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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
ファーストログイン、ゲーム初心者の鍛冶屋、ファンタジーゲームの世界に降り立つ
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共鳴の力、地魂の遺跡の最奥

「おりゃあ!」


再びゴーレムと接敵したので、シャベルで急所である赤い石に狙いを定めて振るう、するとシャベルが氷の力を纏って、ゴーレムを自爆させずに仕留める。


「あ、また氷の属性だ、運がいい」

「レンナさんのシャベルて、ランダムに火とか氷とか色んなのが吹き出してますけど、固定とか出来ないんですか?」

「わかんない…少なくともフェルとの共鳴というスキルで属性をまとってるんだが…」

「共鳴?」


胸ポケットの中で、首をかしげるフェルに説明したいが、何といえばいいのだろうか…フェルはスキルとかステータスの話の時に黙ってたから、多分そこらへん理解できないように、なってそうなんだよな。


「うーんと、フェルと自分の絆が力になって、シャベルに宿って、戦闘時に火とか氷、雷などの力を宿すんだよ…もしかしてフェルの負担になっていた?」

「いえ、シャベルに火とか氷とか発生しても私に魔力消費などの負担は生じてませんよ?不思議だなとは思いましたが…私とレンナさんの絆がシャベルに宿るなら…二人で同じ事を望めば、任意の力を宿らせる事が出来るのではないんですか?」

「可能ならかなり有用だよな、次の戦闘時にやってみるかゴーレムは氷属性が弱点だ、氷の力を強く祈ろう」


そう作戦を立てて先に進む、再びゴーレムと接敵する。


「「氷の祈りを!」」


二人同時に叫ぶと、シャベルが先端だけではなく全てが氷に包まれる、だがシャベルを握る手は冷たくなかった。


「くらえ!」


氷を纏ったシャベルをゴーレムの顔面に叩き付ける、するとゴーレムの全身が凍って砕けた!それによって、ゴーレムが赤いエフェクトを発して消えた。


「うお、出力上がってる?もしかしてこれが共鳴の真価なのか?」

「祈るだけで武器にこれほどの力を付与できるのは凄い力ですね…これが私達の絆…」


二人して共鳴の力の感想をこぼす。

これを上手く使えば、ここのゴーレムは怖くない!戦闘をこなしてレベルアップするぞ!


氷の力でゴーレムを一撃必殺出来るようになった自分は、ガンガンゴーレムを倒していく、ゴーレムを倒していくと、ゴーレムコアというアイテムも手に入っていく、これがリーダーの言っていた高く売れるアイテムなのだろう。


レベルアップもする、このまま一気に強くなって、妹に追いついてやる!と意気込みながら奥へ奥へと進んでいると、最深部にたどり着いた。


「ボスは…居ないみたいだな、ビッグゴーレムとかいると思ったが…」

「ビッグゴーレム…そんなの出てきたら、倒せるんでしょうか?」


ボスは居らず、ただ広い空間で壁と地面に魔法陣が描かれているのと本棚があるだけだった。


魔法陣は機能してなく、勿論魔法陣がどんな効果を持っているかわかるわけもなく、取り敢えず本棚を調べ始める。


「あ、妖精冒険者と鍛冶屋だ、なんでこんな所に?」


本棚から一冊抜き取る、抜き取った本にはデフォルメで描かれた妖精と一人の鍛冶屋が描かれていた。


家にもあるし、記憶に深く根付いてるから断言できる、自分の一番好きな童話だ…だがなんでこんなゲームのダンジョンの奥底にあるんだ?著作権とか大丈夫なのか?


「なんですかそれ?」

「俺の一番好きな童話、読む?」

「読んでみたいです!」


色々と考えていたがフェルの読みたい!という言葉に全てが後回しになり、絵本を読む姿勢に入る。


ダンジョンの中で読書なんて危険だが、敵を一撃で倒してた影響で、余裕か油断が生じていた自分は、壁に寄り掛かり、絵本を読み始めた。

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