表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
地殻変動と秋の冒険
281/626

新たな防具を縫っていこう

「リジェネレート、フェアリーウィッシュ、オールアップ、エレメントブースト!」


フェルの補助魔法を受けつつ、まずは自分の赤い魂竜の布でコートを作ろうとするが…。


「ガイドが殆ど無い…」


やばい、ゲームのシステムによるガイドが無いと、何処に針を縫えばいいのかわからない…鍛冶ならなんとなくわかるが、裁縫だと無理だ。


「レンナさん、親指の爪先にあるポイントに針を通して縫ってください!」

「わかった!」


フェルの指示に従い、布を切ったり縫ったりしていく…。


「布硬い…」

「その分性能はいいぞ、がんばれー!」


リーダーさんの声援を聞きつつ、頑張ってコートを作っていく。


「あだ!?ぐう…」


針で自分の指を刺してしまう…。


「レンナさん、頑張ってください!」

「あ、ああ!」


痛みを我慢しつつ、素早く裁縫を続ける。

指に痛みを感じつつ、硬い布に針を何度も通して、なんとか完成させる所までこぎつけた!




「指先の感覚がねぇ…」

「人間は裁縫するだけで指の感覚がなくなるんですか?」

「素材が特殊なせいだよ…」


驚くフェルにそう言うと、だんだん指の感覚が戻ってきた。


「よし、感覚戻ってきた!次はフェルのジャケット作るぞ!」

「え、疲れてませんか?」

「大丈夫!一気に縫っていこう!フェル、ガイドサポートを頼む!」


黒い魂竜の布を手に取り、早速フェル用のジャケットを作り始める。


2回目になると、布の硬さも慣れてくる…それにさっきよりもガイドが表示されているのは、裁縫のレベルが上がっていってるのか?


フェルの言葉を頼りに、次は指に針を刺す事無く、ジャケットを作る事が出来た。


「出来たーー!疲れた!」


作業台に倒れ込む、勿論ジャケットを下敷きにしないように横に置いてからだ。


「お疲れ様です、レンナさん」

「いやー凄いな、失敗してもおかしくないと思ってたんだが…2人でやると難易度下がるのか?」

「待ってくれ、まさか失敗前提でやらせてたのか!?」


失敗してたら、どうするつもりだったんだ!?


「失敗しても、魔法でアイテムロストを阻止する予定だったから安心してくれ、まあ、連発は出来ないけどな」

「魔法万能過ぎないか?」


いや、リーダーさんはそれほどまでにやり込んでいるという事だろう。


ひとまず息を整えてから、出来た自分用のコートとフェル用のジャケットを確認する。


『レッド・ガード

属性:無

ステータス:防御力+??

特殊効果:HPMP依存防御、確率クリティカルガード(胸ポケット)、最大HPMPアップ(中)、装備制限(人間)

レンナとフェルが共同作業で作った赤いコート、防御の力が所有者のHPMP量に依存して増える、HPMPが減るほど防御の力がへるので注意が必要。

胸ポケットが大きく、頑丈に作られてる、そこなら確率で致命的な一撃も防いでくれるだろう。』



『黒縁のジャケット

属性:無

ステータス:防御力+25、魔法力+10

特殊効果:MP持続回復(中)、1日1回ファイナルターミナル、装備制限(妖精)

レンナとフェルと共同作業で作った黒きジャケット、万が一の最悪を避ける力を秘めている』


「結局自分は依存装備なのか…」

「凄いな、HPとMPが両方の依存した装備が、作れるのか…初めて見るから、伸びしろはわからないけど、レンナさんに合うと思うよ」


「リーダーさん、HP低いのに更にHPが減ると防御性能落ちる防具て脆くならないか?」


「逆だよレンナさん、今のMP依存だけだと、切り札である妖精火門を使った直後は、かなり脆くなるだろ?HP依存が増えることで切り札を使った後、一定の防御性能を得られるぞ」


なるほど、切り札を使った際のデメリットの軽減、と考えたらかなりいいかもしれない。


「フェルさんのジャケットは…防御性能は控えめだけど、シンプルに1日1回ファイナルターミナルが強い、はっきり言ってNPCを連れているプレイヤー全員欲しがる装備だぞ、まあ、装備制限で売れないが」


ファイナルターミナル…HPが0になった時に1回復して数秒無敵になるリーダーさんが使ってた魔法、それが防具に搭載されていて1日1回だけだが自動発動するだ…万が一の保険としては強い。


「早速装備してみるか!」

「はい!」


自分達は装備を変更する、青いジャットから赤いコート、白いコートから黒いジャケット。



「……フェルに黒色はあんまり合わないな…白色の服で見慣れたからか?」

「ええ!?そんな…」

「レンナさん、女の子にその言葉はどうかと思うぞ…」


フェルのジャケット姿をみて思わず出た言葉、その結果フェルは驚き、悲しげな表情を見せ、リーダーさんからはめちゃくちゃ白い目で見られてしまった。


「あ、すまん!フェル…失言だった…よく見たら似合ってるから!自分の鑑定眼が一瞬狂っただけだから!」


しばらくの間、自分はフェルに謝り倒し、機嫌を治してもらうためにひたすら褒めまくっていたのだった…その間、リーダーさんはずっとニヤニヤしていた…。


その結果、その日の冒険の時間は終わってしまった…。


因みに前の防具は記念に倉庫に温存して置くことに決めた…手放すには惜しいものだしな。

レンナ レベル38 性別:男性

クラス:妖精鍛冶屋/妖精門の技師

ステータス

HP141 MP428


力:140

防御:105

器用:248

敏捷:144

知力:205

運:62


スキルレベル

呪血鍛冶:4、強化:5、修理:5、裁縫:6、細工:4、逃走術:6、投擲術:5、道具術:9、剣術:8、二刀流:6、回避:7、加速:2、鑑定眼:7、即死耐性:5、シンクロ:2、献身:9、不屈:7、採掘:6、状態異常耐性:1、空中姿勢制御:5、妖精加護、人化、

獲得称号:7つ


メイン武器:アースキー

特筆効果:攻撃の肩代わり(フェル)、地門、妖精の祝福


サブ武器:火光

特筆効果:MPタンク、火の刃、風の刃、妖精火門


メイン防具(上):レッド・ガード

特筆効果:HPMP依存防御、最大HPMPアップ(中)、確率クリティカルガード(胸ポケット)


メイン防具(下):妖氷のズボン

特殊効果:氷属性耐性(大)、滑り軽減(中)


アクセサリー:妖精と鍛冶屋の指輪

特筆効果:シンクロ強化、場所共有、破壊と盗み無効




フェル 性別:女性

ステータス:不明


スキル

リジェネレート:持続回復

フェアリーウィッシュ:幸運上昇?

スリップガード:持続ダメージ軽減

オールアップ:全ステータス強化

エレメントブースト:属性強化

ライト:照明魔法

スタンガード:スタン予防

テレキネシス:物を動かす力

ブレイブハート:困難に抗うほどステータス上昇


装備

メイン武器:ネージュフラワー

特筆効果:妖精氷門、ユキの魔術(色んな攻撃魔法が使用可能)


メイン防具:黒縁の外装

特筆効果:MP持続回復(中)、1日1回ファイナルターミナル、装備制限(妖精)


サブ防具:小さなラビットローブ

特筆効果:運増加(大)、耐寒耐性(大)


アクセサリー:妖精と鍛冶屋の指輪

特筆効果:シンクロ強化、場所共有、破壊と盗み無効


マナプロテクトジャケットと白雲の外装は倉庫にしまいました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 可愛いのだからしっかりと褒めないとね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ