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スキーで滑ってみよう

「お、レンナさんはスキー板なのか」


スキー板を装備して、ストックを装備していたらナナサカさんに話しかけられる。


「小学生の頃に学校で習って…飛んで回転とかは出来ないけど、それなりに滑れるよ」

「ほう、ならレースしようぜ中級者コースで!」


ウキウキのナナサカさん、上級者コースじゃないんだな。


「リーダーさん、ナナサカさんてスキー…じゃなくてスノーボードて得意なのか?」

「それなりだな…トリックとかは出来るけどスピード勝負ならレンナさんでも勝てる可能性はあるよ、スノボーもチート級とかじゃないから安心してくれ」

「むしろ魔法で自己強化する分リダの方が速いな…事故りやすいけど」


あ、流石に2人が雪滑りが得意というわけではないみたいだ、たしか攻撃魔法は使えないけど補助魔法は使えるんだっけ?


「まあ、それなら一回中級コースで滑ってからレースでいい?流石にコース初見でコース経験済みの2人に勝つのは厳しいから」

「いいよー初回はのんびり滑ろう」


「まあ、知らないコースを急いで滑って崖から落ちたら目も当てられないしな」

「え、崖から落ちるとかあるの!?」


リーダーさんの言葉に驚く、落ちたら即死だ…フェルも危ない。


「おーい、レンナさんフェルは飛べるから万が一落ちたとしても問題ないだろ、最悪俺やナナサカがフェルを回収するし」


そう言われてハッと人化解除すれば飛行できる事を思い出す…。


「それならなんとかなるのか…?」

「まあ、中級コースで崖から落ちるなんて魔法で超加速したリダ位だから安心して滑ればいいよ、上級ならともかく中級で崖落ちなんてかなりコースアウトしないと発生しないから!」

「ピコハン!……ち、これはダメか」


ナナサカさんの言葉に攻撃しようとするが魔法が不発するリーダーさん、ツッコミが過激すぎるよリーダーさん。


「えーと所で移動はどうするんだ?」

「スキーやスノボーでレースのように滑る時はそこの魔法陣でワープしていく感じだな、ロープウェイはないから高所恐怖症は安心だ」


ナナサカさんの案内で3人で魔法陣の上に立つと様々なコースの情報がシステム画面で出てくる。


丁寧に初心者、中級者、上級者と腕前で分けられていて、更にコース毎に目標クリアタイムが設定されている。


「目標タイムをクリアしたら今までのイベントみたいにポイントが貰えるのか?」

「そんな感じだな」


リーダーさんが疑問に答えてくれる、どのコースを選ぶべきか迷っていると、1番上のコースがおすすめと先行者の2人に言われたので言われた通りにポチリと押すと視界が切り替わる…というかワープする、眼の前には小屋とかが無くなり、雪山の頂上…というわけではなく中腹にいた、それでも雪に包まれた白銀の世界はきれいだ。


「あそこを見てくれ、あそこにあるでかい魔法陣がゴールだ、魔法陣に入れば自動的にさっきいた場所に戻るぞ、そしてそこにあるスタートゲートに入るとタイム測定開始だな、ゲートを使わずにスタートしても良いけど、その場合はクリアタイムが適応されないから注意してくれ、一応タイムを測らなくても一度ゴールすれば微量ながらポイントが貰えたりするぞ」


リーダーさんの説明を聞きながらコースを確認する、所々にゴールへ向かう為の矢印の看板がある為迷うことはなさそうだ…まあ、ゴールが見える見晴らしのいい所だから看板がなくてもこのコースでは迷いようはないが。


「それじゃあ今回はゲート使わずにゆっくり行こう!」


先行して滑り始めるナナサカさんに続くように、ストックを動かして坂まで移動、坂までついたら後はストックの補佐がなくても体は自動的に滑り始める。


足をハの字にして減速したり、ピシッと揃えて姿勢を低くして加速してみたりするが体はしっかりと覚えているみたいだ。


「これなら馬鹿みたいにスピード出さなければ安全だな」

「凄いな、人によっては体格が大きく変わってバランス取るのが難しいと言われているけど慣れたものだな」


自分と並走しながらリーダーさんは言う。

どうやら自分は体格が変わっても変わらずにスキーを出来る才能があるみたいだ、ゲーム内の限定的な才能だ。


「どうだフェル、気持ちいいか?」

「はい!風を切るように気持ちいいです」


胸ポケットにいるフェルの感想を聞きつつ、自分は安全走行でスキーを楽しむのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 最近スキー全然やってないけど楽しそうですよね。
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