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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
様々な秋の一幕
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ユリ…リオアからの依頼

火光の深化から次の日、学校から帰ってきた自分は昨日後回しにした結合進化をする為にファンタジーフリーダムにログインしようとしたら、友奈に待って!と止められてしまった。


「どうかしたか?友奈?」

「ゴメンお兄ちゃん!急遽なんだけど、リオアの配信に出て欲しいの!」

「ど、どうかしたのか?」


結構な慌てよう、何かトラブルでもあったのか?


「実は今日はファンタジーフリーダムのコラボ配信だったんだけど…コラボ相手が病気になっちゃって…それで今日のコラボの相手の代わりに出てほしいの!」

「え、大丈夫なのか?俺が出てもファンは喜ばないだろう?」


「いや、お兄ちゃんは結構需要あったよ、ロリTS兄として!」

「ろ、ロリTS…?」


何言っているんだ我が妹は…。


「まあ、上級クラスになれたのはリオアのおかげだし、出ることに関しては構わないよ、でも視聴者が白けても知らないからな!?というか本当に色々と大丈夫なのか?」

「大丈夫大丈夫、その時はアイドルとしてなんとかするから!」


こうして、自分は再びリオアのライブに出ることになったのだ。

ログイン後早速ライブに出るまでの身支度をする。


「レンナさん、ドレス着て、髪型をツインテールにしてどうしたんですか?もしかしてまたリオアさんのライブに出るんですか?」


ログインしてすぐに着替え始めたので、フェルが不思議そうに話しかけてくる。


「ああ、妹の頼みだしな…またドッキリという訳じゃない……よな?」

「少なくとも私は何も聞いてませんよ?」


焦ったように言ってくるフェル…初回のリオアの配信に出た時に一枚噛んでたよな、フェル…まあ、今回は友奈の表情的に裏とかは無いだろう…多分。


「今日は留守番して欲しい…」

「わかりました、行ってらっしゃいレンナさん!」


フェルに別れを告げて、チームゼロオーダーの工房に向かうと長身青髪青目の妹…リオアが居た。


「あ、今日もそれ着てくれたんだ!」

「何時もの防具着ていくわけには行かないだろう…変装して親しい人以外には別人に見えるようにしているんだし…」

「それもそうだね…あ、目の色を黒に変えるね、アイズカラーチェンジ!」


リオアは自分に魔法をかけて、目を白から黒くする。

これでTTやリーダーさんとか親しい人以外には鍛冶屋のレンナとはわからないはずだ。


「それで今日もリオアのステージみたいな部屋でライブ配信するのか?」

「う〜ん、どうしようかな本当は外に出てクエストをこなすとか考えてたけど…」


「それって大丈夫なのか?配信しながらクエストとか、ファンとか押し寄せたりしないのか…?というかこのドレス防御力ほぼ無いから戦闘になったら不向きなんだが?」


もしもPVPになったらかなり厳しいぞ…ただでさえ最大HPが低いのにドレスで紙装甲になってたら、1撃貰うことも許され無さそうだ。


「大丈夫、配信用のチャンネルでやるし…うちの視聴者の民度いいから、トラブルは早々起きないよ、戦闘不安なら私のステージで一緒に歌を歌う配信にする?」

「万人見ている配信で素人が歌わされる…大事故になるぞ」


殆どカラオケにも行ってない人に歌わせないでくれ。


「お兄ちゃんてそんな歌下手じゃないから問題ないと思うんだけどなー…」

「まあ、歌は恥ずかしいからクエストをこなす方向で行こう…防具が弱くてやられたらその時はその時だ…フェルがお留守番なら殺られても問題ないし」


歌って万が一変な音程で歌ってしまったら一生残ってしまいそうだしな…。


「ならクエストは…私がチョイスしていい?」

「ああ、自分だと良くわかんないからな…」

「じゃあクエストは私が決めるとして……えーと、お兄ちゃん背中の羽は隠したほうがいいと思うよ?」


リオアに言われてばっと背中を確認するが、背中の羽は確認できない…。

よくよく考えたら結合進化で道具術と妖精の血がレベル10になっているとあった…。


つまり前みたいに妖精の血の効果で再び背中から妖精の羽が生えててもおかしくない。

背中ががら空きのドレスだと羽はむき出しだ。


「やっぱり気付いてなかったのね、流石にそれは目立つから隠したほうがいいよ、はいこれマント」

「いや待ってくれ、ちょっと試したいことがある…スキル人化!」


秋のイベントで手に入れて使い所のなかった人化を使う。

MPが僅かに消費される。


「どう、羽は消えたか?」

「うん、消えた…始めて人化を有効活用している所見た気がする…ハズレスキルだと思ってたけど、お兄ちゃんみたいに他の種族の特徴を得た人からしたら使えるスキルなのね」


取り敢えず人化は1度起動したら時間経過では解けず、MPを持続的に使わないみたいなので、ひとまずこれで問題ないだろう。


「まあ、羽なしでもこんなドレス着て、アイドルといたらどうやっても目立ちそうだけどな」

「それはまあ諦めて…それじゃあパーティを組んでから、ライブ配信するよ!」


眼の前にパーティを申請の画面が現れたので、はいのボタンを押すと、自分のHPの下にリオアのHPが現われる。


「それじゃあライブスタート!」

「え、ここでするの!?ここチームゼロオーダーの工房だよ!?」


こうして二度目のライブ配信が始まるのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] また羽が生えてきたんですね。スキル統合話はしないのかな?
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