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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
地殻変動と秋の冒険
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リダとの決闘

リーダーさんについて行って、たどり着いた所は秋イベントのセーフティゾーンにある交換所の裏庭のような所だった。


「ここなら人の目が殆ど無いし、リスタートしてもすぐに合流出来るし、何度も決闘するにはぴったりだ」


「深夜の事を思い出すな…」


ナナサカさんと沢山決闘した時も、イベントのセーフティゾーン付近でやり合ってたな…。


「ああ、深夜の決闘に関してはナナサカから聞いているぞ、あれ相手によくやるわ…」

「あの時は少しでも強くなりたいという気持ちで動いてたからな…」

「それであいつにノーダメとはいえ、攻撃を弾いて、一撃入れるとはたいしたものだ」


リーダーさんはそう言うと、こちらに決闘を投げかけてくる。


『リダから決闘を申し込まれました。

ルール

戦闘時間:3分

対戦形式2対1(一人でも死亡時終了する)

勝者の報酬:なし

死亡の有無:あり

戦闘終了後決闘前状態に復元:なし

レベルシンク:なし

HP可視化:被弾時表情

決闘を受理しますか?』


今回の決闘は1対1ではなく2対1…フェルも参加する形だ、因みにナナサカさんとリーダーさんから、絶対に信頼できる味方同士の決闘じゃなければ、フェルと一緒に決闘は絶対にやるなと、全力で言われた。


理由は戦闘終了後決闘前状態に復元がありでも、NPCは死んだら生き返らないし、死亡の有無設定無しでも決闘のダメージでNPCは死ぬのだ…。


決闘に参加出来ても、戦闘後に復活、状態復元の効果を受けられるのはプレイヤーだけなのだ。


因みにフェルのサポート込でナナサカさんと決闘時に、二重に真っ赤な警告文が出て来たので怖かった。


「それじゃあフェル、このマントを被って、レンナさんから離れてくれ、俺は魔法でレンナさんを攻撃するから教えた魔法を使えるようになって、レンナさんを守って見せてくれ。


そしてレンナさん、魔本の図書館の敵の大半は魔法攻撃をしてくる、この決闘で色んな魔法を見せるから、それを回避出来るようになっていたほうがいい武器攻撃と魔法攻撃は別物だからな、余裕があれば攻撃してきてもいいぞ」


「フェルの修行だけじゃなくて、こっちの修行の意味もあったのか…それなら一撃は入れたいな」


しかしよくよく考えたら物理攻撃の対処はナナサカさん、魔法攻撃の対処はリーダーさんから学ぶ事になるのか…。

これが英才教育というやつなのか…?


フェルは胸ポケットからでて、リーダーさんに渡された小さなマントを頭から被り、自分達と距離を取る…あのマントはなんの効果があるんだろうか?魔法を逸らすマントなのかな?


「まあ、そろそろ決闘を始めるぞ」

「わかった、リーダーさんの強さ、お借りする」


「「決闘!」」


自分達の周りにバリアが展開される。


「さあ、小手調べだ!ショックウェーブ!」


リーダーさんの足元から地を這うように小さめの衝撃波が放たれる!


「本当に小手調べだな」


サイドステップで衝撃波を回避する…のだが、衝撃波はこちらを追尾するように向きを変えた!


「うそ!?」

「マジックバリア!」


フェルが魔法を唱えるが、言葉からしてバリアは出てこない。


「うお!?」


衝撃波によって、足にダメージを負って、転倒してしまう。


「ショックウェーブは追尾性能がある事を学んだな、次はこれだ、マジックストーン」

「マジックバリア!」


なんとか起き上がり、リーダーさんを見るが…。


なにも飛んでこないな、と思った瞬間、頭に痛みを感じがしたと思ったら、秋イベントの入口に戻された…。


すぐにフェルとリーダーが居る所に戻った。


「下だけじゃなくて、上にも注意だぞ、レンナさん」


どうやら頭上からの攻撃をモロに食らってしまったらしい…。


「これ視覚外からの攻撃に対応出来るようにならないと、まともに戦えないのか…」

「ごめんなさい、レンナさん…バリアが出せませんでした…」


「気にするな、仮にバリアが発動しても、魔法に無敵というわけにはいかないと思うし、どちらにせよ、自分である程度避けられるようにはならないと」


へこんでいるフェルを慰める。


「そうだな、マジックバリアは強力だが、短時間しか効果はないし、一度使えば少しの間、マジックバリアは使えなくなる、結局の所、魔法の回避技術は身につけて損はないぞ、ほらもう1戦やるぞ」


リーダーさんもフェルをフォロー?して、再び決闘を申請してくる。


「わかった…何度だって回避してやる!」

「3分間避けれたら褒めてやるよ」


こうして何十回もリーダーさんとの訓練に身を投じるのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 強くならないとですね。
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