地板鍵修復後
『地板鍵
特殊効果:MPタンク(500/500)、転移魔法陣使用時に消費MP減少(小)
大地の底にある地底…ドワーフの領域に行く為の鍵、妖精鍛冶匠と妖精、賢者が力を合わせて修理をした。』
鑑定眼で修理した地板鍵を確認する、修理出来ただけじゃなくて、転移魔法陣使用時に消費MP軽減(小)がついていて軽く改良されている。
「よし、早速戻ろう!」
「そうだな…何なら飛んで戻ろうか?」
「え?リーダーさんも飛べるの?」
リーダーさんの返答に思わず頭傾げる。
いや、リーダーさんなら魔法で飛んでもおかしくないけど。
「魔法で出来る事だから飛べるぞ、街の外にでたらやってみるか?上手く行けば走るより早いぞ」
「お願いリーダーやってみて欲しい!魔法で飛んでみたい!」
既に妖精状態になれば何時でも飛べるのだが魔法で飛べるならその方法も試してみたい、そう思いリーダーさんにお願いする。
街から外に出るとリーダーさんは魔法を唱える。
「フライ!」
「む、これは…」
フライを受けた時に一瞬フワリと浮かび上がる。
これはフェアリーの状態で飛んでる時と似ている!
「こうか!」
直ぐにコツを掴み、飛行できる状態になる。
「……レンナさん、他に飛行手段持ってるだろ?飛び方が慣れてる」
「…うん、持ってるけど目立つから使えない」
ドキリとする、妖精状態になれるのはフェルやヴォルゲ、エアデにしか見せてない個人的な切り札だ。
切り札と言っても小さくなって攻撃回避という位の使用用途しかないのだが…。
出来れば隠しておいてここぞという時に格好良く使いたいので、ぼかして飛べる事を伝えた。
「そうか、最近増えてきたんだよな、飛行する人…まあ、戦闘で使うには結構センスいるから戦闘で飛ぶ人は殆ど居ないんだけどな、もう少し風魔法を練習しておくか…よっと」
リーダーさんも飛び始める、かなり手慣れているように見える。
「リーダーさんは結構飛ぶんですか?」
「ああ、毒沼とか高所を取れる所だとたまに飛んで魔法で一方的に攻撃とかする、フェルはやるなよ、高確率で風魔法で落とされるから…」
フェルの質問に答えるリーダーさん、そんな会話をしながら飛行してヴォルゲとエアデと会ったダンジョンたどり着き、飛行を解除して転移魔法陣まで移動してフェアリーガーデンに移動、ナナサカさんやヴォルゲ、エアデがいる城に向かい、たどり着いたんだが…そこには……。
「おい誰だハートの8持ちっぱなしなのは…」
「………」
「こっちはクローバーの10が欲しいんだが」
「あらあら、次はどうします?ナナサカさん?」
眼で牽制するナナサカさん、無言のエアデ、要望するヴォルゲ、余裕そうなフェルのお母さんが七並べしていた…。
「どういう組み合わせなの…?」
神に天使、ドワーフに妖精が集まって七並べ、リーダーさんから聞いた世界観的にはあり得ない話のはずだが。
「あ、おかえりーリダ、レンナ殿、フェル殿」
「お前なにくつろいでいるんだよ…」
呆れるリーダーさん、よく見るとナナサカさんの側にはポテチと思われる袋がおいてあった。
くつろぎ過ぎじゃないか…?
「お母さん何してるの?」
「お客様が暇にならないようにトランプを持ってきたら遊びになった感じね、おかえりフェル」
なんでフェルのお母さんが人間サイズのトランプを持っていたのかは突っ込んだら駄目なのかな?
「それでナナサカ、望んでた答えは得られたか?」
「ああ、ついでに称号もな…あ、パスなくなったから俺の負けだ4位だ」
「は、称号?まってなんでただお留守番してただけ称号手に入れてるの!?」
相変わらず七並べをしているナナサカさんの言葉で言葉を荒げるリーダーさん。
「後でこの称号情報は高く売ってやるよ、ともかく俺のナンバークエストは…引っ掛け、裏がありそうなのは間違いないよ、堕落した悪いやつはいなかった」
「…厄介だな、お前陰謀を物理で潰すのは得意だが、暴いたり避けたりするの苦手だろう…天界に俺を連れては行けないよな?」
「むり、俺のは刀神の権能による移動だから俺しか移動できない」
そんなリーダーさんとナナサカさんが会話する中七並べが終わる、エアデが1位で終わったみたいだった。
そろそろ修復した地板鍵渡して良いかな…?