表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
図書館の奥底にあるナンバークエスト
310/626

目標は高い道のり?

「ウランさんこんにちは!」


フェルが挨拶をするし、自分も同じように挨拶する。

深夜にログインする弓使いのウランさんが今いるというとこは…。


「今日は休みなんですか?」

「ありがたいことにね、久しぶりに爆薬毒薬と攻撃補助の薬を量産したくてね、君達は何をしているの?」


サラッと怖いことを行っているウランさん…多分矢に塗って使うのだろう。


「自分達は鍛冶屋のナンバークエストをクリアする為に、武器の性能を高めて、強化しているんです」


「サラッとナンバークエストの事を言うのね…」


「まあ、自作の装備で一定以上のスペックにするだから誰にも邪魔されないし、ウランさんがこっちに不利益な事をしないでしょ?」


プレイヤーが一番レベルが上がりやすくなるには、ナンバークエストに関わる事だ、だが自分がやっているナンバークエストは、他者が関わる余地のない生産、強化のみのクエスト条件だけだ、関わりようがない。


「そりゃそうよ、知り合いの足を引っ張るような馬鹿はしないわよ、それよりもその表情からして、行き詰まっているみたいね」


「はい、作るか強化で自作の防具を防御力+45にしたいんですが……まいった事に自分の防具はHPMP依存の防具で防御力が?で、フェルの防具は特殊効果が強くて、ステータスが抑えめだから、どうやって達成しようかなと」


というか自分の顔て、そんなわかりやすいかな…。


「防御力+45て結構最前線な防具よ?上級クラスじゃないと厳しいわよ」

「そうなのか?」


それなら上級クラスになってからの方がいいのかな?


明日リオアのライブ配信に出て、報酬でオールモスキートの素材を貰って、深化を優先した方がいいのかな?

それともレベリングした方がいいのかな?


「まあ、頑張ってね、私は薬作らないと」

「あ、頑張ってください」


会話を切り上げて、薬瓶が沢山ある所で薬を作り始めるウランさん。


「うーん、次のレベルまで後どれだけ頑張ればいいんだろう?」


ステータス画面を見てみても、ゲームでよくある次のレベルまでのEXPとか経験値とか書いてないんだよな…。


「とりあえず、倉庫から布を貰うか」


ぐるぐると悩む頭を切り替えて、防具を強化する方針にする、強化するのもレベルが上がる経験値になるはずだし、もしかしたら防御力+?でも強化する事で?が数値に変わる可能性もあるからな。


ユリのマイホームに戻り、倉庫を物色する。


「あ、レンナさん、この箱に有料と書かれた箱があります」


フェルが何かを見つける、その箱には『有料!この中の箱の素材を使うなら後でフォンダンショコラを3つ奢ること!』と書かれた箱が書いてあった…明らかに自分宛てのユリのメッセージだ。


「あれ?こんな箱さっきまであったけ?」


さっき倉庫からセイレーンの鱗を貰ったが、こんな箱は見なかった。


もしかしなくても、ユリが自分達が工房に居る時に設置した感じか。


「しかしフォンダンショコラ3つて強欲な…」


別に買えなくはないが、食べ過ぎは良くない。

そう思いつつも、有料の箱の中が気になり、かぱりと開けてみる。


『有料箱の中身

精霊王の布

龍人の布

オリハルコン合金インゴット

アダマンタイト合金インゴット

マナミスリル合金インゴット

賢者の石

歴戦の毛皮』


なんか目に見えてレアそうな物が入っている。


「うーん、これは使わないでおこう」


ただでさえ裁縫は難しいのに、身の丈合わない素材を使うと失敗しそうだ。


「うーん、布の良し悪しなんてわからないな」


防具の強化素材なら布が良さそうなのだが、鑑定眼を使っても布の説明があるだけで、どれが上かはわからない。


ポリウレタンや絹は多少はわかるが、空想上の布の良し悪しはわからない。


「フェルーなんか防具にあうこれだという素材は見つからないか?」

「うーん、あ!ミミックの空箱を使うのはどうですか?」

「あ、そうか!あれは物理に強い防具の素材になるから、強化素材にいいのか!」


アイテム一覧からトラップだらけのダンジョンで手に入れた、ミミックの空箱を取り出す、見た目はただの空っぽの宝箱だ、戦った時に見せた肉肉しい内部は今は見る影もない。


「これ中身が無くて良かった…」

「でもこれを使って、どうやってレンナさんのコートを強化するんですか?空箱を貼り付ける?」

「…………や、やってみればわかるよ!」


全く想像ができない中、自分達は再び工房に戻るのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 全ての作品と更新に感謝を込めて、この話数分を既読しました、ご縁がありましたらまた会いましょう。(意訳◇更新ありがとな、また読みに来たぜ、じゃあな!)
[一言] ミミックを素材に使うとかすごいこと考えんね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ