次のクエスト?
場所が移動してエアデの家に来た、ヴォルゲを見たエアデのお父さんが案内してくれた。
道中で他のドワーフが異質な者を見るような目付きで見られたが…まあ、天使であるヴォルゲが一緒に影響もあるのだろう…。
「ささ、どうぞくつろいでください…」
「…レンナさんもゆっくりしてください」
エアデの家は結構こじんまりとしている、二人暮らしなのだろうか?
「ひとまず…エアデは地板鍵を返しなさい…」
「はい…」
「全く、どうやって宝物庫に入ったのか…鍵を開けた形式はなかった……し…?」
地板鍵がエアデのお父さんに渡る…するとエアデのお父さんは、目を見開いて地板鍵を見る。
「誰だ?これに手を加えたのは…お前か?」
ギロリを睨みつけるようにこちらを見てくる!
あー鑑定眼使えば手を加えたというか修理したのバレるよな…。
「…ああ、悪い人に壊されてしまったみたいだからエアデとヴォルゲに頼まれて修理したんだ」
「……」
すごい目で見てくる…ちょっと目を逸らしたくなるんだが…。
「レシピがないのはそういう事か……まあ、天使様に頼まれたならば仕方ないか…だがどうしてここにまで連れて来んだ?修理してそれで関係は終わりじゃないのか?」
「それは…まだお礼を渡してなくて…」
「何をやっているんだ…今回は建て替えておくけど、次無断の持ち出しとかしたら許さないからな!」
エアデのお父さんはそういうと袋の中から大きな宝石を取り出してこちらに渡してくる。
見てみると大玉なルビーやサファイア等の色んな種類の大きな宝石が貰えた。
「すまないね、家の娘がご迷惑をかけた…だがここに長いするのはおすすめしない」
「なぜだ?」
「最近盗みを働く盗賊が居るみたいなんだ…殺しもするみたいで皆ピリピリしている…そんな中見知らぬ人が来たとなると…盗賊の仲間に間違われるだろう」
盗賊とか出てくるの…?
「そ、そうなのか…あれ?でも火光で帰れるのか?」
火光でフェアリーガーデンから人間界といえば良いのか、ともかく戻ることは出来たが…今回も出来るのかな?あ、仮に出来なくてもフェアリーガーデンには行けると思うからフェアリーガーデンを経由すれば帰れそうだな。
「…なあ、その盗賊僕が撃破しても構わないだろうか?」
「「「え!?」」」
帰る考えをしていると、ヴォルゲが盗賊の討伐を名乗り出る。
その名乗り上げに驚いたのは自分とエアデとエアデのお父さんだった。
「わざわざ天使様のお手を煩わせる訳には行きません!」
「ヴォルゲ、天界に帰る予定じゃないのか?」
「帰るにも鍵が壊れている現状、刀神のナナサカがどうにかするまでどうしようもないだろう?それなら善行の1つでも行ったほうが良いだろう?」
自分の質問に答えるヴォルゲ、まあ確かに現状出来る事はないが…。
まあ、放置するのもなんか良くないかな…。
「わかった自分も一緒に行く、フェルもいいのね?」
「はい!せっかく普段来れない所に来たので冒険のついでに盗賊を倒しちゃいましょう!」
フェルも乗る気でよかった。
「…わかりました、天使様がそこまでしてくれるなら他の人達が勘違いしないように根回ししておきましょう…盗賊の居場所も他の人の話を聞けばわかると思います、エアデは今日は家にいなさい…無断で1日以上の外出をした罰だ、しっかり反省しなさい!」
エアデのお父さんはそう言うと外に出ていってしまった。
「む…お父さんは相変わらず…ヴォルゲ大丈夫?またやられない…?」
「心配しないでくれ、前は敵の数の多さや不意打ちにやられたが、次は負けない!」
「まあ、自分達も居るから安心してくれ」
「君達の実力は刀神ナナサカから聞いている、頼りにさせてもらって良いか?」
ナナサカさんの評価てどうなっているんだろう?
「ナナサカさん自分達の事なんて言ってた?」
「非戦闘員で低体力なのに、技巧で刀神の剣撃とその相棒の賢者の魔法攻撃をある程度耐えられる成長性の高い鍛冶屋と聞いている、フェルは賢者の弟子で支援魔法が得意と聞いている」
「まって、誇張されてる気がする、ある程度耐えられると言ってもその時のナナサカさんもリーダーさんも本気出してないからな!?本気出されたら自分は直ぐに倒される存在だからね?」
まあ、自分が弱いとは言わないけどあの2人は強さの次元が違う気がする!
というかフェルはリーダーさんの弟子になっているのか。
「まあ、そうですよね、非戦闘員の鍛冶屋が賢者と刀神の2人と渡り合ったら色々と価値観がおかしくなる…」
「うん、数的不利もあるからね…後2人のコンビネーションの凄さもあるから1人で勝つのはかなり厳しいと思う…まあ、ひとまず他のドワーフから話を聞こう」
こうして自分達の盗賊退治をすることになったのだった。
ナンバークエストが更新されるわけでもないが、死人が出ているなら放置するのは良くない…やる以上は頑張って倒そう。