表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
セカンドステップ、お金稼ぎと防具作成!
41/626

オークションの出品物を作ろう、刀編

ユリが杖が複数あると、オークション時の一本辺りの価値が下がるかもしれないので、次は刀を作ったほうがいいと、提案をしてきたので、採用して刀を作る準備をする。


「ゴーレムのコアて金属なのか?」

「試してみようよ!お兄ちゃん」

「まあ、試してみるか、失敗したら、その時はその時だ」


布がリーダーさんから貰った、魔法の絹が8個しかないが、ゴーレムのコアと鉄鉱石はまだまだある。


ひとまずゴーレムのコア10個と魔法の絹1つを材料に刀の鍛錬を試みる。





フェルから補助魔法を受けて、ガン!と最初の一打ちした瞬間、視界が赤くなって、真っ白になり、真っ黒になったと思えば、気がつけばツー街の入口にいた。


「な!?死んだ!?」


まさか叩いた瞬間爆発したのか!?フェルは無事なのか!?

幸い、ユリのチームの工房に入る為の鍵は、リーダーから貰っている、すぐに鍵を魔法陣の上で使い、工房に戻る。


「フェル!無事か!?」

「それはこっちのセリフです!レンナさん爆発で消えて怖かったですよ!」


怯えた表情でいうフェル、うん、急に爆発して消えたらビビるよな。


でも自分と同じく爆発の間近にいたフェルが無傷なのは、装備しているシャベル、アースキーの肩代わり効果のおかげか。


「失敗したら、爆発するのね…剣の時に花火の粉入れてたら、さっきの爆発を起こすのかな?」

「もしも剣作る時に花火の粉入れてたらやばかったな…あの時アースキー作ってないし、フェルを守れなかった」


そう思うと、リーダーさんに感謝だな。


「しかしゴーレムコアだけだと失敗するのか?なら鉄を織り交ぜ…あ、そういえばゴーレムの破損ボディがあった…」


鉄よりゴーレムの破損ボディの方が相性が良さそうだ…試してみるか。


「フェル、さっきの爆発でするのがびっくりさせてごめん、もう一度協力してくれるか?」

「いいですけど…もう爆発は嫌ですよ」

「なら一発で完成させないとな」


次は爆発させないようにしようと気合を入れて、次はゴーレムのコアを10個、ゴーレムの破損ボディを10個、魔法の絹を1つ、鍛冶装置に入れて再び鍛冶に挑む。


ユリの魔力で鍛冶装置が動き出し、金床に真っ赤に熱を帯びた金属の塊を運ぶ。


「リジェネレート、フェアリーウィッシュ、スリップガード、パワーアップ、エレメントブースト!」


フェルの補助魔法を受けて、気合を入れてハンマーを振るう。


ハンマーと金属の塊がぶつかり合う度に、手足から力が抜けていくのを感じる、呪鍛冶の効果か?杖を作る時より体力の減りを早く感じるが、どちらにせよ、手を止めたら失敗する、失敗したら爆発しそうなので、フェルの為にも手は止められない。

だけどこのままだと倒れかねない、なにかいい手は…そうだ!


「フェル!火をイメージして、決して尽きることのない生命の火を!」

「わかった!」


フェルにそういって、自分も同じイメージを強く持ち、ハンマーを振るう…。


カンカンと一振り一振り全力で振るうが、あまり変化を感じない…共鳴の効果で体力減少を抑えられると思ったが違ったか…?それでも…鍛冶屋の端くれとして作って…やらぁ!


「これで終わりだ!」


出てきた仕上げのボタンを押した瞬間…視界が真っ暗になり、再び街の入口に転送されていた。


「戦闘より鍛冶で死んでるよな…社畜かよ、自分の体脆すぎるよ…」


作業中のしんどさが消えて、そんな冗談を言いつつ、再び工房に戻る。


「おーい、お兄ちゃん、すごい武器作ったねー」

「ユリ、どんな武器が出来たの?」


『名も無きゴーレムコアの重妖刀

属性:火

ステータス:攻撃力+50、魔法力+15

特殊効果:装備制限(力:250、器用:200)、火耐性(小)、抜刀時ダメージ(小)、HP持続回復(中)

レンナが命を注いで作った、ゴーレムのコアのついた刀、フェルの祈りがこもった再生の力とレンナが込めた生命の火を纏う、刃に大量のゴーレム素材を圧縮しているため、重く、取り扱える者は少ない』


装備制限と抜刀時に小ダメージを負う制限と欠点があるが、性能はユリの剣より上かもしれない、HP回復はもしかして共鳴の効果…なのか?


「……かなり装備条件が厳しいわね、でも性能的に間違いなくトップランカーが欲しがるかも…」


ユリの評価も良さげでこれは期待できるな。


「レンナさん、大丈夫ですか?剣を作った時のように消えましたが」

「あー問題ない、疲れるとたまに街の外に転送される力を持ってるんだよ、デメリットは無いから安心してくれ」


心配するフェルにそう言う、NPCのフェルにシステム的な話は理解できない故に、こう表現するしかないのはちょっと大変というか、隠し事している気分になってしまうな…。


「さて、それじゃあ早速オークションに出品してくるよ!暫くまっててね!」


そういって、ユリは杖と刀を持って、どこかに向かっていった。


うーん、残りの時間はどうするか…夕方からログインしたし、あんまり時間はないんだよな…それに今日は鍛冶仕事後であんまり戦いたい気分ではない。


「フェル、なにかしたいことない?」

「それなら、もう一度ツー街を見て回りたいです」

「なら街を回るか」


そうして今日の残りの時間はフェルとのんびりツー街を観光していった、途中で買い食いとかして楽しかった。

9月29日、刀の性能を修正しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 魔剣の刀鍛冶じゃないんだからいちいち気絶したら鍛冶師の意味ないよ?クソゲーですか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ