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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
地殻変動と秋の冒険
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猿ゴブ合戦?

「取り敢えず多少のポイントは稼げたか…」


スタート地点のセーフティエリアで採取品を納品して採取クエストをクリアして魂の糸を3個変えるくらいのポイントを手に入れた…。


『レンナさん、レンナさん!』


通信機からフェルの声が響き渡る、その声は元気そうだ。


「どうしたフェル?」

『新たに情報を見つけました!』

「どんな情報なんだ?」


なぜだろう、羽をパタパタ動かしつつ、楽しげなフェルの姿がイメージ出来る。


『山の中には2つの勢力があって、キングゴブリンの勢力と大猿勢力があるみたいです。

その2つの勢力は争っているみたいなんですが、戦況はゴブリンが優勢みたいです。

山の低い場所ほどゴブリンが出やすく、逆に高い場所ほど猿が出やすいみたいですね』


おお、結構有益な情報だ、なるほどボス猿を倒すなら高い場所を探せばいいか。


「ありがとう、役立つ情報だ」

『えへへ、それと新たに危険な存在として、死神の情報を新たに手に入れました!

死神の頭の上には10という数字が浮かんでいるみたいで、そんな存在がいたら逃げたほうがいいみたいです』


10?何そのシステム的な特徴…もしかして自分と同じプレイヤーなのか?


「わかった、頭に10の数字を浮かべる生物が居たら逃げるようにするよ、有益な情報ありがとうな」

『はい、また何か情報を手に入れたら連絡しますね!』


ぶつんと通信が切れた、またユリから借りた道具で情報を集めに行ったのだろう。


「一応山の高い所を目指して移動してみるか」


まだ時間的に余裕がある、一度山頂目指して移動してみる。


その道中、1人で動いている他のプレイヤーと会ったが、お互いに不干渉と言わんばかりにすれ違った。


だがそのプレイヤーの頭上に1という数字が浮かんでて、それを10と一瞬認識して、死神かと身構えてしまった、それを敵対行動として見られなくて良かった…。


でも聞けばよかったかな、頭上に数字がある理由…自分の頭にもあるのかなと、頭上を見たが、数字はなかった…。


そんなモヤモヤを感じつつも、山の頂上へ向かっていると、槍を持った猿とエンカウントした!


「…………」


襲ってきたら、カウンターでアースキーを叩きつけようとアースキーを構えるが、猿は襲ってこない…。


少しの間睨み合いしていると、猿はこちらに背を向けて去っていった…。


「うーん?何だったんだ?」


背後から攻撃出来るが万が一、他の猿がいた場合ピンチになるので、そっとしておく。


取り敢えず頂上に向かって、採取片手間に移動していると、10匹のゴブリンと4匹の猿が戦闘している所にでくわした。


隠れて観察しようとするが、その前に見つかってしまう!


ゴブリンが叫び声をあげ、棍棒を振り上げてこっちにも襲いかかってきた!


「三つ巴かよ!」


ゴブリンの棍棒を回避してアースキーでゴブリンの頭を吹き飛ばす!

だが他のゴブリンが立て続けに襲いかかってくる!


「だあ!」


アースキーを振るい迎え撃つが、3匹同時に襲われると捌き切れずに棍棒の一撃を肩に食らう!


「舐めるな!」


棍棒の一撃に怯まずに、襲いかかるゴブリンを撃破していく!


「次はどいつだ!?」


アースキーを構えるが、攻撃は来なかった…他のゴブリンは猿にやられてしまったみたいだ、猿はこちらを警戒しているが、襲いかかってこない………。


な、なんだ?さっきから猿は攻撃してこないんだが…もしかして猿は話がわかるのか?


でもクエストでボス猿撃破の依頼受けたんだよな…てっきり両方の勢力を倒す感じなのかな?と思ったが違うのか?


「………」


一旦わざと猿に背を向けて無防備を曝け出してみる、これで背後から襲われたら、確実に死ぬだろうが、今後敵対対応で済む、襲ってこなければ…中立的に扱い、ボス猿撃破のクエストは辞退しよう。


普通は出来ない、生き返るから出来るゲーム式識別方法。


その識別結果は……。










……後頭部の痛みと視界が地面に急接近して、数秒後、遠くにあるはずのセーフティエリアに飛ばされた事で、敵対反応と識別する事に決めた。

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― 新着の感想 ―
[一言] リスボーンして調べるって度胸ありますね。 いや、フェルがいない分軽いのか。
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