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剣で刀を作ろう?

キッチンを探して歩いていると、ミゴと遭遇する、相変わらず何処で人を知覚しているのかわからない見た目だ。


「………うん?」


ミゴの手にはなにか握られている、幻術でも使っているのか、モザイクで良く見えない。

そのモザイクに気を取られているとモザイクから雷が射出されて、自分の体を貫いた!


「いって!?」


静電気が走ったような痛みと共にHPが7割削られる!


「くそ、リジェネレート!」


シンクロスキルの効果でフェルの持続回復の魔法を使い、逃走するとにかく射線に入らないように曲がり角を使う!。


高度な文明を持ってたら遠距離攻撃の手段も当然持ってるわな!ちょっと考えたらわかるものだろ!油断した!


そして幻術でモザイクをかけることで相手に注目をさせつつも攻撃手段やタイミングを見せない狡猾さもある…。


なんとかミゴの追跡を振り切り、一息つく…そこまでのしっかり追ってこないのは遊んでるのか格下に見ているのか…どちらにせよ早く剣を刀に出来るか試して、刀に出来たのならナナサカさんに渡して切ってもらおう!

そう思い探索を初めてすぐキッチンにたどり着く。


「なんで食事処とキッチン遠い?不便じゃない?欠陥洋館なのか?」


ナナサカさんと合流したご飯を食べる場所の付近にキッチンあるのかなと思ったが、離れた所にキッチンはあった。


「コンロは使える…包丁はある…砥石はない…代わりに陶器の皿はある…お鍋の蓋は…ゲームとはいえ盾として使うには無理があるよな…」


物色して使えそうなものを探す、包丁はナイフとして使うには心もとないが、投擲武器になりそうだ。


「コンロで鉄の剣熱して叩けば変形させられるか?」


そんな独り言を口にしていると遠くでナナサカさんの悲鳴が聞こえる…ナナサカさん意外と声出るんだな…。


「今の内だ!」


ナナサカさんには悪いがナナサカさんがピンチの時はこちらの安全は確定している、今のうちに試せる事を験そう!


「頼むよ…上手く行ってくれよ」


キッチンコンロの火でショートソードを熱してハンマーで叩く!


カン!カン!カン!と辺りに金属音が鳴り響く…コソコソしている状況でこれはかなり致命的な音だが今はナナサカさんがミゴの気を引いているので大丈夫なはずだ!


だが長くは持たないはずなので、急いで両刃のショートソードの片方の刃を潰す、両刃の刀はあるとは聞くが今回は刀もどきを目指す都合上、片刃を潰す。


後は底がザラザラした陶器の皿を使って潰してないもう片方の刃を綺麗に研ぐ…。


完全に応急処置の研ぎ作業でこれで刀にカテゴライズのされるかは極めて怪しいのだが、ただの鉄のショートソードでは今までの火光の性能だよりだった自分が振るってもミゴに勝てる可能性は低い、なら刀特化型のナナサカさんに刀もどきで一瞬でも本来の力を取り戻して一撃でミゴを一刀両断する可能性にかけたほうが良いだろう。


「これでどうだ?」


出来上がった刀?に鑑定眼を使うと『ショートカターナ?』となんかパチモン感を感じる刀?な出来上がった…攻撃力+4と殆ど上がってない…。


説明も刀か剣かどっちなのかわからないとある。


「ナナサカさんに持っていこう…」


どっちかあやふやならナナサカさんにこれ刀です!と言って渡せばプラシーボ効果でなんとかなるかもしれない、そう思っているとバタン!とキッチンのドアが開き、ミゴが現れた!


「まあ来るわな!」


あんだけ大きな音立てた以上来ない理由がない、むしろ遅かった辺り、ナナサカさんが頑張って逃げ続けたのかな?


「なんとかしてナナサカさんと合流しないと!」


だけどどうやって?大声出せばナナサカさんに気付いてくれそうだが刀を投げ渡す事になりそうだ、鞘も無いし危険かもしれない…。


だけど1度ミゴを振り切って探すにしてもバッタリ出会えるのは手間になりすぎる…。


「……ナナサカさん!!刀出来たよ!!」


自分は全力で叫び、ミゴからの逃走を開始した。

こうなったら少しでも早くナナサカさんと合流して斬ってもらおう!

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― 新着の感想 ―
[一言] なまくら感がすごいけど早く届けないと。
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