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決着とゼタコール

「フェルナイスだ、僅かに動きを止めて、火光をテレキネシスで持ち上げて攻撃とは、助かった」

「レンナさんもナイス回避と拘束です!」


フェルとお互いに称え合っていると、足場にしていた隔離結界が消失する。


「おっと、戦闘は終わったのか…」

「あ、レンナさん火光です」


落ちそうになるが、まだリーダーさんの飛行魔法が残っていたので落ちずに済む、フェルがテレキネシスで浮かしていた火光が手元に戻ってきたので再び二刀流に戻るし、フェルも胸ポケットに戻って来る。

あ、神刀が下に落ちた…。


「くそ!くそ!くそ!」


両腕を失った天使長ワンストが叫ぶ、神結の楔で拘束されているから何も出来ないと思うが念の為に警戒する。


「終わりだ天使長ワンスト!妖精を侮辱した事を懺悔するんだな!」

「ふざけるな!神である我にそんな事する必要などない!があああああああ!」


必死に神結の楔から脱出しようともがく天使長ワンスト…嫌な予感がしてすぐにMP回復薬を飲む!もしも拘束を振りほどくようなら回復するには今しかない!そんな考えでMP回復薬を一気飲みする!


「があああぁあ!!があ!!!」


バキン!と神結の楔を砕き、拘束を解除する天使長ワンスト。


「フェル!決めるぞ!」

「はい!」

「「妖精…」」


「そこまでだ!」


なにかされる前にフェルとの合体技を放とうとしたら、知っている声の待ったがかかる!


「え、ナナサカさん!?」


思わず驚きに声を上げていると、背後からドン!と音と共になにかを巻き取るような音が聞こえ、思わず振り向くと、そこにはナナサカさんが居た、手には何かしらの機械が握られていて、その装置は天井と鎖で繋がっていた。


「ナナサカさん、どうしてここに?リーダーさんは!?」

「そのリダに助けられて来たんだよ、そのリダと味方の天使は下で観戦しているよ、俺はこうして装置で上まで上がってきたが」


フェルが疑問を投げかけるとナナサカさんは答えてくれた。

下を向くとリーダーさんとヴォルゲが居て手を振ってくれた。


「ぐう!テレポート、パーフェクトキュア!!」


天使長ワンストの方をみると、どうやったかわからないが、切り落とした腕と神刀を回収して、魔法で無理やりなのか腕をくっつけた。


「待ってまだ戦うつもりなのか!?」


ちょっと待ってくれ、足場であった隔離結界がなくなって、動きにくくなったのにまだ戦うことになったら辛いぞ!


「諦めろ天使長、途中から見ていたがお前は既に負けた、隔離結界が消えたのがその証拠だ」

「ふざけるな!死ねぇ!絶刀炎神!」


今からでも合体技を叩き込むべきかと思っていると、ナナサカさんが天使長ワンストに降参を促すが、火に油を注ぐ結果になっている。


天使長ワンストは治した腕でこちらに斬り掛かってくる!あーもう!もっと早く合体技を放てばよかったと火光とアースキーで迎撃しようとする!


「………帰ってこい、ゼタコール」


天使長ワンストの神刀とこちらの武器がぶつかり合う瞬間、神刀は消失して、天使長ワンストはこちらの武器にばっさりと斬られた。


「え?」

「がああああ!?」


鍔迫り合いになると思ってたら、アッサリ大ダメージを与えられて気が抜ける。


「なぜだ!なぜ刀が我が手から離れた!?」


「簡単な話だ、俺を捕獲する時に単独じゃなくて伏兵を大量に用意してただろ?ゼタコールの正当の継承条件はタイマンで刀を使って勝つことだ、なのにお前は大量に伏兵を用意して殆ど刀を使ってなかっただろ?

その結果継承が殆ど出来てなかった、それを補うように俺から血を抜き取って何かしらの力で無理やり刀神の権能を取り込んだみたいだが…それでもガタガタな継承状態でレンナ殿とフェル殿に負けたのが致命的だったな。

仮に俺がレンナ殿1人に負けても、レンナ殿は刀を使ってないから俺は刀神の権能を失うことはないが、無理やり刀神を継承してガタガタな継承状態のお前はレンナ殿に負けた事でほぼ完全に刀神の権能を失った、その状況ならばゼタコールを取り戻すのは容易だ」


長々と説明してくれるナナサカさん、というか天使長ワンストは黙って聞いていたが、攻撃してこないのか?と思ったら咆哮する!


「まだ負けてない!我はまだ負けてない!」

「はあ…レンナ殿、敗者の処理やらせてもらって良い?トドメ持っていくようで悪いけど、血を持っていかれた分ぶった斬らなきゃ気がすまない」

「あ、ああ…でも斬れるのか?ナンバークエストの敵だぞ?」

「俺にも同じナンバークエストが発行されているんだ、その状態なら刀神の制限なく斬れる」

「わ、わかった」


怒っているナナサカさんに頷く事しか出来ない、どちらにせよ足場を失った自分は満足に戦える自身はない、ナナサカさんに譲り、リーダーさんがいる下に向かう。


「逃げるな!」

「はあ、勝者に粘着するのはダサいぞ!少しだけ頼むゼタコール!」


天使長ワンストはこちらに向かおうとするが、スパン!と斬られて吹き飛ばされる!


…待って、片手で機械持って足場がない中、どうやって斬ったの?それも神刀の力か?


後何処からともなく魔法陣が現れて天使長ワンストを拘束する、リーダーさんの魔法か?


「リダ!補助魔法フルでくれ!デザートも追加してやる!300円オーバーのコンビニの高級なやつだ!」

「オーケー、後でレンナさんにも奢れよ、キャストプリセット、刀神奉る!」


え?アイスを?どうやって??と思っている間にリーダーさんの魔法でナナサカさんがパワーアップする、ご丁寧にナナサカさんの足下に足場となる魔法陣が現れて、万全に攻撃が出来るようにリーダーさんのサポートが発生する。


「さあ、神刀の真価見せてやろう!剣坂流秘奥義…逆凪八坂」


居合の構えから一閃!ナナサカさんの一撃が天使長ワンストをバラバラの赤いエフェクトに変えた!

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― 新着の感想 ―
[一言] 今回は最初から分が悪かった結果ですね。
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