全てを出し切って天使長を倒せ!
何度も天使長ワンストに火光とアースキーで攻撃する!
全て受け止められ、受け流される。
火返しとかスキルを使ったカウンターを警戒していたが、普通に攻撃をしてくるだけだ。
普通の攻撃ならばこちらも受け流せる!
「日暮れ斬!」
「それはもうくらわん!」
日暮れ斬を放つが、防がれる…流石に何度も通用しないか…。
「貴様1人なら戦技を使う必要はないな!」
「舐めるな!無魔技手!」
日暮れ斬が通じないなら自己強化で一気に攻め込む!
自己強化の恩恵で天使長ワンストの攻撃が遅く見える!
「そこだ!」
攻撃を回避してアースキーを天使長ワンストの胴体に突き刺す!
「ぐ…」
「レンナさん!魔力補給終わりました!結界を解除して大丈夫です!」
「わか」
「そんな隙与えないよ!三段突き!」
返事する暇がなく、神速の三連撃が飛んでくる、明らかに戦技じゃないか!
火光で受け止めようとするが、3撃目で衝撃を受け止めきれずに火光が手から離れ、吹き飛ばされる!火光を持っていた手がビリビリと痺れるように痛い!
ひとまずアースキーを両手で持つ。
「くう…」
「レンナさん!」
背後からフェルの声が聞こえる、やばい杖を取り出す隙がない!
「ほらほら!二刀流から武器1本になって、何処まで戦えるかな!?いや、武器じゃなくてシャベルか?」
こちらの武器を1つ無力化して調子に乗ったのか、連続で攻撃してくる!
だがこっちは二刀流じゃなくても戦える!アースキーを舐めるな!
意地で神刀の攻撃を防いでいく!
「……おかしいですね?たかがシャベルが神刀の一撃を何度も耐えられるとは思えないんですが…」
攻撃を受け流してる中、天使長ワンストの声が聞こえる、アースキーを舐め過ぎだし、多分神刀もイヤイヤ使われているみたいだから性能も落ちてそうだ…その結果アースキー1本でも、性能が鑑定できない神刀と渡り合えるのだろう。
だが耐えられるだけだと勝てない、どうにか攻勢に出る方法を探さないと!
「レンナさん!腐れスライムを倒した合体技を使いましょう!」
「無理だ!地面がない!」
アースキーの特殊スキルを使うには必ず地面にアースキーを突き刺す必要がある、そして今自分の足場は隔離結界の杖で生み出した結界の上で地面じゃない!結界自体が魔法、物理両方無効化する時点で地面に刺す前提のアースキーの特殊スキルが完全に使えないと思っていいだろう!試してないが試すには危険過ぎる!
フェルを結界から出すために背負った杖も攻撃を受け流している間だと手にする余裕がないし、勿論火光を拾う隙もない。
「くくく、手詰まりか?死ね!」
「まだです!レンナさん!杖をしまってください!」
「しまう!?…わかった!」
手を背中に回す暇はないが、確か言葉で持ち物をしまえるてユリから聞いた気がする!
「隔離結界の杖を収納!」
背中から重みが消える、どうやらしまえたようだ。
「ふん、そんな妖精とぺちゃくちゃ喋ってて楽しそうだね!エンジェルフェザー!」
天使長ワンストが何度かバックステップして、翼が広がると同時に羽が舞い上がる、弾丸のように飛ばして来る羽…だがわざわざバックステップしたということは安置は敵の目の前!ならば…ここは神結の楔の使い所だ!
「踏み込む!」
天使長ワンストに向かって突撃して、羽の弾丸を避けながら神結の楔をアイテム一覧から取り出す!
「神結の楔!」
「ふん!斬り落とす!」
天使長ワンストが神刀で迎撃しようとするとするが…その時フェルの声が響き渡る!
「アイスコフィン!」
フェルの声で天使長の体の一部が凍って、動きが硬直する!
「な!?」
驚く天使長ワンスト、明確な隙を逃すこと無く神結の楔を突き刺すと、楔から大量の鎖が現れて、天使長ワンストを拘束する!
「これで終わりだ!」
「テレキネシス!」
動けない天使長ワンストに向かって両手持ちしたアースキーで攻撃する!
スパン!とアースキーは天使長の神刀を持つ腕を切断した!
それだけじゃ終わらない、隔離結界の床に転がり放しの火光がフェルのテレキネシスで浮かび、動き出して天使長ワンストのもう片方の腕を切断した!
後ろを見るとそこには隔離結界から出たフェルが居た、フェフの手にはなぜか小さくなった隔離結界の杖とネージュフラワーを持っている…。
多分フェルはアルカナカードの効果で自分のアイテム一覧から隔離結界の杖を取り出して、それを手に周りの結界だけを解除してこちらのサポートをしてくれたのだろう…。
アイスコフィンで動きを止めてくれて助かった…神刀を確実に防げるかはわからなかったからな…。