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リーダーさんとの合流

火光を使い、魔本の図書館にある転移魔法陣がある所までヴォルゲとエアデと共に移動する。

そこにはリーダーさんがいた。


「待ってたよ!レンナさん…えっとヴォルゲとエアデも来てくれたのか…でもヴォルゲはともかくエアデは危険だから地底に戻ったほうがいいんじゃ…」


「状況はわからないけどヴォルゲが危険そうな所に行くならアタシがサポートします!」

「そ、そうか…ならヴォルゲの側にずっと居てくれ…」


エアデの言葉にリーダーさんは説得を早々諦めてこちらに話しかけてくる。


「早速だけどまずは工房に行こう」

「工房て、ヴォルゲとエアデを連れた状態で街に戻るのは不味くないか?」

「それなら大丈夫、皆集まってくれ」


リーダーさんに言われるがまま、全員リーダーさんの側に集まる。


「セーフスポット、ホームリターン!」


リーダーさんの言葉で視界は真っ白になり、それが元に戻るとチームゼロオーダーの工房内にいた。


「え、なにこの万能で便利魔法」

「戦闘時は使えないけどな」

「むー私も早く使えるようになりたいです」


驚く自分と万能じゃないと補足するリーダーさん、悔しそうに呟くフェル。

ヴォルゲとエアデはポカーンとしていた。


「えっと、まずはこのレシピを受け取ってくれ、天使の鍵のレシピだ」


リーダーさんは早速本題だと言わんばかりにレシピを渡してくる。


「………確かにこれがあればヴォルゲの持っている天誘う万年鍵を修理できそうだ…というかそれよりもナナサカさんは今どうなってるの!?」


レシピを確認してからナナサカさんの状態を確認する、実際に死にはしないだろうから優先度が後回しになってた。


「えーと、身動きできない状態みたいだ、1度ログアウト、ログインし直しても動けないみたいで、ログアウトしてリアルでの連絡を入れてくれたが、誰かに救助されないとまともに動けないみたいだ」

「なにそれクソゲーでは?」

「まあ、あいつは…うわ、今回は囚われのお姫様状態だー助けて賢者サマー(ハート)とふざけてたから救助は最悪後回しでいい、眠いから後でいいよーとあいつも言ってたし」

「なんでそんなに緩いんですか!?捕まっているんですよね!?」


自分とリーダーさんの会話にフェルがツッコむ、まあ普通なら命の危機なんだろうが…ナナサカさん本人がログアウトしてリアルで寝てるみたいだからな、どうしても危機感が薄くなる。

ヴォルゲとエアデは完全に置いてけぼりだ。


「まあ、ナナサカはともかくやばいのはレンナさんの方だからな…多分だがレンナさんのナンバークエストがセカンドに更新されただろう?」

「あ、そうだ!ナナサカさんが勝手に付与した刀神の信仰の解除と同時に更新されてセカンドになりました!ついでにファーストクエストの報酬とか貰えずじまいだ!」


地底に行けただけで十分な報酬かもしれないけど、貰えないのは貰えないでなんかやだ!


「更新ということは報酬は繰越、キャリーオーバー、ダブルアップと言えば良いのかな…セカンドに上乗せされている感じだな」

「あ、後セカンドクエスト失敗時に終末クエスト発生と出てきた!」


ナナサカさんが捕まった云々でスルーしてたけどやばい状況だよね…?

終末クエストと聞いてリーダーさんは顔色を変えた。


「ナナサカー!寝てる場合じゃないぞー!状況判断的に刀神の力確実に悪用されてるじゃねーか!」


リーダーさんが膝をつく…待って、こっちはまだ完全に情報把握してないんだけど!


「ねぇリーダーさん!こっちはまだ完全に情報把握してないんだけど、ナナサカさんは誰に捕まったの?天界はどうなっているの?教えて!」

「あーすまん、説明が抜けてたな、今説明する」


コホンと息を整えてリーダーさんは説明に入る。


「えーと、君達と分かれた後、ナナサカは早速刀神の権能で天界へ移動した、俺は通信機…魔法で連絡してナナサカのサポートとして動いていた。


天界への鍵のレシピを手に入れるまでは上手く言ってたんだが…盗聴されていたのか、レシピを入手と同時に睡眠ガス…もしくは状態異常の魔法をかけられたナナサカさんは咄嗟の行動でレシピを俺の方に転送してくれたんだ…。


そしてナナサカが眠りに落ちた後聞こえたんだ、天使長ワンストの声が…」


「待ってくれ!?ワンスト様がナナサカを捕まえたのか!?」


今まで置いてけぼりだったヴォルゲが反応する。


「ワンスト…てどんな人なのヴォルゲ?」

「ワンスト様は僕に転移魔法陣の調査を命じた方で、厳しい僕の上司です…でも神様には最大の敬意を持っている方がなぜ!?」


エアデの質問にヴォルゲは信じられない表情をしながら答える。


「…なあ、ヴォルゲ…ナナサカから堕天使を捕まえる云々聞いていないか?」

「え…?そう言えば七並べしている時に悪い堕天使を探していると言っていたような…堕天使の名前は聞かなかったが」


「ナナサカから聞いたがその依頼をしたのは天使長ワンスト…そして堕天使候補として上がったのが…ヴォルゲ、お前だ」

「………………え?」


完全に理解出来ないと言わんばかりに狼狽するヴォルゲ…こっちも意味がわからない、なんでワンストが部下であるヴォルゲを堕天使候補にしたのか…今まで見た感じヴォルゲが悪い堕天使になる要素はゼロだ。


どういうことなの…?

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[一言] 天使長ワンストが実は堕天使で黒幕かな?
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