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疾走スノーレース!

中級コースをのんびり滑り、ゴールである魔法陣にたどり着く、ちょっと斜角はあったが余っ程スピード出したり、自ら落ちようとしない限りは崖から落ちることは無いと断言できるコースだった。


魔法陣を踏むとスキー板等を借りた小屋とかがある場所に転送される。


「今回は本当に戦闘とかないんだな…ファンタジーゲームなのにいいのか?」


「このゲームの運営結構試行錯誤しているからな、それで大失敗とかしてたまに炎上したりしているけどなんだかんだしっかりと対応は頑張っているからそこそこ愛されているゲームだよ」


「よし、次は3人でレースしようぜ!」


リーダーさんが説明している中ナナサカさんがレースを提案する。


「はいはい、補助魔法はありでいいんだよな?」

「いいよー2人に有利なルールでも勝ってみせるさ、フェル殿もレンナ殿に補助魔法使ってもいいよ」


やる気満々なナナサカさん…補助魔法使ってもいいよと言われてもオールアップでステータス底上げしてもスキーのスピードて上がるのか?


まあスピードが上がるから補助魔法ありとかは禁止されていないのだろう。


「わかりました!オールアップでレンナさんをサポートします!もっとビューと風を切って行きたいですね!」


ノリノリのフェル、楽しいのなら何よりだ。

再び魔法陣でさっき滑ったコースのスタート地点にワープして、ゲートというものを使う、1度に6人まで使えて、魔法の使用ありかなしかのルール設定も細かく出来るようだ。

ルール設定はリーダーさんがする。


「設定終わったしゲートに入ってくれ」


リーダーさんに従いゲートに入ると後ろが閉まり、閉じ込められる…横を見ると楽しげなナナサカさんやブツブツと魔法を唱えているリーダーさんがいた。


『3』


うわ、リーダーさん本気なのかと思っていると眼の前にカウンドダウンが始まる。

2、1とカウントが減り、ゼロになった瞬間、ゲートが開いた。


「オールアップ!」

「オールブースト!マルチコントロール!スタートエンジン!」


真っ先に飛び出したのはリーダーさん、弾丸のようにスタートダッシュを決める。

それに続くナナサカさんと自分。


「これリーダーさんがぶっちぎりなのでは?」

「いや、あのスピード曲がりきれなくて木に激突するな」


自分の独り言を拾うナナサカさん、ナナサカさんはMPというものが無いので魔法が使えずに普通に滑っている…それでもかなりインコースを攻めてかなり速い、魔法が使えない分ステータスで補っているのだろう。


「さっきよりも数段速いですね!レンナさん!」

「結構揺れるから舌噛まないように気をつけてフェル!」


フェルに注意を受け流しつつ、ストックでどうにか加速出来ないか試みる…のだが十分に加速しているのかスピードアップはしない。


すると眼の前曲がりくねったコースが出てくる。

そしてそこには木々もあるのだが一本の木の下で雪に埋もれたリーダーさんがいた。


「木々の間を抜けるショトカミスって木に激突してやんの!」

「…………スピードカース!」

「あ、スピード下げる魔法はやめろ!?俺にはそれは禁じ手!」


リーダーさんの妨害魔法でガクンとスピードが落ちるナナサカさん、その結果先頭になる自分達。


その後そのまま自分とフェルは逃げ切り1位でゴールした、2位はナナサカさん、3位は雪からの脱出に時間がかかったリーダーさんだ。


「やっぱりフルスロットルだと細かい制御が出来ねぇ…」

「もう少し魔法減らしてスピード抑えれば?」

「それだと最高記録出せないだろ?」


リーダーさんとナナサカさんは楽しげに話している。


「フェル、結構なスピードで滑っていたけど寒くなかったか?」

「……本音いうと楽しかったけど、風で結構寒いです…」


「そうか、リーダーさん温まる所てありますか?」

「温まるならレンタルショップの右隣の小屋が休憩スペースで温かいから、そこに行くといいよ、ユリもいるだろうしなんなら預かって貰えば?」


そう言って一つの小屋を指差すリーダーさん。


「ユリ来ているの!?」

「ああ、滑るの苦手だから観戦していると言ってたからさっきのレースも見ていたと思うぞ」


そう言えば友奈はスキーは苦手だったけ?ひとまずリーダーさんにお礼を言って休憩スペースになっている小屋に入るのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 魔法ありのレースは楽しそう。
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