次の目標を定めて
「あ、あのリーダーさん!レベルを効率よく上げる方法を教えて欲しい!」
「え、うーん…レンナはレベリング以外にも金策出来たほうがいいよな、お金はそんなに持ってないだろ?」
「初期の所持金しかないです」
このゲームは、敵を倒してもお金は貰えない、クエストや素材や作ったの売って稼ぐのがの主流みたいだ。
「なら次の街にある紅葉の森でトレント狩りするといいかもな、あそこのトレントから取れる木材は、いつも数が足りないんだよね…」
「あの、その紅葉の森て虫出ますか?出るなら違うレベリングスポットに行きたいです…」
可能ならばもう、虫とか接触したくない。
「あー…虫嫌いなら地魂の遺跡かな、あそこのゴーレムのコアが高く売れるし、ゴーレムの経験値もトレントには劣るけど、そこそこ美味しいぞ、どちらにせよ次の街、皆には正式名称が長くてツー街て言われてる所に向かう為にジテン山を超える必要があるな、行き方のマップを渡しておくぞ」
行き方の書かれた紙を渡される。
地魂の遺跡にジテン山か…次の街のツー街事も気になるし、行きたいな。
「次の街ですか、私も行ってみたいです!」
「そうだな、いくかジテン山に!」
時間もまだ余裕あるし、防具は見た目はともかく性能はここで買える物以上、武器はシャベルとはいえ、初期装備の何倍も強い武器があるからなんとかなるはずだ。
「あ、ジテン山は毒使うやつが多いけど、対策とか出来てる?」
「え、毒…いえ、出来てない…」
というか回復もフェル頼りだし、自分で出来る回復手段が欲しいな…。
シャベルの身代わりの特殊効果でフェルのダメージをこちらに肩代わり出来るとはいえ、状態異常まで肩代わりしてくれるまではわからない…なら解毒薬とか用意しといたほうがいいだろう。
「解毒薬なら売るよー、チームの在庫で余ってるし」
リーダーがそういうと眼の前にショップのシステムウィンドウが出てくる。
解毒薬が安値で売られている、全財産使えば20個くらい買えそうだ、ユリの所属しているチームのリーダーだ、ボッタクリはありえない…。
そもそもプレゼントの時点で全財産払っても釣り合わない位の物を貰っている。
躊躇いなく解毒薬を10個、あと念の為に回復薬も売ってたので回復を7つ買うと全財産がなくなった。
ここで出来ることは全てやった、早速ジテン山に向かおうじゃないか。
「毎度あり、山越え頑張ってなー」
リーダーさんの応援を背に街の入口に戻っていった。