レンナのクラス
ユリについていき、街から出て、草原のような所に来た、遠くでは見知らぬ人が、ゲル状のモンスター?と戦っている。
「さて、まずはレンナのクラスを設定しないとね」
「クラス設定…?どうやるの?ステータスの画面を触ってもなにもでないんだけど…?」
「まあ、今のレンナは実績もスキルもないからね、取り敢えず一つはスキルを得ないとね」
そう言いながら近くにいた角の生えたうさぎを指をさすユリ。
「まずはあれを倒してよ、レンナ!そしたら戦闘スキルが得られるはずだからね」
「え、倒すってシャベルで!?」
「なんで初期装備でシャベルかはわからないけど、武器を装備してるなら、攻撃のステータスは上がっているから倒せるはずだよ」
「そんな無茶な…うん?なんか光ってる…」
シャベルで戦えという無茶を言う妹に呆れつつ、見つけた光る地面を見つけた。
それに吸い寄せられるように近寄って、興味本位でそこにシャベルを突き刺して、掘ってみた、少なくとも、ゲーム序盤で光る地面を掘っただけで死ぬことはあるまい。
「なにしてるの?レンナ?」
戦わずに地面を掘り始めた自分に少し驚くユリ。
そして数回も掘っていると、大きな鉱石を掘り当てた。
『レンナはスキル、採掘のレベルを1獲得しました、道具術のレベルを1獲得しました!新たなクラスを選択出来るようになりました!』
あ、なんかクラス選べるようになったのか…画面のガイドに従って、システム画面を操作すると、クラス一覧が出てきた。
現在なれるクラス
シスコン
鍛冶屋見習い
採掘師
ツール使い
なんだこのめちゃくちゃなクラス一覧…というかシスコンて……なに?もしかして最初の質問の影響か??というかこれは妹に見せ「へーへー!うんうん、私を大事に思ってくれて嬉しいよ!」…背中から聞こえる声が、凄く表情がニヤニヤしていているのが、なんとなくわかる…見られたな…。
「というかこのゲームなんなの?シスコンて…というかユリはなんでそんなハイテンションなの?それが素なの??」
余りにも普段クール系という認識だった、友奈の性格とかけ離れてて、違和感が凄い事を言うと、ユリは楽しげに答えた。
「ロールプレイだよ、ロールプレイ、お兄ちゃんも今は美少女何だから女性ぽく振る舞ってみたら?」
「それは勘弁してくれ…というか武器を作る話だっただろ?取り敢えず鍛冶屋見習いでいいだろう?」
そう言って、クラスを鍛冶屋見習いに設定する。
すると、それに反応するようにステータス画面にあるスキル一覧に、鍛冶レベル1という文字が浮かび上がった。
「クラス変えるだけでスキルを覚えるなら、他のクラスも一度はなったほうが良さそうだな…」
「あ、それは出来ないわよ、一度クラスを決めたら、クラスの希少度やレベルに合わせたお金を消費しないと、別系列のクラスになれないのよ、上位互換は特定のクエストをクリアすれば、行けるんだけどね」
む…なかなか厄介なシステムだな…。
しかしシスコンだとなにを覚えるのやら…?