恋人のアルカナと結合進化
タロットの館入ると占い師が出迎えてくれる。
「いらっしゃいませ、アルカナクエストを受けにきたのですか?」
「いえ、このチケットを使いたくて」
占い師にアルカナレベルアップチケットを渡す、ついでにチケットを取り出す際に恋人のアルカナカードも出しておいた。
「成る程チケットを手に入れたのですね、早速レベルアップしますね」
チケットを受け取った占い師が手を上げると恋人のアルカナカードは自分の手から離れて空中に浮かび、恋人のアルカナカードの中心に占い師が放ったアルカナガードが星の衛星のように回る。
その後恋人のアルカナガードは光り輝き、自分の手元に戻ってきた。
「えーと、新たに増えたメリットは…フェルとバフ…補助魔法の効果の共有、デメリットはフェルとレンナ…自分自身以外から補助効果…バフを受けた場合、HP5%ダメージ…」
つまり…リーダーさんからフライとかの補助魔法を受けたらダメージを食らうようになるのか…割合ダメージだから最大HPの低い自分はダメージを受けてもフェルのリジェネレートでどうにかなるかな?これが固定値とかだったらやばかったな。
「レンナさん、そのデメリット大丈夫ですか?敵に大量の補助魔法をかけられたら危険なんじゃ…」
「確かに危険だけど…敵に大量の補助魔法をかけようと考える人はそうそう居ないから大丈夫なはずだ、そうだついでに結合進化もやっておかないと」
確か今回の組み合わせは加速と二刀流の結合進化かどんなスキルになるんだろうと確認してみると2つの進化候補が出てきた。
『クイックデュアル
素早く加速して動き、回避する守り寄りの二刀流のスタイル、習得時に片方の武器を盾に攻撃を空蝉のように回避するウェポンアボイドの戦技を習得できる』
『アサルトダブル
2つの武器の火力を押し付けて加速的に攻撃する攻撃的な二刀流スタイル、習得時2つの武器の特殊スキルを同時に使うダブルアーツの戦技を獲得できる』
回避重視の二刀流と攻撃重視の二刀流ドッチを選べということか。
今回はあんまり悩まずに決めることが出来た。
『アサルトダブルに結合進化しました、戦技ダブルアーツを獲得しました』
火光やアースキーを盾にして回避する戦技よりも、2つの武器のスキルを同時に使うアサルトダブルの方が凄い良いと思い、アサルトダブルを選択したのだった。
というかこれやろうと思えば妖精火門と妖精地門を同時に使えるようになるんだよな、ゲートルーラーや妖精地門と妖精氷門の合体技みたいに派手な合体技出せるのかな?そんな期待もあった。
「レンナさん、もしかして強くなったんですか?」
「ああ、妖精火門と妖精氷門でゲートルーラー、妖精氷門と妖精地門で相手を潰す合体技があるだろ、それの妖精地門と妖精火門バージョンが出来るかもしれない」
「え!?出来るんですかそんな事?」
フェルが信じられないという声で言う、まあ両方全てのMPを使う必殺技をダブルアーツで発動出来るか不明だ、故にかもしれないと言ったけどな…。
「かもだからな、一度試さないと…まあ、その前にフェルの杖の強化が先だな」
「別に後回しでも構いませんよ?」
「いや、これ以上寄り道するのもな…それにネージュフラワーを強くしたらそのテストもあるから、ひとまず工房に行こう」
「はい、わかりました!一緒に鍛冶頑張りましょう!あ、占い師さんさようなら!」
「ええ、タロットの導きがありますように」
こうして新たな力を得た自分達は占い師に別れを告げて、今度こそネージュフラワーを強化する為に工房に戻るのだった。