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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
地殻変動と秋の冒険
288/626

土曜日、薬を買って、魔本の図書館へ向かう。

時刻は午後のお昼、午前中は鍛冶屋の修行兼親の手伝いをした自分は、ファンタジーフリーダムにログインする。


「おはようです、レンナさん!」

「おはようフェル…あ、オークションのメールが届いている…」


システム画面からメールを確認すると同時に所持金に45万のお金が追加される…。


メールにはカリュさんが45万で落札されました、というメッセージが書いてあった。


「お、これなら沢山回復アイテムを充分に買えそうだな!」

「それじゃあ買い物に行ってから、魔本の図書館に行きましょう!」


早速胸ポケットに入るフェル、どうやら早くフェアリーガーデンに帰りたいみたいだな。


早速、前にユリから教えてもらったお店に行くのだが…。


「MP400回復するMP回復薬か…しかも少量でMP400回復する…」


今使っているMP回復薬の上位版を見つけて、悩んでしまう。


今使ってるMP回復薬は比較的に安価だが、飲む必要がある薬の量が多く、時間がかかって、隙が生じやすく、200回復だ。


だが、今眼の前に売っている薬は、薬の量が少なくて使用時の隙が生じにくく、その上MPが400回復する上位互換だった。


……値段を見なければの話だが…流石に今の薬の5倍となると財布に極めて厳しい。


因みに、投げて当てて効果があるタイプもあるけど、そのタイプは他者使えて、人気商品だからか、めちゃくちゃ高いので買えない。


「こちら最先端の高級MP回復薬です!いかがですか?」

「レンナさん、買うんですか?」


店員さんにはおすすめされて、フェルに聞かれる…。


「…1つだけ買って、残りは何時ものMP回復薬で!そして少しHP回復薬も買います!」


高級なMP回復薬を幾つも買っていたら、お金がいくらあっても足りない。


「ご購入ありがとうございましたー!」


潤沢なMP回復薬を買い、電子にしてしまう。


「それじゃあ行きましょう!レンナさん!」

「ああ、気をつけて行かうか」


リーダーさんから貰った情報を元に、魔本の図書館に向かうのだった。


自分達はフォー街周辺エリアは殆ど開拓していない。

周囲を見るとチラホラと他のプレイヤーを見かけるな。


見かける敵は球体みたいな岩に目のついた敵だったり、剣を持った一反木綿だったり、弓を装備したゴーレムだったりと無機物系の敵が多い。


「皆さん仰々しい装備していますね」


フェルの言葉で他のプレイヤーの装備を見る、なんというか両手持ちといえばいいのか、大きめの武器を使っているプレイヤーが多い。


また4、5人のパーティを組んで行動している人が多いな。


「私達みたいに少人数で行動する人は珍しいのかな?もしかして2人で魔本の図書館は厳しいんでしょうか?」


「大丈夫だ、2人で厳しいのならリーダーさんが止めてるし、昨日の決闘で2人でも行けるなと言ってたし、自分達2人でもなんとかなるはずだ」


そんな会話をしつつ、魔本の図書館に向かっていると、剣を持った一反木綿が戦闘を仕掛けてくる!というか敵の剣の刃こぼれがすげぇ!


「フェルサポートを頼む!」

「はい、オールアップ!」


フェルの補助魔法を受けつつ、火光で応戦する!


「そんなボロボロの剣で勝てると思うな!」


刃がこぼれた所に火光を叩きつけてると、一反木綿の剣がへし折れた!


そのまま一反木綿に火を纏った火光を叩きつけて、赤いエフェクトを発して消えるまで、燃やし尽くす!


「なるほど一反木綿は刃こぼれした剣を破壊できれば一気に弱くなると、一反木綿はこれでいいけど、岩系とかゴーレムはどうしよう…」


「ゴーレムとか岩の塊なら足が遅いと思うので走って逃げたらどうですか?」


「そうだな、逃げるというわけではないが、いっそのこと走って少しでも早く魔本の図書館に向かうか」


フェルの提案を取り入れて、自分は敵に襲われる前に魔本の図書館へ向かうのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 備えは多めでも困りませんからね。
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