鬼畜なクエスト開幕?
「はーデスロードまだ活動していたのか…いやまたと言った方が良いか」
工房にてナナサカさんを派遣して結果を待っていたリーダーさんにメール送った理由等を話すとリーダーさんは顔をしかめた。
「デスロードてもしかして長くやっているチームなのか?」
「ああ、昔から居るPKを目的にしたチームだ、何度で殺られてPKを積み重ねた事によって生じたペナルティで弱体化しても、すぐ力を付けて戻ってくるんだ…立ち上がる力に関しては多分ファンタジーフリーダム1だと思う、デスロードのトップとか何回もレベルとか装備とか全ロスしているのに速攻で再起してくるからな…厄介な奴らだ」
「いつも数で攻めてくる結構面倒な奴らだ、タイマン仕掛けてくるならローグライク精神ある骨のあるやつと評価できるんだけどな」
リーダーさんの説明にナナサカさんが補足する。
「壊滅とか出来ないんですか?これからもレンナさんは狙われるんですか?」
フェルは心配そうだ。
「うーん、壊滅させてもすぐ復活するからな…リーダーを説得すればわんちゃん…?あ、俺のことじゃないからな…チームデスロードのリーダーな…ナナサカなんとかしてあげなよ」
「無理なのわかってて言うなよ、牽制は出来ても拠点はポンポン変えるから壊滅は難しいし、お前の情報網使って、壊滅させても2ヶ月もすれば復活するヒャッハーチームなんだから…NPCを攻撃しない分まだ最低限のルールは守るみたいだが」
どうやら2人共手を焼いているみたいだ…。
「やっぱり自衛出来るように強くなったほうがいいのか…リーダーさん、デスロードに襲われた時、3連発の誘導矢を捌ききれなくて殺られかけたから、前のフェルの修行に似た感じで、遠距離攻撃を凌げるように決闘のシステムで訓練に向き合って欲しいんだ」
「え、訓練か………うーん、そうだな…」
リーダーさんの反応は鈍い、もしかして用事があるのかな?だとしたら無理に頼む訳にはいかないよな。
「ナナサカ、お前暇かー?」
「うん?暇だぞ、なんだ2人がかりでレンナさんと決闘で攻撃して対複数人の攻撃を捌けるように訓練させるのか」
え、まってナナサカさんも参加するの?
「なんだか大事になってきましたね…」
「あ、フェルは俺の側でレンナさんのサポート頼む、今回は多数の魔法を放つ予定だから俺の側に居たほうが安全だ、あと今回はレンナさんの特訓だから魔法反射は禁止だ」
「わかりました、レンナさん頑張ってください」
「前のレンナさんとリオアが決闘した部屋だと小さいよな、もう少し広く工房のお試し部屋を拡張するか」
トントン拍子で話が進んでいく。
「えーと、もしかして実質誰もクリアした事の無い双極の絶対覇者をやることになってない…?」
「安心してくれレンナさん、流石に手加減して難易度は大幅に下げるよ…本気で双極の絶対覇者とかやったらタダの弱い者イジメだし…というか外じゃないと俺の本気出せないし」
「え、耐えるだけならレンナ殿なら大幅に難易度下げなくても良いのでは?」
ナナサカさん、自分の事高評価しすぎてないか?
「まあ、最初は簡単で段々難易度上げていこうナナサカ、最初から全力とかちょっと引くぞ…というかなんか高揚してないかお前?」
「え、そうか?確かにリダと共闘イベントが確定してるし、レンナ殿もメキメキ強くなっているのも見てて楽しいから高揚感を感じているかもな、レンナさん、戦闘ルールは何時ものでいいか?」
「あ、ああ…」
決闘のシステム画面が来ると同時にリーダーさんの手によって工房の空きスペースが拡張される…というか気軽に拡張してるけど、ゲーム内のお金とかかかるんじゃないのか?と思うがリーダーさんからしたら多分安い事なのだろう…。
「それじゃあリーダーさん、ナナサカさん最強2人の力と胸を借ります」
「ああ、デスロードに負けないくらいに強くなれよ、フェル俺の近くにきてくれ」
「さてさて技量はどのくらい上がったかなレンナ殿?俺とリダの全力を30秒くらい凌げるレベルになってたら嬉しいな」
「「「決闘!!!」」」
こうしてめちゃくちゃな特訓が始まった。




