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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
図書館の奥底にあるナンバークエスト
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ナンバークエストの報告

「うーん?おはようございますレンナさん」


ビームに貫かれて、ユリのマイホームに戻って来たら、その衝撃かどうかはわからないが、フェルが起きたみたいだ。


薄い寝間着みたいなのを着ている…凄く無防備な感じがしてなんかドキドキしてしまう。


「ああ、おはようだ」

「今日は何するんですか?」

「あの本に修行が終わったという報告をしに行こうかなと考えているよ」


小さな鍛冶の意思…だっけ、伝説級の武器を作ってほしいと言っていたが…クラスチェンジした今ならば、行けるかもしれない。


「それじゃあ外に出る準備をしますので待ってください」


そう言って、光に包まれたと思ったら何時もの防具に着替えたフェルが居た。


「お待たせしました!」


そう言って胸ポケットに入ってくるフェル。


「待つと言うには早すぎるけどね…それじゃあ魔本の図書館に行くか」

「はい!」


フェルの返事を聞いてから魔本の図書館に向かい始めた。



「そう言えばこのまま魔本の頼みを聞くんですか?伝説の武器を作るという話でしたが」

「ああ、伝説の武器を作ってみたいという気持ちはあるからね…」


現代では伝説の武器とかは作れないからな、そう考えると、ちょっと惹かれてしまうんだよな。


「伝説の武器を作るならば私も力を貸しますよ!」

「ああ、頼りにしてるよフェル」


フェルと会話をしつつ、戦闘を避けつつ、魔本の図書館に到着、ショートカットの魔法陣を使い、地下6階にワープする。


地下6階にたどり着いたら、一つしか無い本棚に収まってた1冊の本が飛び出して、自分の眼の前まで飛んできた。


「私は小さな鍛冶の意思、根っからの鍛冶屋よ、修行を終えてきたのですか?」

「ああ、終わったぞ」


そう言うと眼の前にシステム画面が現れた。


『セカンドクエスト

鍛冶妖精と修行の試練の失敗条件が0%、成功条件が100%の状態で終了しました。』


『クエストの結果を反映します。

選択式報酬が一回選択可能です』


『1、熱耐性スキルの獲得

2、次のナンバークエストで必要な素材

3、強化、修理スキルの結合進化先の強化修理の獲得(強化、修理のスキルは消滅します)

4、アースキーを次の深化可能まで大幅強化

5、最大HPを増やすスキル、頑強の取得』


選択報酬が出てくる、どれも魅力的だ。


1は上級クラスになっても未だ習得出来ない熱耐性だ、剣術とか二刀流とかそこら辺は覚えられるのに熱耐性は覚えられないてなんか適正とか最悪なのかな?


2を選択すれば色々と時短が出来そうだ。

3は強化と修理が結合進化して強化されるのか…。


4は文字通りアースキーの大幅強化だ、深化したばかりだから優先度は低いかも…。

5は素直に欲しい、最大HPの多さは生存力に繋がるし。


「うーん、5かな?」


熱耐性は魅力的だが、別になくても今までやってこれたし、最大HPを増やせば熱耐性代わりになるはずだ。


『スキル:頑強レベル1を獲得しました。』


これで最大HPが増えて打たれ強くなったはず…だ。


「深化化して、自信がつきましたか?」

「ああ、少なからずな…それで伝説レベルに強い武器を欲してたけど、武器を欲するということはそれで攻撃するべき敵がいるんだよな、教えてくれないか?」


運命を変えるほどの力を武器を作ってほしいと言っているが、どれ程やばい敵と戦う予定なのだろう。


小さな鍛冶の意思は武器を作って欲しいと言っているが戦って欲しいとは言っていない、もし武器を振るう人が決まっているなら教えて欲しいが…。


「戦うべき敵は4体…。

1体目は荒ぶる狂乱、火山の機械人形、アダマグマ…。

2体目は常闇のエゴ、移ろう心、アルターミラー。

3体目は本能の暴食、群体の恐怖、オールモスキート。

最後の4体目、最悪の荒神、断命の神刀、アメノカヅチ。」


「まった!!」

「え、オールモスキート!?」


まさかの聞いたことのある名前に待ったをかける、フェルも驚きの声を上げる。


「知っているのですか?」

「あの、オールモスキートは既に死んでいるんだが…」

「………何故断言出来るんですか?」


本を傾けて、疑問の声を上げる小さな鍛冶の意思。


「断言も何も…めちゃくちゃ他者の助力を得たけど…自分達がオールモスキートを倒したからな…いや、倒したというには少し語弊が生じるけど…死んだのは間違いないよ」

「なんと…」


本だから表情はわからないけど、小さな鍛冶の意思は明らかに驚いた声を出している。

それに一つ気になることがある…。


「それにすまない、ちょっと知り合いに確認の連絡したいから少し待って欲しい」


「わ、わかりました…用事が終わったら言ってください、ひ、ひとまずオールモスキート以外の3体に関して話をしますね」


小さな鍛冶の意思から背を向けて、システム画面を操作してフレンド一覧でリーダーさんがログインしているから確認するが…ログアウト状態だった…。


アメノカズチ、ナナサカさんに倒されてるような気がするんだが…そこら辺リーダーさんに聞けばわかりそうだが…。


リーダーさんに連絡出来ないなら確認のしようがないな…ナナサカさんとはフレンド状態じゃないし、本人には聞けないのだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] あれー?意外と内容が前後してるのかな?それとも結構前半で出てくるナンバークエストだったのかな?オールモスキートはいいとしてもう一体もナナサカさんが倒してる可能性があるのは任務として倒している…
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