天使長ワンストの企みは?更新されるナンバークエスト
「ここからは俺の推測というか推理になるんだが…ヴォルゲは天使長にはめられたのでは?嫌われたとか心当たりある?」
「はめられた…てなんでですか!?僕は天使長とはそんな悪い関係ではないと思うんですが!?」
リーダーさんの言葉に慌てて答えるヴォルゲ…。
「まあどんな関係であれ真実を知るのは天使長ワンストだけだ、どうして堕天使候補に選んだのかは本人に聞いてくれ…というか堕天使候補になって捕まったらどうなるんだ?」
「基本的に半堕天なら戻るまで軟禁状態…完全な堕天使なら…危険因子なので処刑します…でも堕天使候補なら羽が黒ずんだりするはず…定期的に天界銭湯に行っている僕がそんな疑われることなんて…」
リーダーさんの質問に答えつつも考え込むヴォルゲ…個人的には処刑云々以前に天界にも銭湯あるのか…とそんな余計なことを考えてしまう。
「ひとまず黒幕の件は置いといて…レンナさん、今回は相棒が捕まったから起こった出来事で…更に俺の方にもナンバークエストが出て来たんだ…故に今回は俺も全力でサポートする、なにか必要な物があったら言ってくれチームゼロオーダーの経費で落とす」
「え?経費とかあるの?」
「……すまん、カッコつけて言っただけで実際は俺の倉庫やチーム倉庫から出すだけだ、一応トップクラスのチームでナナサカからもらった素材もあるから物作りで素材不足に陥る事はないと思ってくれ」
ちょっと赤面しながらもカッコつけるリーダーさん。
「あ、所でリーダーさんのナンバークエストの成功条件てなんですか?こっちは???の撃破と敵が不明な状態で…天使長ワンストとは書いてないだけど…」
「あーそれならお互いにナンバークエストの情報を交換したほうがいいな、やり方を教える」
こうしてリーダーさんのナンバークエストの情報を見せてもらった、それと同時に眼の前に『情報の更新がされました』というシステム画面が現れた。
『セカンドクエスト
地天逆転
成功条件
ナナサカの救助、天使長ワンストの撃破
サブ成功条件
ナナサカが刀神の力を取り戻す、弟子の生存
失敗条件
ナナサカの死亡
成功報酬
失敗ペナルティ
終末クエスト発生
特記事項
妖精鍛冶屋のレンナとの協力して天界にたどり着いて、刀神を救おう』
「あ、ナンバークエストの情報が増えた…成功条件に天使長撃破増えてるし、サブ目標に弟子…フェルの生存が増えた」
「なんでリーダーさんのナンバークエストでフェルの生存が出てくるの!?」
普通自分の方に出ない!?というか情報が増えたということは自分の方も増えたのか?
そう思い、自分のナンバークエストを確認すると成功条件が???じゃなくて天使長ワンストの撃破になっている…さらにサブ成功条件に刀神の力をあるべき所に返すが追加されている。
「もしかしなくてもリーダーさんと情報交換したからナンバークエストの情報が新調されたのか?」
「そんな感じだな、まあ、ほぼ天使長が黒とみて間違いないな…」
「天使長何を考えているんだ…?」
頭を抱え考え込むヴォルゲ…どのくらい接点があるかはわからないが…ナナサカさんに捕まえ、刀神の力を奪ったという危害を加えた以上誤解とかそういうのはないはずだ…。
「ヴォルゲ、考えた所で状況は好転しない、今から鍵を修理するから鍵を貸して欲しい」
「あ、ああどちらにせよ今は君達に頼るしかない…頼む、修理して欲しい」
「修理素材は用意してある、レンナさんのタイミングに合わせて何時でも修理出来るよ、後氷爆槍みたいにもしも戦いに有効そうな特殊アイテムのレシピがあるなら、材料はこっちが出すから、今のうちに作っておいて欲しい」
特殊アイテム…心当たりがある、アルゴンからもらったレシピだ。
特殊レシピ:隔離結界の杖、真実の鏡、神結の楔の3つがあるが…。
「いいのか?アルゴンにもらったレシピがあるけど、作るのに結構レアな素材がかなり必要になりそうだけど…」
「全部終わった後ナナサカに素材補填してもらうから心配無用だ、救助の手間分馬車馬としてしっかり働かせるさ」
「友達を馬車馬として働かせるてどうなんですか…?」
「ははは、腐れ縁でお互いに躊躇いもなく裏切っても明日には仲直りするから気にするな」
引いてるフェルに心配かけないように?言葉を紡ぐが、お互い躊躇いなく裏切れる関係て自分もちょっとよくわからなくて引くんだが…。
まあ、とりあえずヴォルゲの鍵を修理しないとな。