた頃には鍛冶屋のドワーフは闇の中に消えていた…。


「つ、次会えたら今度こそ名前を聞き出そう」

「そ、そうですね…」


一先ず構成の情報は手に入った、このまま採掘場所に向かってもいいんだが…。


「せっかくだし、エアデに会いに行くか」

「そうですね、挨拶しにいきましょう」


エアデの家に向けて歩く…するとドワーフの行列を見つけた。


「なにこれ?」

「レンナさん、いい匂いがします」


言われて気付く、甘い匂いがする。

行列の先を見てみるとそこには屋台があり、そこから甘い匂いがする、屋台の看板には料理のマークが書かれており、そこにはエアデが料理を作っていた。


楽しそうに料理を作っているが…行列が出来ている辺り忙しそうだ…。


「後で来たほうが良いかな?」

「そうですね、鉱石を取りに行きましょう」


こうして自分達は鉱石を掘りにドワーフの街から出るのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] いまだに名前を聞けず…。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ