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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
図書館の奥底にあるナンバークエスト
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火曜日、友奈とリーダーさんとの取引?

火曜日の夕方、晩ごはんを食べた後、自分は現実で友奈と会話していた。


「新しいナンバークエスト…見つけるの早いね、お兄ちゃん」


兄の部屋で、晩ごはんのデザートである、いちごアイスを食べながら、昨日の出来事を聞いていた友奈はそんな言葉を出した。


「フェアリーガーデン絡みのナンバークエストをやってる時のお兄ちゃんは、グングン強くなってたから、また強くなりそうだね」


「強くなれるのか?リーダーさんと何度も決闘したけど、勝てる気がしないぞ」


フェルが魔法反射で大ダメージを与えているが、自分ではダメージを与えていない。


「比較対象が最上位の格上過ぎるよ、お兄ちゃん…」


呆れる友奈…。


「それでナンバークエストの為に武器を作るんだよね、それなら倉庫の素材使ってもいいよお兄ちゃん。

私だとインゴット持ってても使えないし、売るのも勿体なくて、残しておいた物だから、お兄ちゃんが有効活用してよ」


「いいのか?」

「代わりにまたフォンダンショコラを奢ってよ」


ニッコリと楽しそうに笑顔になる友奈、いちごアイスを現在進行系で食いながら、まだデザート欲しがるか…いや好物なら別腹か。


「まあ、フォンダンショコラを奢るのはわかった、また土日辺りで奢るよ」


「流石お兄ちゃん、羽振りがいいね!」

「友奈には負けるよ」


なんだかんだ言って、ファンタジーフリーダムをやるために貰ったゲーム機は高いものだ。


その埋め合わせを考えたら、暫くはフォンダンショコラを奢ってもいいくらいだ。


「あ、そうだお兄ちゃん、魔本の図書館の地下6階の情報はリーダーに売ったほうが良いかもね、リーダーなら高値で買ってくれるかも」

「え、売る事出来るの?」


「うん、私も情報を売って小遣いにしてるし、お兄ちゃんからの情報なら信じて取引してくれるはずだよ」


成る程…ログインしたらリーダーさんと連絡を取ってみるか。


「ふう、ご馳走様、いちごアイスも食べ終わったし、ファンタジーフリーダムにログインしなきゃね…」

「ああ、こっちはナンバークエストやる予定だけど、ユリはどうするつもりなんだ?」

「私は色々とするよ、それじゃあお休み、お兄ちゃん」


そう言って友奈は自分の部屋から出ていった。


お休みて、まあ、ファンタジーフリーダムにログインしている間は布団の上で寝ているようなものだから間違ってはいないのかな?


そんな事を思いつつ、自分はファンタジーフリーダムにログインする。



ユリのマイホームにたどり着くと、お腹を出してすやすやと寝ているフェルがいた…。


すやすやと穏やかな表情で寝ていると、起こしにくくなるな…布団はかけておこう。。


まあ、ちょうどいいや、フレンド一覧で見た感じ、ログイン状態のリーダーさんに連絡して、魔本の図書館の地下6階の情報が売れるか試してみよう。


『リーダーさん、魔本の図書館で得た情報を売りたいんですが、あって話す事は可能?』

『うん?工房にいるから、来てほしい』


リーダーさんは工房に居るみたいだ、フェルをもう少し寝かせていたいし、先にリーダーさんに情報を売る事にした。




「本棚が1つしか無い地下6階に、クイズしてくるボス?随分と希少な経験をしてくるな…」


工房に居たリーダーさんに昨日の事を話すと、真剣な表情をして聞いていたリーダーさん。


「それに永続的に知力を増やす薬とか聞いたこと無いんだが…というか、その薬めっちゃ欲しいな」


どうやらクイズマンとのクイズ勝負で得た薬は、リーダーさんに売れば大金で買ってもらえそうな位に、めちゃくちゃ希少だったみたいだ…なんも躊躇いなく、フェルに使っちゃったよ…。


まあいいか、お金よりフェルの強化の方がいい。


「多分というかほぼ確実だけど、また地下5階にいけば、本来のボスと戦えるはずだよ、そんな永続的にステータスが上昇するアイテム落とすボスが、そう何度も出てくるとは思えない」

「そうなのか、まあ既に地下6階に行けるショートカット魔法陣があるから、戦う必要はないな」


わざわざ危険を侵して戦う理由はない。


「ひとまず情報はわかった、その情報の値段は…どうするかな」

「もしかして信憑性薄かった?」

「いや、レンナさんを疑ってはないよ、ただ現金をぽんと渡すのもな…と思ってね」

「それならアースキーや火光の強化に使える超強力な素材が欲しい!」


かなり大雑把な要望を伝える、リーダーさんは少し考えてから、1つの木材を取り出した。


「ファイブ街周辺のダンジョンのボス、エンシェントプラントをナナサカが伐採した時に手に入れた、太古の木材だ、アースキーの強化素材として申し分ないはずだ」

「申し分ないどころか、現状知る限り、最上位の強化素材を出してくるな…」


明らかに現状自力じゃ入手出来ないものだ、情報料として十分だろう。


「ありがとう!ナンバークエストで納品する装備を作った後に、アースキーの強化に使わせてもらうよ!」

「ああ、頑張ってくれ、俺はダンジョンに行ってくる」


そう言ってリーダーさんは魔法陣によってワープしていった。


そろそろフェルを起こして、ナンバークエストで納品するための武器を作ろうか。

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― 新着の感想 ―
[一言] お金があってもあまり使わないから現物が確実ですよね。
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