ログアウトと結果確認するまでが冒険です
「どうだった?良い物語だったよね、より詳細に書かれた小説版もあればよかったのになー」
読み上げを終わり、満足する。
絵本ではかなり物語が端折られてるけど、小説版では冒険の内容が詳細に描写されてていいんだよな、勿論妖精の冒険者と少年の性格や過去もしっかり書いてるんだよな。
それに小説版は挿絵が多くて、妖精の冒険者と鍛冶屋の少年の絆が深まっていくのを、絵でじっくりと書いてていいんだよな。
「………………」
「…………フェルー?」
ぼーとしているというか、絵本を食い入るように眺めてるけど。
「あ、な、何でもありません!あのさっき言ってた小説版では、より詳細に書かれているんですよね?その詳細に書かれている物語だと、妖精の故郷てどれだけ被害が出てたか書かれてましたか…?」
「明らかに何でもある声に聞こえるんだが……と質問に答えるぞ、確か小説版では半分位の建物は崩壊して、妖精の三割は重症の大怪我を負っていたという設定だったな、相手が生かさず殺さずに、妖精達からエネルギーを吸い取っていたから死人は少数で済んだと書いてあったよ」
しかしこんな事を聞くなんて…もしかしてフェルの故郷も化け物に襲われてたのかな…?
だから帰る場所がない…?いやあくまで想像だが…仮に想像通りだとしても、場所がわからない以上、俺が出来る助力はほぼない。
「取り敢えずこの絵本は持ち帰れるぽいから、持ち帰るとして、後は壁と地面の魔法陣だな、俺は魔法陣の知識が一切無いからわかんないけど、フェル…なにかわかる?」
因みに本棚の他の本は読めなかったり、システム的に収納、持ち運び不可とあって持っていくことは断念した。
「……………転送の魔法陣だよ、壁にある触媒が壊れて使えないけど、触媒を新しいのに変えれば使えるようになるはずだよ」
「うーん、触媒を新しいのにか…触媒を作る為のレシピもわからないし、打つ手無しだな…」
最奥まで来たし…帰るか?そんな考えをした時、メールが一通届いた…誰かと思ったら妹だった。
『お兄ちゃん、そろそろ晩御飯の時間になるから早めに現実に帰ってきたほうが良いよ!』
うお、まじか、もうそんな時間か!
「フェル!ごめん胸ポケットに戻って!至急ユリのマイホームに戻らないと行けなくなった!」
「え、わ、分かりました」
フェルが胸ポケットに入ったのを確認して、街には向かって、全力で走り始めた!ゴーレム邪魔!
その後、ユリの早めのメールのおかげもあって、ギリギリ晩御飯の時間に間に合い、親に怒られずに済んだのであった。
本日の冒険の成果
レンナ レベル11 性別:男性
クラス:鍛冶屋
ステータス
HP70 MP143
力:23
防御:24
器用:46
敏捷:32
知力:45
運:55
スキルレベル
鍛冶:7、呪鍛冶:2、裁縫:2、細工:3、逃走術:2、投擲術:2、道具術:4、鑑定眼:2、即死耐性:1、共鳴:5、献身:2、不屈:1、採掘:3 、妖精加護
獲得称号:1つ
メイン武器:アースキー
特筆効果:攻撃の肩代わり(フェル)
防具:体操服
特筆効果:セット装備時(力、敏捷に+5)
アクセサリー:妖精と鍛冶屋の指輪
特筆効果:共鳴強化、場所共有、破壊と盗み無効
フェル 性別:女性
ステータス:不明
スキル
リジェネレート:持続回復
フェアリーウィッシュ:効果不明
スリップガード:持続ダメージ軽減
パワーアップ:力増加
スピードアップ:敏捷増加
エレメントブースト:属性強化
ライト:照明魔法
スタンガード:スタン予防
装備
防具:小さなラビットローブ
特筆効果:運増加(大)、耐寒耐性(大)
アクセサリー:妖精と鍛冶屋の指輪
特筆効果:共鳴強化、場所共有、破壊と盗み無効