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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
図書館の奥底にあるナンバークエスト
320/626

配信の出演料は…

家に帰ると友奈が出迎えてくれた。


「おかえり、お兄ちゃん…昨日は色々とはっちゃけてごめんなさい」

「あーまあ、落とし穴に関しては驚いてたけど、別に怒ってないから安心してくれ」


もしかして知り合いに注意されたのか、出会い頭に謝罪された。


「本当は昨日の内な謝りたかったけど、スパチャが凄くてね」

「スパチャて投げ銭の事だよな?」

「うん、お兄ちゃんが優しい代とかお兄ちゃん再登願いとかが多くてね…」


なんかレンナのファンが出来てる!?中身男て初手で公言してるのに…もしかして外見女、中身男が好きな人とか居るのかな…?


「それで拾った素材だけ渡すのもなんだし、スパチャのお金を1部お兄ちゃんに還元したいんだけど…お兄ちゃんて、お小遣い何時もの貯金しているよね」


「まあ、あんまり買う物しないしな…高田と遊ぶ時に使うくらいか、遊びで使うのは」


お金のかかる趣味は今まで持ったこと無い、スポーツも野球とかは父親のお下がりで満足してたからな。


「ならファンタジーフリーダムのお金で還元したほうがいいかなーと思うんだけど…一千万でいい?」

「え、まじで一千万のゲーム内通貨くれるのか?」


「それでいいの?」

「まあ、妹に現実のお金を貰うなら、ゲーム内のお金のほうがいいかな」


想像してみると鍛冶の手伝いと引き換えに親から定期的にお金貰っているのに、妹からも貰うとかなんか絵面がやばい、それなら出演料的な感じで、ゲーム内通貨貰った方がいいだろう。


「わかった、ログインしたらすぐにお金送るね」

「ああ…いいのか?一千万て大金では?」

「そのくらいならリーダーから教わった金策でどうにでもなるから気にしないで」


あーもしかしたらライブとかしてそのチケット代金で稼いでいるのかな?なんというか凄いな…。


「錬那ー友奈ーご飯の準備するから手伝ってー」


お母さんの声が聞こえる…。


「と、行こうお兄ちゃん」

「ああ、今日の晩御飯は何かな?」

「鍋だよ」

「鍋か…」


鍋は味が苦手なんだよな…食べれるけど…そう思っていると、友奈からお兄ちゃん鍋苦手だもんねーという目線が飛んでくる、それをスルーしつつ晩御飯の時間は過ぎていった。


晩御飯を食べ終えた自分はファンタジーフリーダムの世界に降り立つ。


「レンナさん、こんにちは!」


フェルが笑顔で出迎えてくれる、これを見るとファンタジーフリーダム始まったなと思えてくる。


「今日はどうするんですか?」

「武器の深化だな、ユリが拾ってたこれを貰ったから、これを素材にアースキーを深化させるぞ!」


そう言ってオールモスキートの素材を取り出すと、フェルは酷く驚いた。


「ひぃ!?ま、まさかそれを使うんですか…厄災すら材料にするなんて…で、でもやりましょう!そして徹底的に使い倒してやりましょう!」


最初は驚いていたが、すぐに使い倒す方向になっているあたり、逞しくなっている…のか?


そう思っていると視界端にメールがきたアイコンが浮かび上がった、確認してみると、出演料というユリ…いや、リオアからのメッセージと共に所持金がごっそりと増加した。


「どうかしましたか?」

「いや、妹からメッセージが来ただけだ、工房に行くぞ」


所持金が増えて、自分の顔がニヤけてたのか、疑問に思ったフェルからの質問に答えつつ、自分達はチームゼロオーダーの工房に向かう。


見慣れた工房内では珍しい人が居た。


「ナナサカさん!?」

「お、レンナ殿、フェル殿こんにちはだ」


刀神で他のプレイヤーからやべー存在として見られているナナサカさんだった。


リーダーさんとナナサカさんは長い腐れ縁らしいのでナナサカさんがここにこれても、何も不思議ではない。


リーダーさんに刀を修理依頼するということは、ナナサカさんは戦闘特化型のはずだからここに来る必要はないはずだ。


そう思っていると背後からリーダーさんの声が聞こえた。


「おー!ちょうどいいところに来たレンナさん!ちょっと協力してくれ」


後ろを見ると、両手で抱えないと持てないくらい赤色の大きなインゴットを抱えたリーダーさんが居た。


何か大事を依頼されそうな予感を感じた…。

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― 新着の感想 ―
[一言] 手伝い確定演出ですね。新しい武器かな?
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