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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
様々な秋の一幕
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リオアのライブ配信2!!

リオアは小さなカメラのような物を取り出すし、上に投げるとドローンのようにリオアの眼の前に浮遊して、自分達を撮影し始める。


「コンリオー今日はコラボ配信の予定だったけど、相手が病気でログインできる状態じゃなくなったから今日は緊急のピンチヒッターとしてお兄ちゃんを呼んできたよ!」

「どうも…レンナです」


ドローンカメラに頭を下げていると、視界の端に文字が流れ始める。


『コンリオー!』

『あ、レンナちゃんが代わりに来たのか』

『またしてと何も知らないお兄ちゃんかな?』


多分リオアのライブ配信のコメントなのだろう、何故視界の端にリオアの配信のコメントが流れているかはわからないが、リオアが設定したのかな?


「というかどのクエストに行くんだ?聞く前にライブ配信始めたけど…」

「今日はアルカナクエストに挑戦する予定です!」

「アルカナクエスト?」


なんだ?ナンバークエストとはまた違う特殊なクエストなのか?


『アルカナクエストかー』

『あの運ゲーやるのか』


コメントからしてなんか運ゲーらしいが…。


「アルカナクエストはフォー街のタロットの館で受けられるクエストだよ、引いたタロットカードによってクエスト内容が変わったクエストが発生するんだ、やり込めば特殊スキルを得たり、大アルカナのクラスになれるらしいよ、それ以外にも占いも出来るから女性に人気な施設だよ!」


「へー成る程…気になるな」

「お兄ちゃんが興味持った所で早速タロットの館へゴー!」


リオアに引っ張られて魔法陣の上に移動させられたと思ったら、フォー街までワープする。


「ほらほら歩いてお兄ちゃん!」

「はいはい」


楽しげなリオアの手に引っ張られながら移動する。


『なんか体の大きな妹に付き合う小さい姉みたいだ』

『姉妹ていてい』


視界端に流れるコメントを見ていたら、あっという間にタロットの館へたどり着く。


「すみません!タロット引きにきました!」


リオアがバタンとドアを開けると、中にはまさに占いの館と言わんばかりの内装で天井に大きめな水晶玉が浮いていた。


そして部屋の中心には大きなテーブルがあり、その向こう側にやけに露出が多い服装の人がいた、占い師なのかな。


「いらっしゃいませ…リオアさんアルカナクエストを受けに来たんですね、あら…後ろにいるのは…?」

「私の妹ー!結構特殊な星の下に生まれたからなんか見えたりする?」

「あ、妹云々に関してはスルーしてくださってオッケーです」


占い師に変な事を吹き込もうとするリオアに訂正する。


『兄が慣れた言い方している…』

『結構な頻度で妹ネタにされているのかな?』


そんなコメントが流れる中、占い師はこちらに近づいて来てた。


「ふむ、ちょっと貴方の深淵見せてもらうわ、目を見せてちょうだい」


ガッと頭を掴まれたと思ったら、思いっきり間近で目を見つめてくる。


「え、え…」


困惑するが、なんか抵抗したら駄目な感じがしたので無心で目を開いておく。


「……成る程…成る程、確かにあんまり見ない星の目ね」

「星の目…?というかそろそろ離れて欲しい…」


あり得ないが、眼と眼がぶつかるんじゃないかと思ってしまう。

なんとか離れてもらうと、眼の前にシステム画面が現れた。


『レンナの深淵の星が鑑定される』


『生産の白妖星

最大MPに130%プラス補正、力に30%のマイナス補正、攻撃戦技、魔法の習得速度100%マイナス補正、自作の生産物に30%の強化ボーナス、運に大幅な乱高下補正、水にマイナス耐性、火にプラス耐性』


なにこれ?良くわからないが、妖とついているし、自分の目の前に出てきたということは自分関係だろう。


「深淵の星てなに?リオア?」

「深淵の星は…まあ、わかりやすく言えば個体値、個人の潜在能力ね、この世界に降り立って、ここまで来るまでの間、ずっと適応されてた個人の特性とも言えばいいのかな?」


リオアが教えてくれる…つまり自分は最大MPが高くなりやすく、より良い物を作りやすく、火に耐性がある代わりに力は伸びにくく、魔法とかを習得しにくく、水に弱い、そして運が乱高下しやすいということか?


『人生だと見えないやつ、現実でもみたいわ』

『ゲームないだと見れるだけ温情、というかレンナちゃんはどんな星なのか気になる』

『人によってはクソ重デメリットとクソデカメリットが付与されている可能性があるとんでもシステムだよ、結構賛否両論あるシステム』


ふむふむ、確かにメリットとデメリットが両方あるから自分のビルドと噛み合わなかったら大変そうだ。


「あ、もしかして深淵の星て皆に見せた方が良いの?」

「いや、いいよ別に…人によっては弱点がモロに書いてある場合もあるからね、私の場合防御が大きく落ちる深淵の星だったし…」


…え、リオアの紙装甲て深淵の星の影響だったのか!?


「もし深淵の星が気に入らないのなら私が変える事が出来るけど…どうなるかは保証できないけどね」

「…いや、別に変える気はないです、それよりアルカナクエストというのをしたいです」


なるほどね、ここは深淵の星の変更も出来るのか…まあ、今の所不便は無いし、変えなくていいだろう。

それよりアルカナクエストを受けてみたいな。

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― 新着の感想 ―
[一言] もう配信のレギュラーになってしまえたら楽だよね。
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