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天界中央管理所

「天界て最初は果てがなくて凄いと思ってましたが…とんでもあんまり変化がないのはつまらないですね…」


天界中央管理所に向かう途中、フェルがそんな言葉をこぼす。


「そうだな…後何処に何があるかちょっとわかりにくい…」


踏み込んでは行けない所に行くと天使は安全地帯にワープ、それ以外は警告の後ダメージを食らうという良くわからない世界…そして所々に浮かぶ石や立てる雲があり、そこに家が立っていて飛べさえすれば生活に問題はなさそうだが…住みたいかと言われたらノーだ、それならフェアリーガーデンのほうがいい。


「そう言えば地底もあんまり探索出来てないな…」

「宝石とかありそうでしたよね、地底は…暗かったけど、大きな宝石とかありそうですよね!それを加工してみたいです!」

「おーい、話している所悪いけどついたみたいだぞ、天界中央管理所に」


リーダーさんに声をかけられて前を見ると、そこには巨大な神殿があった。


「どうやって浮かんでんだこれ?デカくて自重で落ちないのか?」

「そこにある石に莫大で強大な魔力が宿っているからそれで浮いているんだと思う」


自分の独り言に答えてくれるリーダーさん…明確に理由あるのか…いやそんなことよりも…。


「天使長てどうやって会うんだ?流石に正面突破は無理だろう?侵入経路とかあるのか?」


辺りを見渡せてみると、警備と思われる天使が飛んでいる、不審な点を見せたらやばいと思い、小声で喋る。


「それに関しては作戦があってね…一応あるか確認の為にヴォルゲに聞きたいことがある…配達業者とか天界にある?」

「え?……あるけど……そう言えば…」




数分後…


「すみませーん、天葬配達ですが、置き便で天使長ワンスト様に配達届けきましたー!」

「あ、何時もの宅配便ですか…今扉開けますのでどうぞ」


そこには大きなダンボールを運ぶ2人の天使が天界中央管理所の関係者入口を通る。


「…待った、何時もの配達員じゃないな、彼はどうしたんだ」

「彼は有給を取っています」

「有給か…いいな、うちにはないからな…変なこと聞いたな通って良し」


リーダーさんの言葉に納得して通してくれる天使…。


まあ、作戦と言ってもあれだ、自分とリーダーさんが配達員になりすまして、リーダーさんが何故か持っていた人が入れるサイズのダンボール内に入ったヴォルゲを運ぶという単純?な方法だった。


なんで持ってるか聞いたら伝説の傭兵の持ってるやつのレプリカだ、最高だろう?と言われた…知らないネタだ…。


「というかリーダーさんの魔法万能過ぎない?」

「賢者だしな」


服装はヴォルゲの配達員の服装を教えてもらって、リーダーさんが幻術でそう見せかけているが実際は何時もの防具だ。


というか確認が緩くて助かった、ヴォルゲが言うには天使長ワンストは良く宅配便を使うらしいので天使達も日常のように通すみたいだ。


「…………」


箱の中にいるヴォルゲは無言だ、ダンボールに入っている以上、あれこれ行動することが出来ないからな。


「このまま天使長が居る所まで行けるんですかね?」

「そもそも天使長の部屋てどこだ?」


フェルの疑問に疑問で返してしまう、近くに天使は居ないが場所はわからない、ヴォルゲなら知っているが、ダンボール内にいる以上、声で案内してもらう訳にはいかない、万が一天使に聞かれたら大変だからな。


「一応マップ情報は入口にあったから覚えている、こっちだ…」


リーダーさんの誘導でヴォルゲ入りのダンボールを運ぶ、他の天使とすれ違っても笑顔で堂々と挨拶すると警備の天使達も頭を下げて挨拶して通り過ぎた…。


セキュリティが脆いのか、リーダーさんの幻術が凄いのか全くわからないけど、そのまま見つからずに自分達は天使長がいると思われる部屋の前に辿り着く。


「それで天使長ワンストとあったらどうするんだ?開幕不意打ちで倒すか?」

「…………あの出来れば話がしたいのですが、無理かな?」


ダンボールからヴォルゲの声が聞こえる…一応まだ上司だから自分が堕天使容疑をかけたことやナナサカさんを捕まえたことに納得してないみたいだ。


「リーダーさん、ヴォルゲの望み叶えて良いかな?危険かもしれないけど…」

「いいよ、そこら辺はサポートする、出てきな」


ダンボールからヴォルゲが出てくる。


「ありがとう、僕のわがままを聞いてくれて…」

「まあ、攻撃してきたら割り切って下がってくれよ、多分敵対したら真っ先に攻撃対象になると思うし…」


リーダーさんの注意にヴォルゲは頷き、天使長がいると思われる部屋に入った!

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― 新着の感想 ―
[一言] 果たして天使長は出会ったらどう動いてくるか。
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