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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
様々な秋の一幕
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タスカ墓地のボス

ゴゴゴと地響きと共にボスが地面から現われる、地面の上にいたスケルトンは真上に吹き飛んだ後ボスの口の中へ消えていった。


ボスはモグラを連想させ…いや、モグラの口はあんな巨大ではないし、スケルトンを食べてボリボリ噛み砕いたりはしないか…というか墓石すら食っているように見えたんだが…。


まあ、できる限り簡単にボスの姿を説明するならば口が巨大で、目がない真っ暗なモグラだ。


「ボスの名前は墓地キラーだよ!食われたら私とお兄ちゃんだと即死だから気を付けて!」

「気をつけるのはリオアだろ!」


墓地キラーが咆哮を発すると、墓地キラーの眼の前に魔法陣が展開される、そしてその魔法陣と同じ魔法陣が自分達の足下に現われる。


「やば!?」


前方に飛び込むような回避をすると、背後…自分が立っていた所からドゴンと音が鳴り響く、背後を見ると盛り上がった土の壁があった、地門のような鋭さはないが、回避しなかったら空に打ち上げられていたのだろう。


「お兄ちゃん、地面に気をつけて!」

「言うの遅いよ!?」


リオアと言葉を交わしていると、再び墓地キラーは咆哮を発すると、耳がキーンとなりそうになっていると、地面からゾンビやスケルトンが湧き出てきた!


「増援呼んでくるのか!」

「あーもう!お触り厳禁、スルーステップ!ワイドエッジ!ハイキック!」


増援のゾンビやスケルトンはリオアに殺到するが、リオアはまるで透明人間のようにゾンビと接触しているのにすり抜けて、剣の一撃でゾンビを斬り伏せて、スケルトンの頭を蹴り飛ばす。


「火光、風の刃、火の刃喰らえ!」


火の斬撃波を放ち墓地キラーを攻撃する、肌色が真っ黒だからダメージを与えられたかはいまいちわからない…だが墓地キラーの敵意を惹きつけたのか、墓地キラーの周辺に土の槍が浮かび上がり、自分に向かって射出された!


「うお!?」


サイドステップで土の槍を回避する。

すると墓地キラーは地面に潜っていった、それと同時にゴゴゴと地面が揺れ始めたら、墓地キラーの居たと所から土が盛り上がりながらもその盛り上がりはリオアの所に移動していく!


「リオア、そっちに墓地キラーが行くぞ!」

「ちょ、きついよ!」


リオアは多数のゾンビとスケルトン囲まれている!


「敵を縫い留める、双地門!」


2つの大地の針がゾンビを貫き、またスケルトンの一部の骨を破壊する、撃破まではいかなくても動きにぶらせる事が出来た。

これでリオアは移動出来るはずだ!


「ありがとうお兄」


言葉を言い切る前にズドン!とリオアの足下の地面が高速で上に突き上げられて、リオアが空に吹き飛ばされる!しかもリオアがさっきまで立っていた所には墓地キラーが地面を割いて現れた!


「リオア!」


墓地キラーはリオアを食おうとしているのか口を大きく開けている、このままじゃリオアが食われる!?


どうやって阻止すれば…攻撃して口を閉じさせる…いや、無理だ…自分の攻撃で墓地キラーを怯ませられそうな攻撃はない…妖精火門は使ったら最後MPが尽きるし…妖精火門はMP依存の攻撃だ、火光のMPタンクが尽きた今それほど強力な一撃は撃ち出せないはずだ。


ならば!


「リオア受け止めろ!」


アースキーを投擲、アースキーはリオアに向かって飛んでいく、これでリオアがアースキーとぶつかって吹き飛べば墓地キラーに食われずに済む!


「ナイスお兄ちゃん!」


リオアは飛んできたアースキーに向かって蹴りを放ったと思ったら、その勢いで横に大きく移動する。


「凄…と!?」


リオアが蹴ったアースキーがリオアに蹴られた勢いのまま自分の手が届く所に突き刺さる、リオアが蹴り返してくれたのか…余裕あるな…。

アースキーを再び手にする中、コメントが目に入る。


『すげぇ、曲芸師かよ』

『本来は上に打ち上げられたら身動きできずに食われて死ぬんだけどな…』

『でも二段ジャンプとかで空中移動できるなら、口の中が弱点でもあるから結構攻撃チャンスなんだよな』


口の中が弱点なのか…次を咆哮とかで口を開けた際火光の火の刃と風の刃を組み合わせた斬撃波を叩き込めば勝機がありそうだな…。


リオアは綺麗に地面に着地をした、コメントが湧き立つ中、自分は火光とアースキーを握りしめて、墓地キラーに近づく為に地を蹴った!

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