地天逆転の終わり
『セカンドクエスト
地天逆転の失敗条件が0%、成功条件が100%の状態で終了しました。
またサブ成功条件が達成されました』
天使長ワンストが消えたことでセカンドクエストが終わりを告げる。
「凄い一撃でしたね…」
「ああ…」
「ありがとうなレンナ殿、フェル殿、色々と助かったよ、トドメも譲ってくれて助かった」
ナナサカさんの一撃にあっけを取られていたら、お礼を言われた。
『クエストの結果を反映します。
刀神の名誉顧問の再任命されました。
信仰ポイントを大量に獲得しました。
天使長の堕天羽を獲得しました。
天使長の服を獲得しました。
天使長の魂石を獲得しました。
火光に天界の情報が刻まれました、天界が可能になり、天界に移動する時消費MPが半分になります。
称号:偽りの神を斬る者の称号を手に入れました』
ゴロゴロと報酬が入る…羽は強化素材にいいと思うけど、天使長の服はいらないよ…。
そう思っているとリーダーさんの歓喜の声が上がる。
「良し!天界への移動手段ゲット!」
どうやらリーダーさんは天界へ行く為の鍵を手に入れたみたいだ。
「俺はナンバークエストの報酬出たけど、大赤字だなーまあ、刀神の権能取り戻して久々になんも躊躇いなくゼタコールを振るえたし、気にしないことにするか」
「おう、上質の肉と最高の米とコンビニの高級アイス頼むよ」
「わかってるて…前奢ってもらったし、しっかりと奢るからな、最高の米を食わせてやる」
リーダーさんと楽しげに笑っているが、ナナサカさんは赤字みたいだ…多分リアルのおサイフが…。
「天使長……どうしてあんなんになってしまったんだ…地位も名声もお金も結構あったはずなのに…」
そんな中ヴォルゲだけが表情が暗かった、天使長ワンストの本性を知って凹んでるみたいだ。
「…多分だけど天使と神至上主義で性格が歪んでしまったんじゃないか?」
リーダーさんが推測したが、結局の所堕天の理由は誰もわからなかった。
「というかこれ他の天使に見られたらどうなるんだ…?」
ふと出た疑問を口にする、天使長の部屋は床が抜けてやばいことになってるし、天使長を殺したとなればヴォルゲを除く全ての天使と敵対してもおかしくない。
「それに関しては大丈夫だ…僕とナナサカが他の天使に天使長が乱心したと事情を話しておいたから、他の天使と敵対することはないよ…」
「ああ、それと一部の天使にかかっていた洗脳魔法…一部は魔法で解除したけど、結局天使長が倒れて、全ての洗脳魔法は溶けたから安心してくれヴォルゲ」
「あ、ああ…同僚が洗脳されてたと知った時はゾッとしたけど、一安心だ…」
え、一部の天使洗脳されてたの!?そう言えば相手の増援とかなかったけど、そこら辺リーダーさんとヴォルゲが下にいる間に阻止してくれたのかな?
「まあ、落ち込んでも状況は変わらないぞ、ヴォルゲ、取り敢えずエアデの迎えに行かないか?多分料理を作って待っていると思うぞ」
「そ、そうだな…結局天界を案内出来なかったし出来れば天界の案内をしたいな…」
リーダーさんの言葉で天使長の事を考えないようにするヴォルゲ。
「それじゃあヴォルゲの家に行こうぜ!」
元気なナナサカさんに続くように自分達はついていく。
「せっかくならまた妖精郷が平和になった時にした宴をしないか?どうせリアルが赤字ならゲームの世界でもパーとつかってやるぜ!」
「お、我が相棒刀神の奢りだ、フェルもヴォルゲもタカれタカれ」
「いいんですか?やったー!」
「あ、ありがとう…」
ナナサカさんのお大尽?にノリノリになるフェルと引いてるヴォルゲ…。
というかパーと使うてなにするんだ?高級な食料でも買うのか?
まあ、せっかくだ、リーダーさんのご厚意に甘えよう、そう考えながら自分達はヴォルゲの家に向かうのだった。
称号:偽りの神を斬る者
偽りの神を倒した証、模倣した存在や偽物に対しての攻撃力が上がる。
されど傲慢することなかれ、本物は安易に斬れぬ。