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ファイブの街で観光

早速ファイブの街を見て回る…。


「安いよ安いよー魚が安いよー!」

「…なんか刺し身食べたくなってくるな…」


海と接している港街だからか市場のような所で魚が売っている、他の街でも売っていたような気もするが、この街ではご飯の主役だと言わんばかりに売っている。


「お兄ちゃん晩御飯は食べたでしょ?」

「食べたけどさ…それでも食いたくなるだろ」


チラリと視界を動かすと、テーブルや椅子があり、見知らぬプレイヤーがまぐろ丼と思われる物を物凄く美味そうに食べている、めっちゃニコニコしている。


「レンナさん、お腹すきました…」

「すみませーん、そのまぐろ丼何処で食べれますかー?」


今日はもう冒険するつもりはないから、食った所でログアウトしたらバフが無くなり全回復するのでなんも利点はないが、フェルが希望したなら即買いだ、フェルはこちらと違ってお腹が空いたら食べないと不健康になるからな。


まぐろ丼を食べていたプレイヤーにまぐろ丼に関して聞く。


「あ、このまぐろ丼はそこのお店で買えるし、消費期限があるけどテイクアウトも出来るからおすすめだよ」


まぐろ丼を食べてた人は親切に教えてくれたので早速お店の中に入る。


様々な料理がメニューにあったが小声でヒッソリとフェルと相談してまぐろ丼を購入する、するとユリは海鮮丼を購入した。


「ユリも夜食買ったのか」

「……この世界で食べたら夜食に入らないから…」


「ログアウト後耐えられずキッチンにあるワッフルを食べそう」

「食べないよ!多分!」


そんな会話をしながら魔法陣でユリのマイホームに帰宅して、まぐろ丼をアイテム一覧から取り出す、そこにはかなり分厚く切ったマグロの切り身が乗った丼があった。


ユリの方はマグロの量は少ないがマグロ以外にもサーモンや甘エビとか多彩な海鮮が入っていた。


「醤油とワサビもセットで出てくるんだな…」


ゲームだから何でもありだなーと思いつつ、醤油にワサビを溶かして丼にかけてからマグロをフェルが食べやすいサイズにカットして、小分けにする。


「あ、フェル、甘エビいる?」

「欲しいです!」


フェルの答えにフェルの用の丼に米とまぐろ以外にも甘エビが追加された。


「ありがとうございます!レンナさん、ユリ!」


まぐろ甘エビ丼を受け取りお礼をいうフェルするとくーとフェルから小さなお腹の音がなった。


「……いただきます!」


赤面しつつも食べ始めるフェル、自分達兄妹も続くようにいただきますと言ってから食べ始める。


美味い、まあ、具体的に説明してと言われたらちょっと困るがかなり分厚く切られているのでかなり噛みごたえがあり、それでまぐろ本来の味わいがあって美味い…まあ、ゲームなので現実のお腹はふくれない。


………キッチンに置いてあるワッフルいくつあったかな…?現実のお腹空いてきた、一つでは無いことを祈る…。

ユリは上品に食べていて、フェルはモキュモキュとニコニコ顔で食べている。


「「「ご馳走様でした」」」


3人とも綺麗に海鮮丼を食べ終える。


「それじゃあ私は今日はもう離脱するね、おやすみフェル!」


そう言ってログアウトするユリ。


「すまんフェル、こっちも離脱する!おやすみ!」

「え、はいおやすみですレンナさん、ユリ」


ユリに続くようにフェルに挨拶してログアウトする。




ログアウトした自分は足早にキッチンに向かう、キッチンには自由に食べて良い市販のワッフルが一つ置いてあった。


それに2つの手が伸びる。


「友奈、ワッフルは食べないんじゃなかったのか?」

「………小腹は空いた時は別腹でカロリーゼロだから…」

「こっちもお腹空いた…………」


自分達はお互いにワッフルを手放すつもりはない、そして他に夜食に適したものは……運悪くなさそうだ。


「「…………」」


「「最初はグー!じゃんけんポン!」」


















……若干の空腹をお茶だけで誤魔化して眠るのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 食った気になってお腹がすくのはあるある。
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