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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
図書館の奥底にあるナンバークエスト
351/626

サードクエスト終了

『サードクエスト

火山に封印された人形劇の失敗条件が0%、成功条件が100%の状態で終了しました。

またサブ成功条件が達成されました』


『クエストの結果を反映します。

アダマグマのコアを入手しました。

各スキルに少量の経験値が入ります。』


ナンバークエストをクリアしたとシステム画面が知らせてくれるが…なんか報酬がしょぼい気がする…称号とか無いし、スキルの経験値も少量みたいだ。


「フェル、レンナさんお疲れ様だ、どうした眉間にしわ寄せで?」


質問すると同時に小さな薬瓶に入っている薬を一気に飲むリーダーさん。

壁に叩きつけられていたけど元気そうだ。


「……ひとまずさっきのマナチェインはMPを譲渡する魔法か?」


「譲渡というか共有みたいな感じだな…レンナさんとフェルに繋いでみたが、まさか俺のMP全部も持っていかれると思わなかった」


どうやらゲートレーザーはリーダーさんのMPも吸い取ったみたいだ…それにユリの必殺の補助スキル、ゲリラライブの補助もあったから、武器のMPタンクが0でも初手のゲートレーザーみたいな火力が出たのか…。


「後は…若干ナンバークエストの報酬が少ない気がして…パーティで分割しているとはいえ…アダマグマのコアとスキルの経験値だけなんて…」


「………まあ、3人パーティで割とフルボッコしてたからな、そんな物だよ…」


うーん、3人パーティでナンバークエスト達成は初めてだからこんなものというのかな?

…リーダーさんの声が震えている気がするが気のせいか?


気のせいか、ナンバークエストの報酬を増減する装備やスキルとか無いだろうし…仮にあったとしても、リーダーさんやフェルが意図的にナンバークエストの報酬を減らす力を自ら使わないと思うし、それっぽい力は使ってなかったしな。


「ふう、歌った歌ったーお疲れ様ーお兄ちゃん、フェル、リーダー」


ドアの穴からユリが入ってくる。


「ユリゲリラライブ使ってくれてありがとう、助かったよ」

「でも良かったの?ナンバークエストの報酬にマイナス補正入っちゃったけど」


え?と体が硬直する、リーダーさんの方を咄嗟に見てみるとあちゃーと頭抱えている。

リーダーさんはゲリラライブの代償を知っていたみたいだ。


「待って、ゲリラライブの報酬が減るのて、レイドバトルだけじゃないの?」

「ううん、ゲリラライブはレイドバトルでは私単体、ナンバークエストの戦いではパーティ単位で報酬が減っちゃうの、言ってなかった?」

「言ってなかった…」


成る程、ゲリラライブで報酬が減っちゃったのか…ゲリラライブに関しては自分の指示で使ってもらった以上、文句言うわけにはいかない。


「ま、まあ、最後の最後でやられていたオールモスキートの時よりも苦戦しなかったし、高レベルの俺やユリもいたから報酬分割の影響もあるだろうし、ゲリラライブの補正がなくてもそんないい報酬は貰えなかっただろう、気にするなよ?」


ちょっとへこんでいたのを見抜いたのかフォローしてくれるリーダーさん。

まあ、過ぎた事を気にしてたらだめだよな、ユリを悲しませてしまう。

リーダーさんが意図的に隠していたのは兄妹仲を考えてなのだろう。


「気にしないよ、手札渋ってフェルに怪我を負わせる訳にはいかないからな、帰ろうか」

「あ、帰る前にもうちょっと資料室の資料読み込ませて、なんなら先帰ってていいよ」


そう言って資料室まで走り出すリーダーさん…マイペースだ…。


アダマグマの事とか何か知れたなら教えてもらおうと思ったけど…まだ資料室にこもるなら後日また聞けばいいだろう。


「でもリーダーさんを置いて帰っていいのかな…?カードキーないと入口のドアあかないし…」


「リーダーは魔法で自分のマイホームにワープする魔法覚えてるから置いて帰っても問題ないよお兄ちゃん、というかアストロ火山でリーダーが死ぬとかナメプで自業自得案件だから放置でいいよ」


「リーダーさん本当に魔法で大抵の事が出来るんですね…私もいつかユリさんの家までワープする魔法を覚えれるように頑張ります!」


こうして自分達はリーダーさんを置いて、ユリのマイホームに帰宅するのだった、道中は特にトラブル無く帰宅する事が出来た、その後少し疲れていた事もあって小さな鍛冶の意識に報告は後日にすると決めて、ログアウトするのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] リーダーさん案の定死にそうですね。
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