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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?

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対等?不対等?

「私のダメージがレンナさんに行くならアンフェアな決闘になる…かと言ってアースキーを使わないとレンナさんが本来の力が出せなくてアンフェアになってしまう…駄目、これじゃあ試練にならない…ごめんなさいレンナさん、半分無理やり戦いに持ち込んでしまいました」


「い、いや自分の限界を越えるための試練なんだろ?悪意無いのはわかっているから気にするな」


ペコリと頭を下げるフェルに気にしないように言う。


しかしフェルの試練てなんだろう?戦いが試練最短の道だったけど、勝つ試練ではなく、不公平だと意味がなく…戦いの時は率先して近接攻撃をしていて…人払いしたということは他者の力を借りてはいけない?


フェルが補助魔法を使わなかったのはアルカナカードの効果で共有してしまうから使わないだけだろう。


うーんと…えーと…自分に戦いを挑んだと言うことは自分に関連した事だよな…。


フェアな戦い、平等?いや対等?もしかして対等性を示すとか?それ以外思いつかないんだが…。


「あー!!!」


フェルの叫び声が響く、何事かとフェルに視線を向けたらそこには両手で羅針盤を持ったフェルがいた。


「試練に失敗しました…」

「すまん…多分自分のせいだ」


フェルが試練の内容が言えないということは自分が気付いたら駄目なのに、考えて気付いてしまった…その結果失敗になってしまったのだろう。


つまり試練の成功条件は自分との対等かどうか示す事なのか?


「なあ、確認なんだが試練の失敗条件て自分に試練の成功条件がバレる事だったのか?」

「はい…成功条件はレンナさんと対等性を示せという試練でした」


しょぼんと落ち込みながら返事をするフェル。


「うーん、わからんな…最初から対等じゃないのか?自分達?」


自分は前衛と生産、フェルは後衛と支援と競い合う要素はない、シンクロの効果で魔法とか共有出来ても自分ではフェル以上の支援魔法は使えないし、逆もまたしかり…。


「…本当に対等なんですか?私は何時も守ってもらってばかりですし…」


不安そうになるフェル…どうすれば良いんだこれ?


「力だけが対等の条件じゃないだろう?それに忘れてないか?さっき鍔迫り合いした時に力で押し勝っただろ?フェルは力が弱いという訳でもないだろ?」


「あれはレンナさんが手を抜いてた訳じゃないんですか?」

「本気で力を込めていたよ…押し負けてびっくりした」


もう少し力のステータス上げたいな…戦闘ではフェルのオールアップによる底上げがあるけどそれでステータス上げるの怠ると後々痛い目あいそう。

まあどうすればステータス上げられるかわからないけどレベルはなかなか上がらないからな…。


「………」

「フェル?」


考え込むフェル…対等云々に関して考えているのかな?でも試練失敗なら対等云々稽えても仕方ないんじゃ…?


「フェル失敗した以上考えても仕方ない、それに対等の定義が何を指しているか曖昧だしな、もしも魔力や力での対等なら達成は無理だし」

「そうですね…」


なんとか元気づけようと声を掛けるとフェルは割り切れたみたいだ。


「レンナさんも今は妖精ですよね?レンナさんも使えますかね?」


フェルはそう言うとこちらに羅針盤を渡してきた、今更ながら鑑定眼を使う。


『試練の妖精羅針盤

使用者の限界を越える為の試練を示す羅針盤。

妖精のみ使用可能』


試練てクエストなのかな?そんな事かんがえていると羅針盤の効果か眼の前にシステム画面が現れる。


『限界を超える試練への条件

スキル:道具妖精のスキルレベルを10にする』


これは…クエストじゃなくてただ情報として示されるみたいだ…。

フェルみたいに成功条件や失敗条件が出てこない。


「どうやら限界の前提条件を満たさないとフェルみたいに試練として出てこないみたいだ」

「レンナさんはまだまだ強くなるということですか?」


「ああ、でもフェルも強くなると思うよ?これに従っていくだけが限界を超える手段じゃないだろう、本当に限界超えないとやばいならばリーダーさんに相談してみるか」

「そうですね…」


そんか会話をし終えて人化して人に戻った時におーいとナナサカさんの声が聞こえてきた。

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― 新着の感想 ―
[一言] レンナもまだ強くなれるんですね。
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