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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
様々な秋の一幕
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VSデスロード

『ブラッドスキンから血濡れた決闘を申し込まれました。

ルール

戦闘時間:無制限

対戦形式:1グループ対1グループ

勝利条件:各グループのリーダー死亡(レンナ、ブラッドスキン)

勝者の報酬

レンナ:デスロード、ブラッドスキンは今後レンナ、フェル、リオアに攻撃、誘拐等の敵対行為できなくなる。

火光の奪還。


ブラッドスキン:レンナさんの防具以外の所有物の獲得、フェルを自由にする権利。


死亡の有無:あり

戦闘終了後決闘前状態に復元:なし

レベルシンク:なし

HP可視化:なし

決闘を受理しますか?

またこの決闘の勝利報酬の約束は強制であり、無理に破った際は状況によってはアカウント削除などの重いペナルティが課される場合がございます』


……なにこれ…決闘の画面の文字が全部赤色だ。


「俺の知っている決闘と違う…」

「闇の決闘というやつだよ、約束を破った際のペナルティがものすごく重いんだよ」


ヘラヘラと笑うチカワ…。

はっきり言って受けたくない、対戦形式が1グループになっているあたり、チームデスロードの構成員を出す気満々だし、何か裏がありそうだし…。


だけど断った場合、チカワがどう動くかわからなくて怖い、もし爆弾付きの火光抱えてフェルのいる檻に突進して、爆弾を爆破されたら守りきれるか怪しい、こんな地下で爆発起こされたら最悪生き埋めだ。

ろくでもない手段だが、チカワならやりかねない、あって間もないがそんな確信がある。


「どうする?別に受けなくてもいいよ?受けないなら受けないで、結局戦うことにはなるよ」

「一つ質問いいか?ならなぜわざわざ決闘のシステムを使う?ルール無用ならばこのまま襲えばいいじゃないか」


疑問を投げかける、まともな返答が返ってくるとは思えないが。


「最低限のルール位は作らないとね、僕は悪党になりたいけど、獣にはなりたくないからね」

「そうかよ」


同意しようがしないが戦闘になるのは間違いない、ならば受けて勝つしかない!

決闘を受理するボタンを押す、するとチカワはにやりと笑った。

まさか闇の決闘時に戦闘力が上がる称号とかスキルとか持っているのか?


「何が何でも勝ってやる…行くぞチカワ!」

「決闘!」「やあ!」


決闘の開始の声をですが、チカワはそれを出せずにナイフをフェルがいる檻に向かって投げてきた!

咄嗟にアースキーを振るい、ナイフを叩き落とす!


「あぶな!?なに」

「守るべき物がいるのは大変ですね!」


文句言う前にナイフで斬りかかってくる!

ああ、普通の決闘と違って周囲に被害を出さないバリアとか出てこないのか!


「出てこい!お前ら、蹂躙の時間だ!」


チカワが叫ぶと1人の男が出てくる。


「すみません!侵入者が1人入ってきて、皆そっちに対応しています!大斧もった大男が強いんです!」


大斧持った大男!?アッシュルさんか!?


「ちい、ならお前だけでも攻撃に参加しろ!」

「妖精地門!」


チカワが叫ぶ中切り札を使う、大地の杭がチカワとその配下に襲いかかる!


配下は何も出来ずに大地の杭に胴体を貫かれて消えるが、チカワは肩に掠りながらも生存している。


「ち、あいつはやられたか、だが手札を一つ切ったな、もう喰らわないよ」

「妖精地門!」


セクサーブレードの効果でエリクサーによる全回復はしているのでもう一度妖精地門を発動する。


大地の杭がチカワに殺到するがひらりひらりと回避するどころかこっちに肉薄して斬りかかってくる。


ナナサカさんの刀の一撃に匹敵するスピードだが、力は弱い…ナナサカさんの一撃みたいに下手な防御したら防御ごと押しつぶされる事はなさそうだ。


「流石刀神に気に入られるだけはあるね!シャドーネイル!」


チカワのナイフがアースキーをすり抜けて、こちらの肩を浅く切り裂く。


「くぅ、まだだ!」


アースキーを振るい攻撃するが、ひらりと回避される。


「こっちも刀神に何回も切られたからね、生半可な攻撃は当たらないよ!ウェポンパージ!」

「な!?」


セクサーブレードで攻撃を受け止めたと思ったら、セクサーブレードが地に叩き落とされる。


「ウェポンパージを防ぐとは対人スキルの知識はないみたいだな!ブラッドオーバー!」


チカワのナイフがセクサーブレードを持っていた手に突き刺さる、それと同時に血が傷口から溢れ出る!


「くう…」

「レンナさん!?リジェネレート!リジェネレート!」


フェルが回復魔法をかけてくれるが回復しない、出血の状態異常だけじゃなくて、回復不可能の状態異常も受けた…?なんかHPの下に大量の状態異常のアイコンでてるし…。


じわじわとHPが減っていく、セクサーブレードを落としたからエリクサーが自動使用されない。

体が勝手に地面に膝をつく。


「はあ、まさか知識差で勝敗が決まるとはね…つまらん、リジェネレートも無意味なのは知っているだろ、その檻は魔法を封じるとさっき説明しただろ…脳みそ虫サイズか?虫かははは」

「すみません、侵入者の撃破終わりました、部隊はほぼ全滅しましたが後自分含めて3名くらい動けます」


他の人の声が聴こえる、アッシュルさんやられたの!?


「おいおい、15人位居たのにほぼ全滅してるじゃねえーか…まあいいやこっちはもうおわるよ、はあ、もう少し絶望させがいがあると思ったが期待外れだよ」

「…………」


無言で聞いていればこいつ何処までも身勝手な!


「さよなら」

「妖精地門!」


とどめを刺される前に、意地で状態異常で動きにくい体を動かし、アースキーを地面に突き刺して切り札を使う。


「え!?うわあああ!?」

「と、恐怖のBS与えたのにまだ動ける…な!?」


次の瞬間体に感じたのは熱、そして眼の前に見えたのは、大地の杭を避けているのに、胴体に斬られたような傷と火傷の跡をつけられたチカワと大地の杭に貫かれて赤いエフェクトを発して消えていくチカワの部下だった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 窮鼠猫を噛むを体現してますね。やっちまえ!
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