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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
図書館の奥底にあるナンバークエスト
325/626

アイドルの威を借る鍛冶屋?

「まってくれ、ユリ、名声値てそんな2日、3日と見ない間に跳ね上がる物なのか?」


訳がわからない為、質問する。


「名声値ていわばどれだけ自分の事を知られているか、どれだけこの世界に影響が与えられるか等を数値化した物何だけど、お兄ちゃんは昨日私の配信に出て、チームゼロオーダーに半分加入してたり、刀神の名誉顧問になってる事を言ったからそれで名声値ガッツリ上がってると思うよ」


「……もしかしてそれって虎の威を借る狐みたいなもの?」


アイドルの威を借る兄…ことわざを自分に置き換えるとダサく見える。


「少なくとも刀神に気に入られたのはレンナさんの実力だろう、こいつ基本的に斬った相手のことをすぐに忘れる位、人の物覚え悪いし」


「いや、流石に知り合いの兄位は覚えるぞ!?というかリダは物覚えよすぎるんだよ、適度に忘れないと脳がおかしくなるぞ!」


「ちょっと喧嘩しないでくれ!?」

「止めなくていいよお兄ちゃん、何時ものじゃれ合いだから」


リーダーさんとナナサカさんが言い争い始めて、妹の威を借る事云々がどうでも良くなってくる。

止めようとしたが、ユリからしたら何時もの事らしい…。


「ともかく今のお兄ちゃんの名声値関連は軒並み解決しているとして…それよりもスーパースターになったよ!それと上級になったボーナスで新しい力を得たの!」


ユリが満面の笑みでこちらを見ている…褒めて欲しい感じビシバシ感じる。

褒められて自己肯定感高めたいのか?


「おー凄いなユリ、どんな力を得たんだ?」

「セイレーンとのレイドバトルで使ってたゲリラライブが1日1回から2回になって、後は戦場にファンが多いほど強くなれる1等星というスキルを得たんだよ!」


戦場にファンが多いほど強くなる…ゲリラライブといい妹のクラスはレイドバトルに特化してるんだな、その代わりソロには向いてない感じがする。


「強くなったんだなー、所でユリとリオアで名前2つあるけど、どっちで呼べばいいんだ?」


ユリの頭を撫でながら今後大事な事を聞いておく、状況によっては名前の呼び方を変える必要があるかもしれないから早いうちに確認しておかないと。


「えへへ、今と変わらずに金髪の時はユリ、青髪の時はリオアの読んで欲しい、別にこの工房内ならどっちでもいいんだけどね、金髪は変装モードでリオアとバレルと色々と面倒だからね」


ユリの姿が変装状態なのか…。


「なるほどわかった、それじゃあ自分もクラスチェンジ出来るか試してみようかな?前は名声値が足りなくてクラスチェンジ出来なかったけど、ユリの言葉が確かなら、上級クラスの妖精鍛冶匠になれるはずだ」


「え!?もう上級職になれるのお兄ちゃん!?名声値以外の条件もクリア済みなの!?」


ユリが驚愕の声を上げる。


「流石レンナ殿、もう上級クラスになるのか、ぜひクラスチェンジ後に戦って欲しい」


「早いな…経験値ブースト期間とかは無かったはずなんだが…それだけレンナさんは過酷な旅をしていたということか、危険な冒険ほど獲得出来る経験値は高くなるという話はよく聞くしな」


ユリの声にさっきまで仲良く?言い争ってたナナサカさんとリーダーさんが言い争いを止めて、一声かけてくる。


「まあ、結構過酷な旅はしたけど…そんなに上級クラスになるの早いのか?」


思い返すと、大嫌いな虫に襲われる、一度死んだら終わりのフェルをほぼ常時連れている、鍛冶屋という物作りに特化したクラスで武器として扱うには少し厳しいシャベルをメイン武器に戦っている、こう思い返せばかなり厳しい旅かもしれない…。


アースキーの地門や火光の火の刃で魔法のような攻撃ができるので忘れてしまうが、武器無しでは魔法とか全然使えないしな…。


「ああ、早いぞ、普通1年くらいかかると思うぞ?まあ、今は経験値ブーストとかのアイテムとかあるからもう少し短くなるかもしれないが…」


「そう言われると自分が勇者とかそういった選ばれた存在なのかなと勘違いしてしまいそうだな…と、それよりも自分も上級クラスになりたいし、クラスチェンジ出来るか確認してくる、フェル行こう!」

「はい!レンナさん」


状況を静かに見ていたフェルが胸ポケットに入ったのを確認して、自分達はリーダー達に見送られて、転職神殿に向かった。

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― 新着の感想 ―
[一言] フェルとの愛の値がまだ足りてないかな?あの時の失われた記憶を思い出す感じ?
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