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例えば住む境界が違っても

■■■

「ここは…どこ?」


私は体を起こして辺りを見渡す、周囲は暗く視界が悪い、確か私はやばそうな石からレンナさんを守ろうとしたけど、私の展開したマジックリフレクトが砕かれて…もしかして死後の世界…?ま、まさか…。


「何故だ…?」


先程まで戦っていて、刀神のナナサカさんの一撃で命をなくしたはずの天使長ワンストの声が聞こえました!


後ろを振り向くと黒い羽を露出して、至る所から血を流した天使長ワンストが居ました!


「何がなぜなんですか…?」


ネージュフラワーを取り出して臨戦体勢を取ります…だけどピンチなのは代わりありません…ここには私だけ、頼りになる師匠のリーダーさん、理外の強さを持つ刀神のナナサカさん、そして何時も私を守ってくれた大好きなレンナさん…。


私1人で手負いとはいえ天使長ワンストに勝てるのでしょうか?


「キサマの中に入ってわかった…キサマ外の世界を知っているのな!」

「外の世界…?レンナさんが過ごしている世界ですか?」


怨嗟に満ちた問に、何時ぞやナナサカさんに教えてもらって受けた試練を思い出しました、レンナさんとユリ…いや、錬那さんと友奈さんの生活をみて、鍛冶をする試練…。


そこでは今まで見たことない物が沢山ありました…きっとそこが天使長ワンストのいう外の世界なんでしょう。

レンナさんもユリも定期的に何処かに消えていましたし…。


「もしかしてあのシャベルで戦ってた男は外の世界の住人なのか!?」

「そうだと思うけど、それがなんですか?別に貴方には関係のない話ですよ!」


レンナさんやユリ、リーダーさんやナナサカさん、ユキ先生が外の世界の住人というのは何となくわかります、だけど外の世界に恨みを持つように声を発する天使長ワンストの考えはわかりませんでした。


「関係ある!外の世界の住人は危険な存在だ!いくらでも変えの効く命を持ち、強大な力を持つ、中には指先1つで天界だろうが人間界だろうが全ての世界を滅ぼす力を持つ存在だっている!」


確かにレンナさんは何度も消滅しては生き返ったりしていますし、リーダーさんやナナサカさんの力を見たらやろうと思えば、世界を滅ぼせるかもしれませんが…指先1つは盛りすぎたと思うのです…。


「だから我は神の力を集め!危険な外の世界の住人を全て排除して!我らの世界を守るのだ!」

「めちゃくちゃですね、ヴォルゲを堕天使候補にしたり、人の力を奪ったり…どちらにせよ私と貴方は相容れません!」


私はこれからもリーダーさんから魔法を覚えたい、ユリ…リオアのライブをもっと聞きたい、ナナサカさんの圧倒的な強さをみたい、ユキ先生と話したい、レンナさんと一緒に冒険したい!


この気持ちがある時点で天使長とは敵対確定です!


「何故だ!貴様はアイツラが怖くないのか!奴らはやろうと思えば、我らの皆殺しも簡単に出来るのだぞ!飽きられたらきっと捨てられるぞ!」

「ありえない話に怯える程私はバカじゃありません!確かに悪い奴らは居ます!チームデスロードという危険なチームとかが居たから外の世界の人が全員安全怖くない…とは言えません、でもレンナさん達と一緒ならそんな皆殺しという運命起こりませんし、捨てるなんて論外です!」


どれだけ外の世界の住人が危険と言われても、私からしたら怖かった事よりも楽しかった側面の方が大きいので、胸をはって反論する!


「何処までも言っても分からぬのなら、貴様を消滅させて貴様の体を乗っ取るだけだ!」

「そんな事言ってる時点でレンナさん達外の世界の人よりも貴方の方が怖くて危険です!アイスランス!」


襲いかかって来たのでアイスランスで攻撃する、アイスランスは天使長ワンストに当たり、怯ませる!


「貴方が何と言っても私の考えは変わりません!例え住む世界が違っても、私はレンナさんと一緒に冒険するて決めているんです!死者が邪魔しないでください!」


その時、手につけた指輪が熱を持つ…まるで近くレンナさんが居るような気がする。


「この世界の真実を知ってもなお考えを変えぬ、愚かな妖精よ!死ぬが良い!エンジェルフェザー!」

「…ヒートウィング!!」


本来なら相性的に絶対に使えない火の力を使う、適正が無いものが使えば羽が燃え尽きるカギロイが愛用していた戦技…だけど指輪が教えてくれる、今なら使えると!


羽に火が宿った事で背中が熱くなるが、火傷する事はない!

天使長ワンストの周りに舞った黒い羽が弾丸として撃ち出してくると同時に私の羽から生み出された火の弾丸が撃ち出された!


火の弾丸と黒羽の弾丸がぶつかり合い相殺する!


「なに!?」


驚愕する天使長ワンストの背後に見えた火の明かり…それがなにかを理解した時、私の中でピンチという感じは消え去った。


「舐めないで私は…独りよがりの貴方と違って1人じゃない!」


ネージュフラワーを掲げる、天使長ワンストの背後にいる大好きな人に私が何をしたいか伝わるように。


「「妖精…」」

「氷門!」「火門!」


遠く距離があって本来は聞こえないはずのレンナさんの声が聞こえる。


「ふん、先程の妖精の秘術など聞かぬ!」


どうやら天使長ワンストはレンナさんの声が聞こえないみたいでした。


「死んだのならいい加減黄泉の世界に行ってください!」

「「ゲートルーラー!!」」


極太のレーザーが天から放たれて、天使長ワンストを貫きました!!

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― 新着の感想 ―
[一言] いきすぎたAIですかね?そういう設定?
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