表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
地殻変動と秋の冒険
287/626

フェルの意地の魔法!

「全部避けられねぇー!」


リーダーとの決闘を何回もしたが、魔法の全てを避けられない…必ず決闘開始してから2分たつ前に魔法に被弾して、そこから立て続けに魔法を浴びて、HPバーが全損する。


因みに妖精火門を使おうとしたら、使う前に弾速の早い魔法攻撃で頭撃ち抜かれた、その後妖精火門は回避の訓練にならないから使用禁止と言われた。


「はあ、はあ…なんで出ないんですか!マジックバリア!」


フェルは何度もマジックバリアを展開しようとするが上手く行っていない。


「マジックバリアじゃなくて、マジックシールドだったというオチはないのか?」

「マジックバリアは全方位を守る魔法、マジックシールドは一方向しか防げない盾を召喚する魔法だ、フェルが覚えても使いこなせないと思って、教えてない」


そういえば魔法を教えるて、どうやっているのだろうか?


「じゃあ自分に教えてくれないか?」

「無理だ、俺が魔法を教えられるのはフェルだけだ、ユリやレンナさんには教えられない」


なるほど、NPCだけということか。


「というか魔法の種類多すぎないか、覚えきれないんだけど」

「まあ、魔本の図書館ではこんなに多彩かつ、避ける隙間が殆ど無いほど高密度に、魔法は飛んで来ないけどな」


「そ、そうなのか?」

「そりゃそうだ、仮に撃ってくるとしたらボス戦だろうな、魔本の図書館の道中なら敵は2、3種類の魔法しか使ってこないぞ」


リーダーさんはそういいながら、MP回復薬を飲む。


火属性なら火の玉、氷属性なら氷の玉という各属性の球体を生み出す基本的な魔法から、各属性の力を纏った刃や針を飛ばす魔法…。


後は地面に魔法陣を展開させて下から上に各属性の攻撃してきたり、展開してから、時間差で魔法の短剣を撃ち出してきたり、攻撃しようとしたら、魔法で背後にワープして魔法でズドンされたりと、めっちゃ殺られた。


そう考えると確かに道中の敵と戦うんじゃなくてボス戦の訓練みたいに感じてきた。


「もう少し決闘したいけど…」


ちらっと時間を確認するが、そろそろ寝る支度を始めたい時間だった。


「………いや、あと数戦お願いしたい、リーダーさん!」

「わかった、後1戦だけ決闘しよう、最後は少し全力で行くぞ」

「今度こそ…マジックバリアを使ってみせます!」


再び決闘が開始される、自分達を包む決闘のバリアが展開されたと同時に、リーダーさんは魔法を放つ。


「呪死の魔弾!」


真っ黒な弾丸が自分に襲いかかる!今日始めてリーダーさんが使ったスキルだが、ナナサカさんに使っているのを見たことある。


当たったら確率で即死する攻撃魔法だ、最も実力差があるので、直撃すれば即死効果関係なく、普通にダメージで死ぬだろう。


「マジックバリア!」


フェルの声を聞きつつ、呪死の魔弾を回避する!この呪死の魔弾は追尾性能はないので、次の魔法に備える!


「サンダーレイン、マジックランス!」


次に放たれた魔法は、上から雷が降ってくる魔法と魔力の槍が飛んでくる魔法だ!


上と正面からの2方向からの攻撃、今までは1分たつまでは使ってこなかったが、もう使ってくるのか!


2方向からの攻撃、特に雷の魔法はスピードが早いので、回避難易度が高い!


「おら!」


アースキーを上に投げて、避雷針として雷を防ぐ、そしてマジックランスを回避して、リーダーさんに接近するが…ややっぱりテレポートで距離を取られる。


ナナサカさんと違って、リーダーさんは距離を取られてしまう!素早く妖精の祝福の効果でアースキーを手元に引き寄せて、地面に突き刺す!


「地門!」


「おっと、マジックマイン、エアスラッシュ!」


地門はあっさり回避されて、地面に地雷を仕掛ける魔法と移動をさせようと縦の風の刃を放つ魔法が放たれる!


「だあ!」


地門で防げるか不明なので一か八か右にサイドステップして避ける…運良く地雷を踏まずに済んだみたいだ。


「じゃあこれを避けてみろ!バインド、セブンスドライブスナイプショット!」


体が拘束されたとおもったら、七色の弾丸が飛んでくる、やべぇ、回避出来ない、そう思った時、フェルの声が響き渡った!


「マジックバリア!ああ、もう!マジックリフレクト!」


自分と七色の弾丸の間にバリアみたいな物が展開された!


そのバリアは七色の弾丸を跳ね返した!


「反射!?」


リーダーさんの驚く声が聞こえたと思ったら、リーダーさんは七色の弾丸と接触、弾丸は爆発を起こして、リーダーさんを傷付けた!


それと同時に拘束魔法が解除される。


「な、ナイスだフェル…」


ひとまず魔法を反射したと思われる、フェルを褒める。


「痛たた…まさかマジックバリアじゃなくて、リフレクトが使えるとは思わなかった…リフレクトの方が上位なんだけどな…ここまでにしよう、バリア使えなくてもリフレクトがあれば、2人でも魔本の図書館はどうにでもなるからな」


そこそこのダメージを負いつつも、リーダーさんはムクリと立ち上がると、システム画面を操作する、すると自分の眼の前に決闘をやめて、引き分けにしますか?という画面が出てきたので、ハイを押すのだった。


これ以上戦っても負けるだけだからな…。


というか本来はフェルの修行とついでに自分の魔法攻撃回避の修行であって、本気の殺し合いじゃないからな…無理して戦う理由はない。


こうして金曜日の夜が終わるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 火事場のバカ力で上位を使えるようになるとは…。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ