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エアデ起床

「ぷはーお腹いっぱい、ご馳走様でした…あ、もう少し分けて欲しいんだ、エアデに食べさせたい、厚かましいが頼む…」


満腹になったヴォルゲはエアデの分まで確保しようとする。


「勿論いいじゃん!食べ物は皆で食べた方が幸せじゃん!食糧難でもないしね!」


メーチャはそう言っていくつものフラワーアップルを何処からともなく取り出してヴォルゲに渡す…。


「う、ううん…ここは…?」


そんな中ベットから女の子の声が聞こえる、エアデが起きたのか?と思った時にとヴォルゲはすぐにエアデに寄り添いエアデに問いかける。


自分は改めてエアデを見る、幼い童顔で小柄で10歳前後くらいか?と思えるがドワーフと言っていたし、成人していてもおかしくはない。

フェルに負けず劣らず小柄な美少女でヴォルゲが一目惚れしたんじゃないかと思えてくる。


「大丈夫か?体の痛みはないか?おなかすいてないか?」

「ヴォルゲ…?大丈夫だよ?ちょっとお腹すいたけど…」

「そうか、怪我なくて良かった…僕達は妖精達に助けられたんだ…」


大きく安堵するヴォルゲだが、エアデは状況が飲み込めないみたいで辺りをキョロキョロしている。


「妖精に人間…どういうことなの…?」

「ああ、彼…レンナは人化しているが本質は妖精だ、安心して欲しい」

「そうなんだ、良かった…てっきりドワーフの技術を狙う人かと思った…」


ドワーフの技術て…鍛冶技術だよな?ドワーフといえば定番のやつだ、でも確認の為に聞いておこう。


「それって鍛冶屋の技術の事?」

「ええ、握れば一騎当千、龍の鱗を穿つ武器を作る…という噂が良く流れるけど…そんな武器を作れるなんて実際は一握り、それなのに出会う人間からは武器作れーなんて無茶振り言われるの!こっちは料理の専門家だっつーの!」


怒りをぶちまけるように叫ぶエアデ…あー料理人なのに鍛冶しろとか言われたらそりゃあブチギレるわな…。


「因みにエアデが作る野菜炒めはめちゃくちゃ絶品だぞ」

「ヴォルゲはエアデのご飯食べたことあるのか」


…というか完全に胃袋掴まれてるな…。


「と、そうだ!エアデ、鍵は大丈夫か?」

「え?鍵?ちょっと待って今取り出すから」


エアデはそう言うと、なにもない所から1枚の鉄の板を取り出したのだが…エアデがそれを手にすると鉄の板はキレイに真っ二つに割れた…割符というやつかな?


「ああああああああああああ!?」


どうやら割符では無かったみたいだ、エアデの悲鳴が響く。


「どどどどうしよう!ヴォルゲ!これなかったらアタシ家に帰れないし直せない!」

「やっぱりそっちの鍵も駄目にされたのか…人間の置き土産か?」


慌てるエアデと悔しがるヴォルゲ…鍵てもしかして転送用魔法陣で使うやつだよな、自分が持っている火光と似た物という認識で良いのかな?


「えーと、一応確認何だが、鍵はこれみたいな転移魔法陣に使うと目的地に行けるというやつだよな?」


火光を2人に見せて質問する。


「それは…確かに鍵だけど…なにその魔改造された鍵は…?戦闘用の特殊能力盛りだくさんで魔剣の領域何だけど」

「つまり戦闘特化型の鍵?なんだそれ?鍵を戦闘用に振り回すとか、かなりやばいな…壊れたらどうするんだ?家の鍵を振り回すようなものだぞ」


困惑しながらも肯定してくれるエアデ…。

ヴォルゲも鍵を振り回すのかと引いている…ちょっと待って、自分はそういうものかと認識していたけど、非常識だったのか!?


「あ、そうだ!ねえ人間…妖精?その剣を作った妖精が居るなら会わせて欲しい!もしかしたらその妖精なら私の鍵を直せるかもしれない!」

「え……」


思わず割れた鉄の板に鑑定眼を使う。


『地板鍵(破損)

特殊効果:MPタンク✕

大地の底にある地底…ドワーフの領域に行く為の鍵、魔術基盤から壊れているので高位の魔術師と高位の鍛冶屋ではないと直せない』


「…………ごめん、自分がこの鍵を作った鍛冶屋だけど自分だけだと直せない…」

「え!?そんな…」


驚き落胆するエアデ…。


「足りないものはレシピと高位の魔術師…」

「レシピは持ってる!だけど高位の魔術師は…アタシは料理人だし…」

「僕は魔法剣士だから高位の魔術は使えない…使えて中級レベルが限界…」


表情が曇るエアデとヴォルゲ…。


「レンナさん、私じゃだめなんですか?」

「フェルにはこっちのサポートしてほしいし…他に高位の魔術師となると……」


リーダーさんしか思い浮かばない、交流が狭いと言うか…リーダーさんが万能というか…だけどリーダーさんは人間だ、2人がリーダーさんの力を借りることに否定的になるかもしれない…どうしたものか…。

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― 新着の感想 ―
[一言] リーダーさんが万能過ぎるのが悪い。
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